MR-S Rally Car Project 全日本ラリー最終戦にエントリーしました。
2017年の最終戦んであると同時に、MR-Sが全日本登録で走行できる最終戦でもあります。
MR-Sは1999年10月にデビューした。
それまで、国産初の量産型リアーミッドシップ車両としてMR2が有ったが、2000ccターボまでエンジンを拡大してホイールベースの短さからか、少々コツのいる運転が必要な車になった。山を走らせて、登り坂はご機嫌に走れるが、下り坂はかなりの緊張を必要とした。MR2の最終モデルでターボモデルが無くなりNAエンジンでの走りはSW歴代モデルの中でも最も洗練されたものに成ったであろう。
ラリーでも地方選手権で群馬の藤田選手が優勝している。
それまでのコンセプトから一新され、スペシャリティモデルとしてデビューしたと思われていたMR-Sは、外観のライトなイメージとオープンボディから、ワインディングをオープンエアで気持ちよく走る車と思われた。
実際、カタログスペック上で同じくらいの排気量をもつスポーツ車両との差は歴然であり、私もひどくガッカリしたのを覚えている。
2007年7月の販売終了まで、販売台数は徐々に減っていき、又スポーツカー自体の販売不振の状況の中、残念ながらモデルが廃止となった。
ところが、10年も経った今頃に実際にハンドルを握ってレーシングスピードでコーナリングさせてみると、そのイメージは一変した。
おおー!すごいぞ!この車
ノーマルの状態で、限界域が素直な動きで、FFから比べるとはるかにシャープな応答をする。
これはピュアなスポーツカーではないか!
リアートランクを思い切って廃したリアー周り。フロントタイヤも思いっきり前に。
4隅に配置されたタイヤと重量物は中心付近に。トラクションを掛けたい若干リアー寄りの重量配分。
素晴しい!
FR、FF、4WD、MRといろんな駆動方式で走り回りましたが、これは間違いなく1線級のスポーツカーだ。
2012年、トヨタがスポーツカーを再び作り始めて86が発売されました。
86は現代の技術をフルに駆使した本気スポーツカーに成りました。
MR-Sは完全に前の世代の車ですが、ヴィッツと同じ小柄なサイズの中に走りに特化したスポーツ性能を詰め込んだ、ピュアなスポーツカーなのです。
その元気な走りを全日本ラリー最後の舞台で皆様に観ていただきたいと思います。
応援よろしくお願いします!!