姿勢を正しくしましょう | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

脊柱起立筋(インナーマスル)には


 脊柱の両側には直立姿勢に重要な脊椎起立筋が姿勢をガードしています。
  背骨を支える「脊柱起立筋」という筋肉は、体の中で最も長い骨を支えるため、赤筋が最も多く存在している筋肉です。持久力のある筋肉は、まさにミトコンドリア系の赤い筋肉です。このように全身を支え、姿勢を整える筋肉グループ「脊柱起立筋」に、ミトコンドリア量が多い事がわかっています。
  こういったことから、ミトコンドリアの働きが悪くなれば当然のこととして姿勢が悪くなってきます。


 また、ミトコンドリアの働きが悪くなれば、セロトニン神経まで働きが悪くなります。
 セロトニン神経は、筋肉へ働きかける役割を担っています。
 セロトニン神経は直接体を動かすのではなく、筋肉を緊張させることで、影響を与えています。セロトニン神経が働きかけるのは、脊柱起立筋です。脊柱起立筋とは、重力に対して姿勢を保つために働く筋肉のことです。まぶたが開き、首が立ち、背筋が伸び、歩いたりできるのは、この抗重力筋のおかげです。セロトニン神経が活性化していると、まっすぐな姿勢や生き生きした表情になることができます。反対にセロトニン神経の働きが弱まると、背中が丸まったり顔の表情がどんよりしてしまいます。


 以上、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。


 文明の発展とは逆に、今度は腰や体の弱体化が進もうとしています。
 また、活性酸素を発生させる生活環境によって、ここ50年間の間のうちにミトコンドリア自体の働きが人間界において、悪化していることから、脳内セロトニン低下と相まって、体の歪み(ストレートネック)を引き起こしやすい状況にあります。
  すなわち、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。
  こういったことから、現代では、姿勢を悪くする要因が、日常茶飯事にみられるようになってきました。


 私達は日常生活を送る上で、前屈み・うつむきの姿勢を強制される生活環境に置かれていることから、「姿勢の悪さ」が起きやすい生活環境に置かれています。
 このような「姿勢の悪さ」は、猫背や前屈みの姿勢ですと、胸郭を大きく開いての深呼吸ができなくなり、結果的に「低酸素状態」となり、ミトコンドリア優位のエネルギー産生にならなくなることから「健康的な生活を送る」上に、さまざまな悪影響を及ぼします。

 当然、頭痛を起こす原因にもなります。


すべての始まりは、”うつむき姿勢(前屈みの姿勢)”にあります

 

 私達は、日常生活を送る上で、前屈みの姿勢を強制される生活環境に置かれています。

 このような前屈みや俯き姿勢が長期間継続すれば、「体の歪み(ストレートネック)」最終的に、を引き起こしてきます。このため、後頸部筋肉群にかかった刺激は、常時、三叉神経核に送られ続けられることになります。
  すなわち、「体の歪み(ストレートネック)」のために、頭半棘筋に凝りが出ると、それが大後頭神経を刺激し、その刺激が三叉神経に伝わります。大後頭神経と三叉神経は脳の中で、三叉・頸神経複合体を形成していて、繋がっていますので、大後頭神経の刺激は三叉神経核にも伝わります。
  この経路は本来であれば、単なる交通枝であり、余り問題になるものではありませんが、「体の歪み(ストレートネック)」が改善されないまま、放置されることにより、”促通”という現象が形成されることにより、メインルートとなり、後頸部筋肉群にかかった刺激は、常時、三叉神経核に送られ続けられることになります。このため、痛み刺激が倍増してくることになります。 
  これがさらに、「脳の過敏性」、「頭痛の慢性化」へと繋がっていくことになります。さらに「体の歪み(ストレートネック)」は「閃輝暗点」を引き起こす要因にもなっています。

 このため、メイン・ルートになる前の「姿勢の悪さ」の段階で対処する必要があります。

                                                  
   「ストレートネック」→首や肩の筋肉からの侵害刺激情報     (表3)
   ↓           ↓
   ↓    脊髄を介して三叉神経脊髄路核
    ↓           ↓
   ↓     中枢性痛覚過敏(central sensitization, CS)
   ↓           ↓
      ↓     
脳の過敏性、頭痛の慢性化
   ↓
    自律神経失調症状 → 交感神経機能低下→頸性神経筋症候群

                                             (慢性頭痛)

 

 「体の歪み(ストレートネック)」を生み出す最大の原因は、99 % は前屈みや俯きの姿勢などを長時間続けるような生活習慣にありますが、まだ別の要因があります。このことは、以前にも述べました。


