【ライブレポ・感想】笹フォークジャンボリー2021(笹口騒音関連4バンド、呂布カルマほか) | とかげ日記

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【日記+音楽レビューブログ】音楽と静寂、日常と非日常、ロックとロール。王道とオルタナティブを結ぶ線を模索する音楽紀行。
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笹口騒音さんの4バンドと豪華ゲストアーティスト3組がアクトを務める笹フォークジャンボリー。僕も体調全快で参戦しました⚔🥳

出演者の放つ熱、その熱を受け止めようと心を澄ますリスナーの熱。そこは両者の熱がお互いを高め合い、燃やし尽くす戦場です💣💥

熱だけでは語れない、とてもクール&ユーモアあふれる各アクトに期待です❣️

12:30 開場

やってきました、上野へ!
ここは笹フォークジャンボリー会場です!
椅子があり、座れるのはありがたい。

スズメがチュンチュン鳴き、爽やかなそよ風が吹いている、開演前のこの時間が好き。

以下、各アクトの感想を書いていきます。
貼った動画はMVや過去のライブ動画です。

🎋13:00 o.a.超子のりおネタ弾き語り
笹口騒音さんの芸名「超子のりお」による弾き語り。おそらく「超子のりお」は調子乗り男と掛けているのだろうけど、まさに笹口さんにピッタリの芸名! ギター一本と歌で笹口さんワールドへ連れて行ってくれる。弾き語られる「ピクシーズ」、不気味で素敵で良かったなー。笹口さん、髪を結った上のちょんまげ部分を茶髪にしていてオシャレだ。

🎋13:15〜13:40 太平洋不知火楽団


演奏を支えつつ個性を出す大内ライダーさんのベースと、ツガネさんによる鉄壁の屋台骨のドラム。そして、何と言っても笹口騒音さんのフリーキーなギタリストとしての魅力が光る太平洋不知火楽団。

「ADHD」の笹口さんの絶唱が素晴らしかった! 「さくら(毒唱)」も含めて、笹口さんの表現はシモから天国まで上下左右自由自在だ。"日本一際どい歌を歌うアーティスト"といえば笹口騒音さんだろう。

🎋13:45〜14:10 NEW OLYMPIX


合体ロボアニメのように、太平洋不知火楽団のメンバーにギタリストの森岡さんが加わるとNEW OLYMPIXになる。森岡さんは、まさしくギタリストとしたたたずまいでカッコいい。

「NO MUSIC. NO DANCE」での盛り上がりは鉄板! 「愛しておくれ」もポップかつエッジーで最&高!

ゲストラッパーに呂布カルマを迎えた「NO」が良かった。辛辣さを声色で表現したような笹口さんのボーカルと呂布さんのラップがキレッキレ。音源とは違うフリースタイルの呂布さんラップは、言葉の八方弾丸(⇔八方美人)で自由で鋭い。

🎋14:35〜15:10 のっぺら


女性ボーカルの小棚木もみじさんがコロナのために会場には来られなかったが、リモートで一部のみ参加。凛とした花のような可愛らしさのある歌声が良かったです。

舞台上にいるベース、ドラム、アコーディオンはユーモアあふれるたたずまい。今日の出演アーティストはユーモアを感じる人が多い。ユーモアがある、またはユーモアを解することは、僕がそのアーティストを好きになる必要条件です。

🎋15:35〜16:10 クリトリック・リス


『とかげ日記』(このブログ)的には、一推しバンドであるダニーバグをプチ炎上させたことでも知られるクリトリック・リス。(経緯:ダニーバグは炎上で敵だらけでも無敵の負け犬バンドだった)僕も音楽リスナーとして彼の名前を様々な場面でよく見るので、どんなパフォーマンスをするのか気になっていた。

観覧したところ、他のアーティストに比べ、芸が確立していると思った。カラオケ音源をバックにパンツ一丁姿のおもろい大阪弁オッサンが過激な歌を歌う芸。

だが、「気持ちいいのはシンナーのせいさ」と歌う曲には僕はついていけなかった。"日本一際どい歌"を歌う笹口さんの歌はギリギリセーフを狙ったものだけど、クリトリック・リスさんはアウトなことも歌っている。

でも、明るい気持ちにさせてくれたので、彼のグッズを何か買って貢献したかったけど、最近は相次ぐ入院で金欠なので泣く泣く断念。その代わり、彼のパフォーマンス中になけなしの1,000円を賽銭箱に投げ入れました。(黒ずくめのあの男は私です。)

🎋16:35〜17:05 うみのて


ここでも"うみのて"は美しさとイビツさを併せ持った素晴らしい演奏を聴かせてくれた。"TOKYO NEW TOWER"での笹口さんと円庭さんの歌のハーモニーが綺麗だったなぁ! うみのてには6人のバンドメンバーがいるが、4人のウワモノは混線していない。いや、6人だからこそ描ける豊かな歌がここにはあった。

「MUTEKIの歌」での呂布さんとのコラボも良かった。今日、NEW OLYMPIXの「NO」でコラボした時よりも呂布さんのマイクから流れる言葉が聴き取りやすく、呂布さんのラップのえげつないまでの切れ味の魅力が分かりやすく伝わった。

🎋17:30〜18:05 呂布000カルマ


一曲ごとにMCと「ネクスト」の一言を挟み、曲ではドープなサウンドをバックに、切れっ切れのラップを聴かせてくれた。

ワルい魅力にあふれているが、フール(馬鹿)なところは感じられない呂布さんの音楽。「強く賢くなるためにラップをやっている」といった内容を呂布さんはMCで話していた。

笹口さんの音楽と呂布さんの音楽は、表現の意図の鋭さも共通するが、その賢さも通ずるところだと思う。それが、現在まで音楽活動を続けられている理由の一つだとも思う。

アクトの最後で「ヤングたかじん」を聴かせてくれて嬉しかった。中毒性あるよね、この曲。

🎋18:30〜19:00 笹口騒音オーケストラ


本日のベストアクト。メンバーの素晴らしい演奏はもちろんのこと、舞台となる上野恩賜公園野外ステージの音響が笹オケに適していた。加藤直喜さんのトランペットも、NAPPIさんのトロンボーンも良く響いていたよ。

大林いくおさんのベースには"お父さん"的な温かさを感じるし、雨ノ地 晴太郎さんのドラムは歌うようにドラマチックだった。

笑顔の西山小雨さん(アコーディオン)に魅せられました。しかも「蝉」という曲では、声に魅力がある可愛らしいボーカルを聴かせてくれて、至福のひととき。開演から7時間以上経って疲れていたところ、その疲労を癒やしてくれるような歌声でした。

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最後に出演者みんなでハイチーズ🧀

物販で歌詞集も買ったよ🌟