こんにちは
2021年になりあっという間に
1ヶ月が過ぎようとしていますね

また緊急事態宣言が出されていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか??
コロナに気をつけながら過ごしましょう

今回のブログでは子宮蓄膿症について
お話ししていきたいと思います
子宮蓄膿症とは
避妊手術を行っていない高齢の雌犬に発症する可能性が高い生殖器疾患です。
また開放性と閉鎖性の2パターンが存在します。


細菌感染によって子宮腔内に膿液が溜まってしまいソーセージのように子宮が大きくなってしまう病気です。


子宮内部の子宮粘膜に細菌感染が起こることが原因となります。
また黄体期(特に発情終わり際)に発症しやすいことが知られており
発情後期などでエストラジオールやプロゲストロンなどの女性ホルモンの影響を受けて子宮粘膜が厚くなり感染が起こりやすくなります。
通常は細菌が子宮内へ侵入しても粘膜の免疫によって簡単には感染が起こりません

このため避妊手術を行っていない高齢の子に多いとされています



○細菌感染により発熱
○食欲不振
○元気消失
○多飲多尿
○腹部膨満
など。
上記でお話しした開放性子宮蓄膿症では
子宮から外陰部までの経路が開通している状態で
子宮に膿がどんどん溜まると外陰部から膿が出てくるので症状に気が付きやすいです。
ただおりものと勘違いしてしまい
”なかなか発情が終わらない” ”しきりにお尻を舐めている”
と来院され病気に気がつくこともあります

閉鎖性子宮蓄膿症では
子宮から外陰部までの経路が塞がっているため
外陰部からの膿があまりでません。
そのため症状に気が付きにくく
元気がなかったり食欲がなくなったから来院し
病気に気がつくことが多いです。
ただ、開放性と違い膿が外へ出にくい事から
子宮破裂が起こしやすいといわれています。


多くの場合、外科手術により子宮・卵巣を摘出し
細菌に対し抗生剤の投与を行います。


症状が出で早期に治療が出来れば良いのですが、
どんどん進行して最悪の場合
細菌感染が原因で全身性の炎症が起こる敗血症や
子宮破裂してしまう事もあります。
乳腺腫瘍や子宮蓄膿症を予防する意味でも
まだ避妊手術をされていない方は検討して頂き
日頃から健康チェックを心がけましょう
