昨年のモータースポーツの成績報告もさせて頂きます。
2022JMRC神奈川ジムカーナシリーズにおいて、NTR2クラスのシリーズチャンピオンを獲得致しました!
報告が遅くなり、大変恐縮ですが、
全日本選手権で活躍している河本選手、野川選手、佐野選手、勝野選手、大多和選手から、
シーズン後半のチャンピオン争いにおいてもアドバイスを頂き、ありがとうございます。
また、アジュールの川村社長、ガレージ4413の高村代表をはじめ、
応援してくださった皆様にも、心より感謝申し上げます。
ライバルより、練習量が上回るよう、身延に通い、
その効果を最大限に発揮するべく、シーズン途中で新品タイヤも投入。
その成果もあり、このような結果を得ることができ、大変嬉しく思います。
以下、応援していただいた各社の皆様に、心より感謝致します。
・タイヤサイトトップ - ヨコハマタイヤ [YOKOHAMA TIRE] (y-yokohama.com)
・桑崎自動車(富士市桑崎)
・八百康商店 八百康商店 (big-advance.site)
・大川興業(三島市)
決して有利とは言えない車両での挑戦を、
このような結果をもって皆様のお力添えにお応えすることができました。
心から感謝申し上げます。
クレセントレーシングチーム 吉村 祥
例によって、モータースポーツに関するひとりごと。
高校生のときにエコランから始めた自分は、
来年でモータースポーツ20年目を迎えますが、
挫折がめちゃくちゃ多かったと思っています。
とういうことで、今年も勝因を以下に書き留めておきます。
①A052が、コンディションに関わらず安定していた。
チャンピオン争いした選手は、シーズンを通してRE-71RSを使用していたけれど、
路面温度が低いときや、ウエット時は、A052のほうが安定していたと思う。
なので、シーズン中の優勝回数こそ自分が少なかったものの、
大きく順位を落とすことも少なく、シリーズポイントを多く獲ることができました。
②上記、グリップの安定理由の根拠。
スカラシップの優遇を差し引いても、ヨコハマのタイヤの戦闘力が高いという結論。
数年前にZ3が優勢だったとき、自分はひとりAD08Rアドバンネオバを使用していました。
このパワーバランスは明らかで、グリップ力は誰に聞いてもZ3>>AD08Rということでした。
しかし、Z3勢がRE-71RSに移行すると、A052を履く自分のほうが明らかにタイムが速い。
これは、AD08Rの立ち位置を当てはめれば、グリップ力がA052>>>71RSという図式が成り立つ。
今年になって、A052ユーザーが増え、開幕戦で苦戦を強いられたことも、この結論のエビデンス。
一概に比較はできないため、持論に過ぎませんが、概ねA052が優勢なことに変わりはありません。
③ブレーキの安定性
ディクセルのブレーキが、価格の割に性能が安定していて、コスパ最強でした。
他社のブレーキは、性能は高いもののトラブルも多いため、
シリーズ全戦を戦った上に、練習走行も沢山できるのは、大きなアドバンテージでした。
③環境をうまく使う
親族に、元自動車整備士や、現役の職人(建設業)が居るため、
工具や軽トラックを借りて、競技車両の整備ができました。
リョービの電動インパクトを貰い、車両が不利な分も相殺してくれました。
④地元の応援のチカラ
モータースポーツ好きな関係者の居る、明治茶館のサポートも大きいと思います。
昨年のチャンピオン獲得を、まるで自分のことのように喜んでくれ、
一緒に戦ってくれたという思いがあります。応援のチカラは、実力以上の結果をもたらします。
⑤友好チームの支援
よく、練習会でお世話になるチームの方々。
自分のことを覚えてくれ、ビデオ撮影してくれたり、セッティングの相談に乗ってくれたり、
ブログには書ききれないほど強力してくれました。
ライバルの存在が、自分を強くしてくれるというのもあります。
⑥生い立ちの似ている人との出会い
生まれた家が貧乏だと、近隣の方から、まるで前科者のような扱いを受ける場合があります。
自分は悪いことをしていないのですが、存在価値が無いかのような扱いは、自己肯定感を下げます。
それが子供の頃からとなれば、この歳になって生きづらさに繋がってしまいます。
同様に、生まれながらに人間関係の生きづらさを抱えながら生きていた方と仲良くなり、
そのことも伝えると、気持ちが分かって貰えて、自分の居場所を見つけられた気分です。
⑦居場所ができること
子供の頃からずっと前科者扱いで、地元に居場所が無い状態でしたが、
一昨年のシリーズチャンピオンを獲得したことで、まだ親しく無い方とも、
その話をすると、自分がどういう人間なのかを知って貰うことができ、
顔を覚えて貰うことが容易になります。
最初の余所者扱いの期間が短くなり、「肩書き」のようなものもできるので、
自分のアイデンティティを確立して、居場所を作ることができたのだと思います。
⑧チーム内での優遇
クレセントレーシングチーム内では自分が最年少で、
なおかつ公式戦に出ており、シードも獲得したということで、
チーム内でも優遇して頂けました。
チームのイベントより、試合を優先して良いなんて、なかなか言って貰えません。
⑨努力が報われた
今年のNTR2クラスは、総合順位で速いタイムを出す選手も少なく、
自分の実力は、正直まだまだという状態です。
それでも、万難を排して意地でもマシンをスターティンググリッドにつけるという気持ちは、
誰にも負けないつもりでした。
速い選手が車両トラブルに見舞われ戦線離脱したことも、棚ボタです。
しかし、モータースポーツは、いつ降ってくるか分からない棚ボタを、
いかに獲れるできるかどうかの連続なので、続けた努力が報われる状態が大切です。
⑩サービスとして同行してくれたメンバー
県戦レベルなのに、後輩にサービスをお願いしていました。
競技やらない人に、1日雑用をやらせるとか最悪ですが、それなりのお礼はしたつもり。
モータースポーツのサービスって、「やらせてやってるんだ」感があったりして、
頭にくると思う節があるけれど、そう思わない後輩が、純粋に応援の気持ちで来てくれ、
自分は恵まれていると思いました。
⑪故郷への恩返し
初対面のみならず、初めて行った飲食店などで、
モータースポーツのチャンピオンであると自己紹介ができると、とても喜んで貰える。
それをきっかけにサポートをお願いすると、自分の首を絞めそうなので、
サポートは明治茶館だけに頼むことにしていますが、
地元の商店の方に、優勝の報告ができるのは、故郷への恩返しになっていると思いました。
たとえ、前科者扱いされてきた場所だとしても、故郷はひとつしかありませんから。
いくら相手に嫌われようとも、自分は自分らしく生きられることが、
チャンピオンになったことで、強くなれた部分なのかも知れません。
⑫チャンピオンが雰囲気を作る
一昨年は、神奈川ルールのNTR2クラスだったのですが、
去年は関東統一ルールのNTR2クラスでした。
なので、メンバーはあまり変わらなくとも、レベルが少し上がった感じはありました。
その中で、自分はZでジムカーナを走るのが5年目となり、
最初はSW20が多かった中、今ではS2000も割合的には低く、
「自分の好きな車両で楽しめる」という状態になったと思います。
また、ジムカーナでは不利な日産車での参加者も増え、
自分の望んでいた雰囲気のクラスになったと思い、とても嬉しいです。
昨年のひとりごとは、こちら。
【優勝!】2021JMRC神奈川ジムカーナシリーズ | 鉄腕アルバイター・よしむらしょう (ameblo.jp)