



子犬期ですでに50㎏近くに成長する、超大型犬のアイリッシュ・ウルフハウンドは、
日本では飼育自体が珍しいですが、ヨーロッパでは高い人気を誇ります。
胸はオオカミを追うための大きな心臓と肺を収納するために非常に大きく、



オス 体高:79cm以上/体重:54.5kg以上
メス 体高:71cm以上/体重:40.5kg以上


アイリッシュウルフハウンドの性格は、外見によらない穏やかな性格です。
アイリッシュ・ウルフハウンドは、別名「ジェントル・ジャイアント」と呼ばれるほど
子供や他の動物に対してもとてもフレンドリーな性格おしており、
飼い主さんにも忠実で情愛も深い、とても優しい犬種です
ただ、超大型犬に多い慎重に物事を進める傾向は弱く、
自分の体の大きさを考えずに物事にチャレンジしていくので、ハラハラすることも多いです
戦争に使われたという史実からは信じられないほど警戒心も薄く、
よそ者に対して敵対心をほぼ持たないため、全く番犬としての資質は備えていません。
アイリッシュウルフハウンドは狩猟犬なので、他の動物を追いかけてしまうことがあります。
自転車に乗った人間にも同じような行動を取る場合もありますので、アイリッシュウルフハウンドの猟犬としての性質も理解しておきましょう。
かかりやすい病気
股関節形成不全
股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)とは、関節部分の骨の変形により股関節が
かみ合わないためおこる病気で、大型犬によくみられます。
通常、股関節は、骨盤にある寛骨臼(かんこつきゅう)という窪みに、
後ろ肢の大腿骨頭(だいたいこつとう)という出っ張りがしっかり入り込んでいる構造をしています。
股関節形成不全は、この寛骨臼と大腿骨頭がうまく適合しないことにより関節内に炎症を起こします。関節の状態によって症状は異なりますが、痛みにより運動をしたがらない、
起き上がりにくそうにする、歩くときにおしりが左右に揺れるなどの様子がみられたりします。
胃捻転
犬の胃捻転は、胃が多量のガスで膨れ上がり、胃がねじれることによって発症する病気です。
単純に胃拡張だけ起こしねじれを生じないこともありますが、圧倒的にねじれを起こすことが多いです。ねじれが怒ると突然症状が現れ、急激に進行し、早急に治療しないとショックにより死に至ります。
特に大型犬で胸部の深い犬種に多く見られますが、小型犬でも起こることがあります。
明らかな原因は不明とされています。
拡張胃捻転症候群を予防する手術としては胃固定術があります。
拡張型心筋症
心臓は心筋が収縮と拡張を繰り返すことで全身に血液を送るポンプとしての機能を果たしています。この心筋に異常が起こり心筋が薄くなってしまうことで収縮力が弱くなることがあります。この病態を「拡張型心筋症」と呼びます。レトリーバーやボクサーなどの大型犬によく見られます。二次的に心臓内で弁の閉鎖不全症を伴うことがあるため、検診時の聴診で発見されることがあります。他の心臓病と同じように初期の症状は運動後の咳や疲れやすさなどが見られます。また、心筋の異常が進行すると不整脈が出ることがあります。不整脈が進行するとふらつきや元気消失、失神が起こることがあり、ひどい時には突然死することがあります。
いかがでしたでしょうか世界一の体高をもつ犬種、アイリッシュ・ウルフハウンドについて
でした当院のアシスタント犬のれいちゃんは実はアイリッシュ・ウルフハウンドとセントバーナードのミックス犬なんです
明るくて元気いっぱいな女の子です
れいちゃんは胃捻転予防として
胃固定術をしています