プロテインがなぜ、有用なのか? | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

コーヒー・ブレイク 続きです


 前回の「ベンゾの怖さ 向精神薬減薬の難しさ!!」に関連してプロテインの効用についてですが、ベンゾ系薬剤の減薬の仕方について、積極的にミトコンドリアの働きを高め、脳内セロトニンを増やす工夫をすべきであると提唱させて頂きました。


 これまで、そのために食事の摂取のあり方として


 栄養学的見地からは・・


その指針とは、次の10のポイントにまとめられます。


  1) 加工食品・インスタント食品をできるだけ減らす
  2) 脂肪・油をできるだけ減らす(オメガ3を摂る)
  
3) 肉・乳製品・卵を摂らないか、ごく少量にする
  4) 砂糖をごく少量にする。白砂糖を摂らない
  5) 主食を精製度の低い穀類にする。雑穀を加える
  6) 豆類を摂る。種子・ナッツ類を摂る
  7) 野菜をたっぷり摂る。果物を摂る。海藻を摂る
  8) 魚貝類を少量摂る
  9) 発酵食品を常に摂る
 10) 食材・調味料は自然で新鮮なものを使う


 そして、自然派医師の本間真二郎先生は、「健康的な生活を送る」ための食事について、腸内環境の観点からは・・、


  まめ……大豆(みそ、しょうゆ、豆腐、納豆など)、小豆、えんどう豆、いんげん豆
  ごま……ごま、木の実(松の実、ピーナッツ、くるみ、ぎんなんなど)
  わかめ=海藻類……わかめ、こんぶ、ひじき、のり、あおのり、あおさ
  やさい……根菜、葉菜(キャベツ、白菜など)、果菜(なす、トマトなど)
  さかな……小魚(しらす、あじ、いわし、さんまなど)、貝類、桜えび
   しいたけ=きのこ類……しいたけ、しめじ、えのき、きくらげ、エリンギ
  いも……さつまいも、里いも、じゃがいも、山いも、長いも
 

 注目したいのは、ここに肉類や牛乳が含まれていないこと。日本人には、基本的に動物性食品(小魚や貝類を除く)は必要ないのです。


 蛋白質の摂りすぎはよくありませんが、必要量は摂取しなくてはなりません。
 高蛋白・高脂肪・低食物繊維の欧米型食事は、腸内環境にとって最大の敵です。
 また、牛乳、鶏卵、マグロ、牛肉の摂りすぎは「脳内セロトニン」不足を招くことに繋がりますので、注意が必要です。
 このように指摘されてきました。

 

  ”肉・牛乳(乳製品)・卵の摂りすぎ”による弊害
     
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12636876650.html


  食事をバランスよく摂りましょう
   
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12643525022.html

 

 

プロテインがどうして必要なの???


 ところが、これに対してプロテインが重要であり、プロテインなくしては片頭痛は治らないと申される方々や、ベンゾ系薬剤の減薬にもプロテインが大切であるとされるプロテイン信奉者までおられることに驚かされます。


 そこで、プロテインとは一体何なのでしょうか。調べた限りでは、アミノ酸のようです。


 アミノ酸は、筋肉や臓器の基本成分として、また、神経伝達物質や酵素などの構成成分ともなり、生体内の様々な生理機能を担っている大切な栄養素です。
 タンパク質を構成するアミノ酸は20種類と考えられています。
 この20種類はどれも大切なものばかりですが、今回は、注目度の高いBCAA、アルギニン、メチオニン、トリプトファン、グリシンについて考えてみます。


 必須アミノ酸のうち、アミノ酸の炭素骨格が直鎖でなく、分岐している構造を有する「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3種を総称して分岐鎖アミノ酸(BCAA)といいます。
 BCAAには、骨格筋のタンパク質合成を促進したり、タンパク質分解を抑制する機能があり、手術後の輸液などに使用されるほか、運動選手の骨格筋の維持や増量にも効果が期待されています。
 骨格筋の維持、増量には、ロイシンがタンパク質合成のシグナルとして関与していると考えられています。
 BCAAの最適な摂取比率は、バリン1:ロイシン2:イソロイシン1といわれています。
 BCAAは血漿の遊離必須アミノ酸の約4割を占め、運動時に必要に応じてエネルギー源として利用されるため、アスリートが好んで利用しています。
 BCAAは普段、生活の中で摂取している肉や卵、乳製品などにも多く含まれているアミノ酸ですが、食品から「タンパク質」として摂取すると、アミノ酸に分解されて吸収されるまでに数時間かかるため、運動前や運動中にBCAAをスピーディに摂取するにはアミノ酸の形で摂取するのが有効です。 
 運動の30分前~運動中にBCAAを2~4g程度摂取するのが良いといわれています。
 BCAAは持続運動時の血糖値の維持にも重要な役割を果たしていますが、その働きの中心は「グルコース・アラニンサイクル」です。


