本書をご覧戴き、片頭痛が私達の生活のなかに深く浸透され尽くされた頭痛、謂わば”生活習慣病”そのものであることが理解されたことと思います。
にも関わらず、専門家は次から次へとヘリクツを捏ね回して、これを否定され、あくまでも原因不明の不思議で・神秘的な頭痛であるという考えを貫かれます。
このようなことは、脚気論争を彷彿させるものです。
昔、森鴎外という医者が、「脚気の原因は脚気菌」という間違った稚拙な情報を、死ぬまで主張し続けました。
脚気の原因がビタミンB1不足であることが知られてからも、脚気菌説を曲げませんでした。
森鴎外は特別に頭が悪いのだと思っていましたが、実は違います。
森鴎外こそ、本来の医者の役割を全うした医者でした。
すなわち医者とは、病気の原因を明かしてはならない、という掟に縛られた存在なのです。
脚気がビタミンB1不足が原因とわかってからは、国民病と恐れられた脚気が、陳腐な病気になり下がりました。もう誰も脚気を恐れないようになったのです。
「病気産業」は、この脚気で学習しました。
病気の原因は、何があっても明かしてはならない。
病気の原因が広く知れ渡れば、その病気の“価値”は無くなってしまうのです。
「世界の常識や定説は真逆である」
19世紀後半以降の資本主義経済の社会で、消費者としての地位を得た人間は、家畜(ゴイム)であることを忘れて消費する自由を得ました。
しかし、ねずみ算式に増える人間と消費は、地球資源の許容力を超えています。地球の支配者は、矛盾の上に積み上げられた科学と、詭弁で構成される論理、嘘で塗り固めた歴史と神話化した史実を、ゴイムである人間に与えます。
人間は、それらを宗教と同じようにすべて無条件で受け入れます。人間は、論理的思考力を失います。
21世紀の今日、来るべき農産物の生産減と増え続ける人口増加に対処するべく、家畜(ゴイム)である人間の間引きの準備は整いつつあります。
論理的思考力を失った人間は、自分たちが、間引きの対象であることに気が付きません。
慈愛は恭順、布教は侵略、自由は略奪で愛は服従。
歴史は小説で、神話が史実。
科学は偽りであり、オカルトに真実が隠されています。
覚えさせられた知識を吐き出すのではなく、すべての事象を逆説的にとらえて、論理的整合性を求める。
この論理的整合性を求める先に、真実の科学や歴史があり、現代と未来が見えてきます。
現在のコロナ騒動の一連を思い起こせば、容易に想像できることです。
日本人の多くは、科学や医学を宗教のように信じ込んでいます。
科学や医学の権威が、我々を意図的に騙しているなどと、想像もつかないでしょう。
もちろん、すべてがウソではありません。事実にウソを織り交ぜて、奴らに都合の良いように誘導しているのです。
私は、医師になってから永年に渡って、慢性頭痛の臨床研究を行ってきて、この事実に気付きました。
製薬会社や医者の最も重要な仕事は、病気の原因をわからなくさせることです。
医者とは「病気の原因を明かしてはならない」という掟に縛られた存在
現代医療は実はマヤカシでしかありません。
現代医療が目指しているのは、一生薬漬けの人間をどれだけ増やせるかであり、患者を犠牲にした金儲けの手段でしないと言うことです。
現代医療に依存していては、本当の健康は手に入りません。
自分の身は、自分で守るしかありません。
片頭痛は原因不明の不思議で・神秘的な遺伝的疾患(多因子遺伝)とされていますように、全く原因は”不明”とされています。
原因不明の病気なのに、現在の片頭痛治療方針では、発作急性期には各種のトリプタン製剤を使い分け、発作間歇期には各種の予防薬を”適切に”選択すべきとされ、これで片頭痛の治療体系は確立されたと専門家は自画自賛されます。
このように「薬物療法」がすべてであり、片頭痛という辛い痛みだけを軽減・緩和させることに主眼が置かれ、このようにしておれば、いずれ3割前後の方々は治癒していくとされています。
原因不明な病気であれば、治療法などわからないはずですが・・。
ところが、片頭痛治療の世界にトリプタン製剤が導入されたことによって、これが開発されるまでは、片頭痛発作期間の3日間は日常生活に支障を来し、酷い場合には寝込む程の状態になっていたのが、導入後は、この激しい頭痛が劇的に緩和されるようになりました。
このように「激しい頭痛が劇的に緩和」されたことと、予防薬で発作回数を減少させることが可能となってきました。
これが片頭痛治療の基本になっています。これだけの効果しかないものです。
しかし、片頭痛は本来、原因はまったく不明とされていることから、このような効果のない治療法でもお咎めなしとされています。
このように片頭痛では、製薬メーカーだけが特別に儲かる治療法(トリプタン製剤と予防薬)が周到に用意されていることから、治せなくてもお咎めなしです。
すなわち、現実の患者さんはどうでもよく、製薬メーカーが儲かりさえすれば、何ら問題にされない世界です。
(片頭痛全体の3割の方々は慢性化し、極めて対処困難な状況に至ってきますが、この点は、覆い隠されたままになっています。)
片頭痛は原因不明な難病で、治療法もわからないはずなのに、「頭痛外来」は莫大な金を儲け続けて、結果的に大勢の犠牲者を出し続けています。
専門家は、トリプタン製剤が片頭痛の”特効薬”であり、片頭痛発作の都度、毎回トリプタン製剤を服用さえしておれば、片頭痛は治ってしまうし、パニック障害・うつ状態・冷え性が改善され、将来的には脳梗塞・脳過敏症候群が予防できると啓蒙活動を行ってきたことから、結果的にトリプタン製剤による薬剤乱用頭痛が多発してきました。
片頭痛の正体さえ隠蔽してしまえば、何でもやりたい放題です。
