フォントで伝える!3 | 北海道デザインを探すなら-釧路・札幌で選ばれているカタナデザイン

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釧路からデザインを伝える。
こんにちは!四畳半のデザイン基地『KATANA』の石田です。

二日間、フォントについてのお話をしてきましたね。
こちらでは、フォントで文字に説得力を持たせる方法を書きました。
こちらでは、フォントの大きさで視認性を高める方法を書きました。

今日はもう少し馴染みのあるものを例にしてお話をします。

みなさん、普段漫画は読みますか?
自分は「暗殺教室」「弱虫ペダル」「兎」なんかが大好きです。

さて、この漫画の文字についてですが…
ある2つの法則があるのをご存知でしょうか?

その2つの法則とは…

1.日本の漫画は必ず縦書きになっている
これは、日本の漫画は「右開き」になっているからです。

よく右開きと左開きを逆に覚えてしまう人がいますが、「右へ向かって開ける動作をする」のを右開きと言います。
つまり、動作としては左側から開けるので、逆に覚えてしまう場合があるんですね。
言葉って難しい…。
みなさんも冷蔵庫やドラム式洗濯機を買う時は気を付けましょうね(笑)

それではなぜ、漫画が右開きだから縦書きなのかというと…。
右開きの漫画というと、コマの順序は右から左、次に右下のコマへ…という読み進め方をしなければなりません。
このとき横書きだと、文字は左から右へ流れて行っているのに、コマは右から左へ流れて行ってしまうことになります。
こうなると、とても読みづらいですよね。
ですので、縦書きにすると読者が楽に読み進めることができるんです。

2.漢字はゴシック体、ひらがな・カタカナは明朝体になっている
通称「写植体」と呼ばれる特殊なものです。

ゴシック体は明朝体に比べて文字が太くなっています。
文字が太いと細い文字に比べて大きく見える効果がありますので、ゴシック体になっているんですね。

さらに、昔の漫画は紙の質が今と比べて悪く、細い線が入りにくいという難点があったそうです。
それを補う為に、漢字をゴシック体にして線を明朝体よりも太くしたという話もあります。
これは、前回お話した「文章は漢字だけを見ても意味がある程度伝わる」に繋がりますね。

それじゃあ、ひらがな・カタカナもゴシック体にしたら良かったんじゃないの?
と思うかもしれませんが、ゴシック体は明朝体と比べて太いため、全てをゴシック体にしてしまうと漫画の中ではくどくなってしまいます。
なので、漢字だけをゴシック体にしているんです。

もちろんこれは一般的な漫画での法則です。
女の子キャラのセリフに丸文字っぽいフォントを使っていたり、熱血系キャラのセリフには全てゴシック体を使っていたり…といった、状況やキャラクターの個性によってフォントを使い分けている場合もあります。
これは、「フォントで文字に説得力を持たせる」という部分に繋がりますね。

このように、小さい頃から慣れ親しんでいる漫画の中にも、フォントの重要性は隠されているんです。
むしろ小さい頃から手にしているものだからこそ、苦労なく読み進めてもらうよう文字には特に気を付けているとも言えますね。
老若男女問わず、全ての人に楽しんでもらい、伝わる文字。
漫画の文字へのこだわりには、そ
んな願いが込められているのかもしれません。


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昨日熱が39度出たと書きましたが、だいぶ体調が戻ってきました。
早く治して溜まってるチャンピオンとマガジンを読みたいです…。

それではまた次回!