 運動時、骨格筋では「解糖」によりグルコースからピルビン酸が生成されます。
 ピルビン酸は筋肉細胞内でBCAAからアミノ基を受け取り「アラニン」に変換されます。
 アラニンは筋肉から肝臓に移行して糖新生に用いられ、新たな糖を生じることで体は運動時に必要な糖を持続的に供給できる仕組みになっています。
 体内のグリコーゲンの量は限られているので「グルコース・アラニンサイクル」のような糖新生の仕組みはとても重要です。


 セロトニンは「トリプトファン」というアミノ酸を原料としてカラダのなかでつくられます。じつは、腸や血液に含まれる大部分のセロトニンは、脳に入っていきません。つまり、単純にトリプトファンが多い食べもの、たとえば「牛レバーやバナナをせっせと食べよう!」なんて本や雑誌を見かけることがありますが、実際にそうしたからといって脳内セロトニンが単純に増えるわけではありません。
 トリプトファンが多く含まれる食品をとることは、たしかに大事です。でも、そこにはちょっとしだ工夫”が必要です。その工夫とは、“トリプトファンのとり方”にあります。
  腸内や血液中のセロトニンは脳に入っていきませんが、トリプトファンはちゃんと脳に入っていくことができます。ですから、トリプトファンをたくさん取り込むことができれば、脳内セロトニンも十分につくることが可能になります。
 ただしーここからが大切です。-トリプトファンが通る場所に問題があるのです。実はここ、ほかの必須アミノ酸も通っていく場所(専門的には、脳血液関門)なのです。
この必須アミノ酸というのは、「フェニルアラニン」とか「口イシン」というものですが、食品によってはトリプトファンよりもこれらの必須アミノ酸のほうが多く含まれるものがあるのです。するとどうなると思いますか?
 これらの必須アミノ酸がトリプトファンの邪魔をするため、トリプトファンが通過しづらくなってしまうのです。その代表的な食べものが、肉類や乳・乳製品なのです。
  つまり、牛レバーにはトリプトファンよりもほかの必須アミノ酸が多いため、実際には思ったほどトリプトファンが摂れない、というわけです。
  結局、トリプトファンが多いだけではダメで、それと同時にフェニルアラニンとロイシンの量が少ないことも大事だということです。なかなか簡単にはいかないのです。
  肉類はともかく、乳・乳製品が大好きな女性はきっと多いはず。
  お肉を食べるときは、野菜や果物はもちろんのこと、「いも類」を一緒にとるのがおお勧めです。一番いいのはしっかりとご飯(米)を食べること。パンやパスタ、ピザなどの小麦製品、牛乳や乳製品中心の食事ばかりでは、いつまで経っても脳内セロトニンは増えることはありません。


 BCAAが多い環境では脳への取り込みが阻害され、脳内セロトニンがあまり増えないことがありますので注意が必要です。
  BACCとは動物性蛋白質に含まれており、食品では牛乳、鶏卵、マグロ、牛肉などが挙げられます。食べ物はバランスが大事なので、極端に摂取を制限すると逆に体調不良の原因になるので注意です。


  牛乳、鶏卵、マグロ、牛肉の摂り過ぎは「脳内セロトニン」不足を招くことに繋がりますので、注意が必要です

 トリプトファン比の高い食品を摂ることと筋肉を付けることが脳内セロトニンを増やすための第一歩なのです。
  決して、ダイエットと称して筋肉量を落としてはいけません。
  また、運動量が少ないにも拘らず、トリプトファンを多く含むからと言って、お肉などの動物性タンパク質や牛乳・乳製品を摂り過ぎてはいけません
 運動量の少ない方はトリプトファン比の高い大豆製品などを努めて摂りましょう


 このような事実をどのように考えるのかです。
 一概に、プロテインをガブ飲みをしようとも限界があるようですが・・
 どのように考えるべきか、プロテイン信奉者の方にコメント頂きたく思っております。


 逆に考えれば、プロテインで脳内セロトニンを増やしていたとでも申されるのでしょうか。


 ここでコマーシャルです。


  頭痛が気になったら・・
    
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12644567389.html