具体的には、緊張型頭痛と片頭痛は一連の連続したものでありながら、専門家はこれらがまったく別物の頭痛とされることから、私達が日常的に感じる極く軽度の頭痛に対して、市販の鎮痛薬を安易に・まったく罪悪感なしに服用します。その結果、緊張型頭痛から片頭痛へと移行させることがいとも簡単になります。
そして、片頭痛は不治の頭痛であり原因不明とされることから、高価なトリプタン製剤を”一生に”渡って服用させることになります。
このようにして、市販の鎮痛薬・トリプタン製薬の製薬メーカーともども利益が挙がるという構図になっています。
このことは、現在の「頭痛外来」の盛況ぶりをみれば誰でも理解されることです。
このようにして、片頭痛の正体さえ隠蔽してしまうことにより、何でもやりたい放題で、今後も継続していくものと思われます。
現在では、ミトコンドリアを治すものが”病気を制する!”とされています。
この事実は、医学界では何十年もタブーとされてきました。
オットー・ウォーバーグが”ワールブルグ効果”を発表した時には、この事実がわかったのですが、製薬会社や医者の利益を守る為に封印されてきました。
医学界が、この封印を解いて、この事実を公表する可能性は極めて低いものと思われます。
これからも色々な病名をデッチ上げて、病気の根本原因をわかりにくくさせるものと思われます。
医者が「病気の原因を明かしてはならない」という掟に縛られた存在であるとすれば、片頭痛の専門家が、トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成する「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準(教義・教典)としていることから、片頭痛と緊張型頭痛は本来脳のなかに異常のない頭痛とされていたものが、最近の専門家の考えでは、片頭痛は緊張型頭痛とはまったく別の範疇の頭痛すなわち、中枢性疾患、「頭痛そのものが脳の病気」と考えるように至っていることが納得されるはずです。
これを専門家達は頭痛研究の進歩と自画自賛されています。
このようにして、益々、片頭痛の原因は明かされないようになっています。本来、緊張型頭痛も片頭痛も一連の連続したものでありながら、このように片頭痛と緊張型頭痛を別の範疇の頭痛と考えたことから、片頭痛の原因が分からなくなってしまっています。
こうして、専門家は片頭痛の原因を明らかにしてはならないという掟を忠実に厳守していることになります。
以上のように、頭痛の専門家は、製薬メーカーの作成した基準を絶対的なものと考えることから、お互いの利益を優先されることになり、病気の原因をわからなくさせることで意志の統一が保たれています。
このため、毎年学会は開催されるものの、その発表たるや枝葉末節のものでしかなく、お祭り騒ぎでしかないことになっています。
ところが、本書で述べましたように、片頭痛はミトコンドリアの働きの悪さによる頭痛と考えれば、これまで疑問とされていたことが全て氷塊してしまい、何ら不思議でも神秘的な頭痛でなくなってしまいました。
脚気がビタミンB1不足が原因とわかってからは、国民病と恐れられた脚気が、陳腐な病気になり下がりました。もう誰も脚気を恐れないようになったのです。すなわち、・・
私達はミトコンドリアの働きによって大量のATP を合成し、生命を維持し、エネルギッシュな生活を送ることができます。TCAサイクルは、ピルビン酸がアセチルCoA に変換されてオキサロ酢酸と結合することでスタートしますから、この第一ステップがスムーズに進むことはとても重要です。
ピルビン酸をアセチルCoA に変換する反応は、ピルビン酸デヒドロゲナーゼという酵素が担っています。この酵素が効率よく働くのをサポートしているのが、ビタミンB1 から作られるチアミンピロリン酸(TPP)です。
そのため、体内でビタミンB1 が欠乏すると、ピルビン酸はアセチルCoA になることができず、ミトコンドリアにおけるATP の産生量が減少してしまいます。さらにビタミンB1 不足が深刻になると、ビタミンB1 欠乏症である脚気を引き起こし、大量のエネルギーを必要とする心臓や神経が障害されます。私たちはビタミンB1を自分で作ることも長期に蓄えることもできませんから、毎日の食事から1日約1.0mg 程度摂取する必要があります。 健康な状態では普通に食事をしていれば、意識しなくても十分量のビタミンB1 を摂取できます。しかし、肉体労働やスポーツあるいは強いストレスのかかった状況では、ミトコンドリアはフル稼働してエネルギーを作り出しているため、ビタミンB1 の供給が追いつかない場合もあります。そのような場合は医薬品などを活用して、適量のビタミンB1を補給することも重要です。
この脚気と同じように、片頭痛もミトコンドリアの働きが悪いための頭痛です。
ですから、片頭痛を治すには、ミトコンドリアの働きを改善しさえすれば治る頭痛です。
もう何も恐れることはなく、陳腐な頭痛に成り下がってしまいました。
片頭痛は”疾患単位”ではなく、あくまでも”症状”に過ぎないものです。
このことは、本書の「はじめに」で述べましたように「国際頭痛分類 第3版β版」でも示されていることです。
それも、「健康的な生活」を送ることを阻害する生活習慣に根本的な原因があります。
片頭痛が単なる”症状”であれば、「健康的な生活」を送るための知識だけで、すべての問題点は解決されるはずです。
具体的には、「健康」を考える場合、片頭痛の患者さん個人個人考え方は異なります。
例えば、人によっては、「健康」とは、テレビのCM通りに解釈すれば、すべて「健康食品」で手に入ると思う方も必ずいらっしゃいます。果たして、そうなのでしょうか?