「姿勢の悪さ」の健康への影響


 猫背や前屈みの姿勢ですと、胸郭を大きく開いての深呼吸ができなくなります。
 こういった些細なことが「酸素不足」の要因になってきます。
 このため、「体の歪み(ストレートネック)」が形成され、これが長期間に渡って継続することになれば、常時、「酸素不足」が存在することによって、エネルギー産生系は解糖系が優位となり、その結果、ミトコンドリア系によるエネルギー産生が低下することによって、片頭痛を引き起こされやすい素地を形成することになります。
  解糖系が働きやすい環境は、低体温、低酸素、高血糖の3条件であり、片頭痛でも、エネルギー産生は解糖系に傾くことになります。
 このように「体の歪み(ストレートネック)」が、「酸素不足(低酸素)」を引き起こしていることを忘れてはならないことです。
 このような「低酸素」と片頭痛の関与を示す例は、卵円孔と呼ばれる2ミリ程度の心臓の小さな穴を塞ぐ手術によって、片頭痛が改善されることや、ストレスによって片頭痛が増悪する事実で明らかにされていることです。
  これらの事実を、今後の「体の歪み(ストレートネック)」の治療に生かしていくことが大切になってきます。
  それは、「深呼吸」を日頃から取り入れることです。


姿勢を正すことであらゆる不調が改善される


 姿勢と健康には、とても大きな関係があります。ゲームや携帯電話、パソコンの普及や、椅子に浅く座るなどの影響から、いわゆる猫背(背中が丸く曲がり、肩が前に出た姿勢のこと)が多くなっています。猫背になると、首が前に垂れ、肩も前に落ちて頭部全体が前へ移動し、腰が丸くなるなどの不自然な姿勢となり、骨格や筋肉が歪みます。
  人の骨格は、仙骨(腰椎の下部にある骨)を中心とした骨盤の上に背骨があり、さらにその上に、重い頭を乗せています。これに両肩と腕がついた「やじろべえ構造」をしており、両腕とあごにより絶妙にバランスを保っています。
  さらに、股関節、膝、足首などを含め、すべての骨は連動しており、1か所がバランスを崩すと、すべての骨に影響が出ることになります。
  猫背により呼吸が浅くなると、血管を圧迫し、血流も悪化します。体の捻れから内臓や筋肉、神経への負担もかかります。
  最も大切なことは、呼吸が浅くなることです。このため低酸素の状態をもたらし、これがミトコンドリアの働きを悪くさせ、諸々の不調の原因になります。(前述しました)
  このように、姿勢の悪さはあらゆる心身の不調、たとえば肩こり、腰痛、膝痛、片頭痛、うつ病、冷え、便秘、下痢、生理不順、アトピー性皮膚炎、花粉症などの原因になります。
  子供のときから正しい姿勢がとれるように、親が配慮してあげましょう。
  立っているときの正しい姿勢は、あごを引き、背筋をのばして軽く胸をはります。左右の肩、腰は水平にし、腹筋に軽く力を入れておなかを引っ込めます。横から見て耳、肩、股関節、膝、くるぶしが一直線になります。
  座っているときの正しい姿勢は、座面に深く座り、背もたれに背をつけます。
  軽くあごを引き、膝、足首の関節が90度になるように座ります。座っているときに脚を組むことはタブーです。クセになっている人は、すぐにでもやめましょう。


今後、どのように対処すべきでしょうか?


 まず、「日常的に感じる極く軽度の頭痛」に対して行うべきことは、日頃から前屈みの姿勢を強制されるような作業環境に置かれている場合は、このために頭痛を引き起こしていることを自覚した上で、作業中は30分に1回は、首の負担をとる意味で、「首反らし運動」を行う工夫をし、さらに就寝前には必ず、「背骨伸ばしのストレッチ」を欠かさずに行うことが原則です。これさえ行えば、市販の鎮痛薬はまったく必要でなくなってきます。


ミトコンドリアを効果的に増やすには


 毎日の生活習慣や運動時でミトコンドリアを増やすにはコツがあります。例えば、ミトコンドリアは持久力を司る筋肉に多く含まれると分かっていますから、筋肉痛にならない程度の運動を行うことです。ここが一番大切な点です。決して無理をしないことです。


<背筋を1分間伸ばす>


 先ずは、背筋を1分でもピンと伸ばす習慣をつけることです。実はミトコンドリアは筋肉の中でも姿勢を保つ為の筋肉、特に背筋と太ももの筋肉に多く含まれています。背筋を伸ばすには背中の筋肉を意識して使い続けることが必要で、とても持久力を伴う動作です。いつでもどこでも出来ますし、見た目も若々しくなります。


<毎日1分片足立ちをする>


 また、毎日1分ほど片足立ちをするのもお勧めです。例えば体重60kgの人が普段両足で立つことで30kgずつ支えているとすれば、片足立ちしている間、足にはその倍の負荷が加わります。普段両足で支える体を1分ずつ片足で支えることで負荷を与え、バランス感覚も鍛えることが出来ます。


結局、正しい姿勢とは"背筋を伸ばす"ということです


 特別に時間を取らなくとも普段の生活の中で意識的に行うといいでしょう。
  "背筋を伸ばす"事は背筋を使うことになり持久力を必要とします。
  ミトコンドリアは持久力が必要な筋肉を刺激すると,優秀なミトコンドリアが増えるので。代謝を良くする為には背中と太ももの筋肉を刺激するとよいのです。
  背筋を伸ばすと首が重力に対して安定するので肩こりや頭痛などにも良い影響を与えてくれます。
  正しい姿勢がミトコンドリアを活性化させます。

 

 

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