頭痛の種のもとは?・・エストロゲンの分泌低下 | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

(10)女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下


 女性の一生は、女性ホルモンに支配されていると言いますが、“女性の頭痛も女性ホルモンにかなり支配されています”。
  エストロゲンが急に変動することで、脳の血管や脳内物質のセロトニンに影響を及ぼして、頭痛が起こりやすくなります。
  このように、女性ホルモンのエストロゲンの影響があげられます。
 そして、女性の片頭痛は、思春期に初潮が始まる頃から出現し、更年期に入って、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が次第に減少し、最終的に分泌の終了する老年期になって、片頭痛は消滅していきます。
 老年期では、緊張型頭痛のみになります。
 ということは、更年期以降、なお35年前後「片頭痛なし」で生活していくことになります。これ以降の生活が生死を分けることになります。


 一方、ミトコンドリアの働きは私達が生きるためのエネルギーを産生することです。
 私達のエネルギー産生は解糖系とミトコンドリア系の2つがあり、この2つのシステムを使い分けることで、外界の様々な環境に適応して生きています。
 そして、年齢によっても以下のように変化します。

 

   ・20歳位までは、解糖系が優位
   ・20~50歳代:解糖系とミトコンドリア系の比率が1対1
   (年代により、多少の比率は変わります)
   ・40~50歳代:解糖系からミトコンドリ系への移行が強くなります。
   ・60歳代以降:ミトコンドリア系が主体

 

 ミトコンドリアのエネルギー産生は、思春期にある20歳以下では、解糖系が優位になっており、20歳から40歳の成熟期では、ミトコンドリア系と解糖系は1:1の同比率になり、更年期に入ってからはミトコンドリア系への移行が強くなり、60歳になりミトコンドリア系が主体になってきます。
  20歳から40歳の成熟期では、女性ホルモンのエストロゲンの分泌も安定し、ミトコンドリア系と解糖系は1:1の同比率になり、片頭痛発作を繰り返すことになります。
  それは、生理時と排卵期に女性ホルモンのエストロゲンの分泌が低下することによって、「脳内セロトニンが低下する」ことによって、片頭痛発作を引き起こしてきます。
 さらに、この時期では、ミトコンドリア系と解糖系は1:1の同比率になっており、解糖系が働きやすい「低酸素」「低体温」「高血糖」の環境下に置かれると、ミトコンドリア系が働かなくなって、片頭痛発作を引き起こしてきます。


 思春期や更年期は、エストロゲンの分泌が安定しておらず、エネルギー産生系も一定していないため、片頭痛の起こり方も変わってくることになります。
 このように、60歳を過ぎますと、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が止まり、エネルギー産生系がミトコンドリア系が主体になって、片頭痛は終息してきます。
 このように、60 歳以降では、片頭痛は、男性・女性ともに消滅し、緊張型頭痛だけが残存することになります。それは、「体の歪み(ストレートネック)」が生涯を通じて継続しているからです。
 ということは、片頭痛は、女性では、思春期から更年期までの間、男性では、20歳以降 60 歳までの約40年間だけの人生の1コマだけに出現するものです。
 生涯を通じて、診られるものではないということです。
 ただ、生まれつきミトコンドリアの働きが極端に悪ければ、小児期から診られることもあり得るということです。


 ところが、60 歳を越えても、ミトコンドリアの機能を悪化させるような以下の要因が継続すれば、「酸化ストレス・炎症体質」が残存することにより、「後天性ミトコンドリア病」である現代病の生活習慣病、がん、認知症を引き起こしてくることになります。

 片頭痛を完璧に予防することは、将来、生活習慣病・がん・認知症を予防することに直結していますので、極めて重要になっています。
 ミトコンドリアの機能とセロトニン神経系の機能は連動していることから、セロトニン神経系の機能を悪化させる要因、例えばストレスが持続的に加われば、「脳内セロトニンの低下」がもたらされることによって、緊張型頭痛やうつ状態にまで進展することになります。 


 ミトコンドリアの機能を悪化させるような要因としては・・


   1.生活習慣の問題
 

       睡眠不足
       運動不足
        食べ過ぎ・過食
       早食い・ドカ喰い・・インスリン過分泌
       薬剤による影響・・とくに市販の鎮痛薬

 

  2.食事内容の問題
 

      マグネシウム不足
       必須脂肪酸の摂取のアンバランス 
       鉄不足
         食生活の欧米化・・腸内環境の悪化

   
   3.生活環境の問題

 

     活性酸素    野菜不足・・抗酸化食品の摂取不足
     有害物質
    

  4.年齢的な問題


    女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下


 こうしたことから、60 歳までの片頭痛が消失するまでの間に、こうした「ミトコンドリアの機能を悪化させるような要因」をすべてなくしておかなくてはなりません。
 これが、後の「後天性ミトコンドリア病」である現代病の生活習慣病、がん、認知症の予防に繋がってくることになります。

 片頭痛は”未病”の段階にあるもので、最終段階は「後天性ミトコンドリア病」である現代病の生活習慣病、がん、認知症です。
 片頭痛とは、この途中の段階にある、いわば”症状”に過ぎないものです。
 すなわち、「健康的な生活」が送れていないという警告信号である”症状”として、”片頭痛という症状”で、危険信号を発しています。
 言い換えれば、「治癒反応」として、片頭痛発作を起こしているのです。
 専門家達は、片頭痛に対して、トリプタン製剤の服用を勧めます。
 ところが、「治癒反応」である「頭痛(片頭痛)」をこうしたトリプタン製剤で「ホメオスターシス(自然治癒力)」を一方的に抑え込むことによって、「治癒反応」が停止・固定され、その結果 片頭痛は慢性化し、悪化してきます。
  これが、片頭痛が慢性化する最大の原因になっています。