また、「健康」という概念そのものも時代、時代によって変化しています。
この時代を超越した「健康」という概念が存在するのでしょうか?
この点が、片頭痛治療を考える際のポイントになっていることを忘れないで下さい。
人間が、「健康」であるために何が必要・重要なのかを考える必要があります。
自然派医師の本間真二郎先生、藤田紘一郎先生は、腸内環境・・腸内細菌が最も健康に必要とされるでしょうし、私は、ミトコンドリアが中心と思っております。
結局、片頭痛という”症状は、私達が「不健康な生活」をしているという危険信号として、片頭痛という”症状”で私達に教えてくれているということです。謂わば、警告を私達の体が発して訴えているということです。まさしく、”イエローカード”なのです。
ですから、片頭痛という「病気」自体は存在しません。あるのは”症状”だけです。
本書では、現代社会での「健康」という観点からミトコンドリア中心に述べました。
特別に行うべきことは極めて少なく、知識として身につけるだけのことです。
逆に言えば、ミトコンドリアの働きを悪くすることをしないだけのことです。
そして、ミトコンドリアの働きをよくするために、することもそれ程多くはなく、これも日常生活を送る際に”心掛けるだけ”のことです。
決して、お金がかかる”治療法”という訳ではありません。
ただ単に、心掛けるだけのことであり、してはならないことをしないだけのことです。
ただ、積極的に行うことがあるとすれば、最近流行の美木良介さんの提唱される「ロングブレス」程度でしょうか。
これに対して、片頭痛発作時に毎回、1錠1,000円もするトリプタン製剤を服用することを考えれば、如何に安いものか、すぐに分かるはずです。
それに、片頭痛発作時に毎回、1錠1,000円もするトリプタン製剤を服用したとしても、自然治癒する3割の中に入れる保証は何もなく、逆に「慢性片頭痛」にまで至り、ボトックス療法を受ける羽目になれば、蔵が1軒建てられることにもなりかねません。
このように考えるなら、どちらの治療法を選択すべきかは言うまでもないことです。
ちょっと話が脱線してしまいましたが、本文でも述べたことですが、慢性頭痛治療を行う上での生活習慣改善の基本は「規則正しい生活を行って、食事をバランスよく摂り、睡眠を十分にとり、姿勢を正しくし、適当に運動し、リラックスすること」です。
しかし、現代社会では、このような単純なことすらできない生活環境にあります。
この点が最も大切なことです。このような困難な時代であるが故に、これを如何にして行っていくのかが問われており、工夫が必要になっています。ここに片頭痛治療の難しさがあります。その理由は、冒頭の第1章で述べたことです。
強いて申し上げるならば、西洋医学が労働者を限界まで働かせる為に発達した技術であるとすれば、慢性頭痛治療を行う上での生活習慣の改善は、西洋医学の考え方と相反することになります。
現代社会に生きる以上、片頭痛で悩む方がどちらの立場にたつかだけのことです。
片頭痛が治るか、治らないのか、という問題ではなく、それぞれの立場によって、利潤追求を最優先するか、それとも健康を最優先するか、だけの違いだけです。
本書では、現代社会で私達の健康を最優先する立場から、考え方をお示ししたに過ぎません。逆の立場の製薬メーカー・医師の方々からすれば、まさに”机上の空論”そのものということです。
最後に、もう一度・・・
以上、私達が「不健康な生活」をしているという危険信号として、片頭痛という”症状”で教えてくれているということです。
ですから、片頭痛という「病気」自体は存在しません。イエローカードに過ぎないのですから・・ これが、最後に、皆さんにお伝えしたかったことです。
ここでコマーシャルです。
頭痛が気になったら・・
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12638708200.html