今月から始まっている日本の伝統色シリーズですが、今回で5回目です!
前回までの色はこちら!
日本の伝統色~白編~
日本の伝統色~赤編~
日本の伝統色~青編~
日本の伝統色~緑編~
今日は、前回がRGBで緑を取り上げたので、CMYKのY=黄色を取り上げます。
黄色は植物の中でも根や木を由来とした名前が多いです。
まずはいつも通り、通常の黄色から

この「黄色」という名前、由来がはっきりしていないんです。
木色であるという説
黄金色(くがねいろ)の「く」=「金」がなまって「き」となった説
飾り気がない=「生(き)」の色という説
糞(くそ)の色がなまって「きのいろ」となった説
など、様々な説があります。
また、意外に思いますが黄色というジャンルは日本では古来から「赤」の範囲に含まれていました。
そんな黄色、日本の伝統色ではどんな色があるかと言いますと
こちらは山吹色(やまぶきいろ)です。
ヤマブキという木に咲く花が由来の色です。
実は自分、中学生くらいまでこの色は
「ヤマブ黄色」
だと思ってました…。
だって…黄色じゃないですか…。
え、えーっと…。
ヤマブキはバラ科の植物で、俳句では春の季語にあたります。
北海道から九州まで、広く分布していますので、名前は知らなくても見たことがあるかもしれませんね。
次はこちら!

玉蜀黍色(とうもろこしいろ)です。
その名の通り、とうもろこしの実の色です。
北海道では「唐黍(とうきび)」とも言います。
とうもろこしは紀元前5000年ころには既に大規模な栽培が行われており、人間の生活と非常に密接な関係にある植物でもあります。
その植物を色の一つとして含めるのは、日本の食と色が深く関わっているからかもしれませんね。
食といえばこちらです。

卵色(たまごいろ)です。
これもその名の通り、卵の黄身の色ですね。
ですが、卵色というのは本当は卵の色じゃないのをご存知ですか?
卵というのは、産んだ鶏が食べたものの色が出てくるんです!
鶏というのは通常アワ・キビ・トウモロコシなどを食べて育ちます。
その色が卵の黄身として出てくるんです。
なので、可能かどうかは別として、白米のような白いものだけを食べさせたら白く、トマトのような赤いものだけを食べさせたら赤くなります。
ヒヨコも…黄色いですよね。
調べてないので分からないですが、卵の色も変わるならヒヨコの色も…???
さて、黄色の植物といえば!という代名詞ともいえる植物二つの色をご紹介!

こちらは蒲公英色(たんぽぽいろ)です。
タンポポという名前は本来和楽器である鼓(つづみ)の小児語でした。
小児語というのは、車のことをブーブーと言ったり、犬のことをワンワンと言ったりする、子供用に置き換えた言葉のことです。
鼓というのは太鼓の一種で、フチを叩けばタンと鳴り、革の部分を叩けばポポンと鳴るため、タンポポという言葉に置き換えられたそうです。
そして、江戸時代には蒲公英は「鼓草(つづみぐさ)」と呼ばれており、こちらの植物もタンポポと呼ばれるようになった、というのが通説です。
ですが他にも諸説あり、はっきりした由来は判明していません。
セイヨウタンポポが日本の在来種を駆逐してしまったという話をよく耳にします。
確かにセイヨウタンポポの個体数自体は増えましたが、これにより在来種の割合が数値として減っただけであって在来種自体の数は減っていないという結果も出ていますので、これは誤りのようです。
春から夏にかけて咲く蒲公英のお次は、夏の風物詩の花を!

向日葵色(ひまわりいろ)です!
成長時期には太陽=日に向かって咲くから日回りです。
常に太陽の方向に咲くため、花言葉は「私はあなただけを見つめる」というロマンチックなものです。
花自体が明るく、イメージも良いため県花、市区町村花にしている土地が多数あります。
北海道だけでも
八雲町
京極町
北竜町
遠軽町
と4つもあります。
最近某ゆるキャラで有名な船橋市の花も向日葵です!
紀元前には既にインディアンの食用植物として栽培されていた古い植物ですが、日本に伝来したのは17世紀で、意外と日本での歴史は浅かったりします。
そこから日本全国で愛される夏の風物詩になり、色の一つとしても生まれたというのはすごいですね。
このように由来や色としてのジャンルが曖昧なものがある黄色ですが、花としての黄色は虫や小鳥に対し「私はここにいるよ!」と主張している色です。
その自己主張の強い色は人間に対しても有効で
サッカーのイエローカード
信号
駅のホーム線
道路標識
といった、注意を促す色として採用されています。
また、向日葵や蒲公英のイメージや「幸福の黄色いハンカチ」という映画のイメージから、幸せ・希望の色としても扱われます。
デザインやファッションに黄色を使用することで楽しいシーンを演出したり、前向きな気持ちを表現することができます。
注目を集めやすい色でもありますので、使い方次第で人の目を引く素晴らしいデザインになるかもしれませんよ?
それではまた次回!

