 このように片頭痛とは、永い人間の一生のなかの「1コマ」の症状に過ぎないものです。


 女性の片頭痛の最大の特徴は、このように、女性には「生理」があることです。
 女性には、このような「生理」があるために、逃れることのできない生理現象であるが故に、「片頭痛が不治の病」とされていた理由にもなっています。
 しかし、生理に伴う「生理痛」で女性の”すべて”が苦しんでいるとは限らないことを知っておく必要があります。
 そして、 kaoluneさんによれば、ブログの「kaolune のSweet Days 」のなかで示されるように、片頭痛も生理痛も同一のものであり、生活習慣を見直すことで、なくすことができると明快に示されています。


女性ホルモンのエストロゲンは活性酸素を消す「女性の強い味方」


 エストロゲンには、活性酸素を消す抗酸化作用があります。
 女性ホルモン自身が活性酸素を減らすわけではありません。
 まず、女性ホルモン(エストロジェン)が活性酸素を減らすメカニズムですが、女性ホルモンは、活性酸素を減らす酵素を増やす働きがあるのです。
 しかも、その増やし方は巧みで、活性酸素が少なくなると活性酸素を減らす酵素を増やす働きも失われるのです。つまり、完全に活性酸素をなくしてしまうことはないのです。 活性酸素には、いろいろな役割があって活性酸素を完全になくしてしまえばよいというものではないのです。うまく制御しながら活性酸素を減らすエストロジェンの働きは巧みで、そのために女性は長生きできるのです。


 エストロジェンにはもうひとつの役割、ミトコンドリアを増やす機構があります。エストロジェンはミトコンドリアに直接働きかけてミトコンドリアを増やしてくれます。


ミトコンドリアの働きを悪くする「活性酸素」
 

 活性酸素は、体内に入り込んだウイルスや細菌をやっつけ、殺菌する役割を持ちます。
 一方で細胞を酸化させ老化促進や健康トラブルにつながるデメリットも持ち合わせます。
 ミトコンドリアは、その活性酸素の生産源として注目されました。
 私達が呼吸した際に取り込む酸素の90%以上が、ミトコンドリアで使用されます。ミトコンドリアがエネルギーを作る過程で、酸素の一部が活性酸素に変わると考えられているのです。 皮肉なことに、ミトコンドリアから作られる活性酸素は、ミトコンドリア自身も傷つけます。傷ついたミトコンドリアは働きが悪くなるだけでなく、より多くの活性酸素を作るという悪循環が生まれるのです。


 女性ホルモンがミトコンドリアの活動を助ける
 

 女性ホルモンには、活性酸素を減らすメカニズムがあることが分かっています。女性ホルモンは、活性酸素を減らすための酵素を増やす働きがあるのです。
 しかも、活性酸素が減ってくると、酵素を増やすのを止め、活性酸素がなくならないように調整してくれます。
 体を酸化させ老化を促進する活性酸素ですが、完全になくなると、体内の殺菌効果も弱くなります。そのため、上手く調整する女性ホルモンの働きではとても重要と言えるでしょう。 女性の平均寿命が男性よりも10歳ほど長いのは、すぐれた抗酸化物質である女性ホルモンの存在が役立っているのです。
 出産や閉経でホルモンバランスが崩れると、体調不良や病気になりやすいのも、そういった理由があるのかもしれません。


 女性ホルモンの抗酸化力は抗酸化ビタミンであるビタミンCやビタミンEなどよりもはるかに高く、活性酸素から女性の心と体を守る強い味方として働いているのです。
 成熟期の健康な女性はエストロゲンが十分に分泌されており、脳の視床下部などにある活性酸素はエストロゲンによって消され、増えすぎることはあまりありません。
 しかし、更年期の女性はエストロゲンの分泌量が急激に減少することによって活性酸素を消す力が弱まるため、体が活性酸素にさらされやすくなります。


 以上のように、エストロゲンがミトコンドリアの機能を左右しています。
 ここで、問題になるのは、更年期に差し掛かって、エスロトデンの分泌が低下する頃から、ということになります。


 閉経が起こる前後の5年間、年齢的には45歳ぐらいから55歳ぐらいまでの更年期から、女性ホルモンの分泌が低下してきます。
 女性ホルモン自身が活性酸素を減らすわけではありませんが、女性ホルモンは、活性酸素を減らす酵素を増やす働きがあります。
  さらに、エストロゲンにはもうひとつの働き・役割として、ミトコンドリアを増やす機構があります。
 エストロゲンはミトコンドリアに直接働きかけてミトコンドリアを増やしてくれます。
 このため、更年期以降はエストロゲンの減少により、ミトコンドリアの働きは低下してきます。ですから、更年期以降は、このことを念頭に置いて対処する必要があります。

 
 私達の体には活性酸素を取り除く手段として、「抗酸化物質」が備わっています。
 このなかで、スーパー・オキサイド・ディスムターゼ SODの産出能力は 25 歳から下降しはじめ、40歳を過ぎて急速に低下することが分かってきました。
 コエンザイムQも同様に40歳を境に減少してきます。


 こういった理由から、抗酸化物質の補填が更年期には必須の対策事項になっています。


 これらの詳細は先日、記載したばかりです。


       女性ホルモンと片頭痛
        
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12703372259.html

 

 

 

 

ここで、コマーシャルです。

 

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