最近では、私の弱小の内科医院にも、子供さんが頭痛を訴えた場合に診療させて戴く機会が多くなりました。私は、こうした診察に際して、真っ先にお聞きすることは、付き添って来られたお母さんに、頭痛があるかどうかです。もし、お母さんに頭痛があれば、子供さんの頭痛についてお聞きする前に、お母さん自身の頭痛について詳しくお聞きしています。
このようにお聞きすれば、大半のお母さんでは片頭痛持ちであることが判明します。
そして、子供さんの頭痛についてお聞きしますが、ほとんどは典型的な片頭痛は極めて少ないのですが、子供の頭痛は、大人の片頭痛と緊張型頭痛の中間のようなパターンを示すのが普通であり、片頭痛か緊張型頭痛かどうかは問題ではないと説明しています。
そして、子供さんの頭痛は、お母さんのミトコンドリアの働きの悪さが、子供さんに受け継がれたため、今後、このまま放置すれば間違いなく、片頭痛へと進展していきます、と述べます。今後、お母さんから受け継がれた「ミトコンドリアの働きの悪さ」をさらに悪くさせる生活習慣の要因が加わることによって片頭痛を発症してくることになりますと述べます。
ですから、こうしたことが起きないように注意した上で、ミトコンドリアの機能を回復させるように努め、片頭痛へと移行する前の段階で阻止し、現在の頭痛を治して行きましょうと説明します。
このように述べますと、お母さんは必ず、片頭痛は治るのでしょうかと質問されます。
そして、子供さんと一緒に、治して行きましょうと言えば、必ず真剣に自分の片頭痛と向き合い、片頭痛を治そうとされます。
こうした時に、必要とされるのが「慢性頭痛治療指針」です。
こうした「慢性頭痛治療指針」があればこそ、このような指導が可能になってきます。
このため、このような「慢性頭痛治療指針」は、どなたでも理解してもらえるようなものでないとダメであり、これまで平成16年以来、こうした指針を作成し、数え切れない程、改訂に・改訂を重ねてきました。
ですから、頭痛診療を行う上では、こうした治療指針は必要不可欠のものであり、これ程重要なものと思っております。
こうした若いお母さん方は育児で忙しく、さらに仕事をしておられればなおのことです。度々、受診するほど時間的な余裕がないからです。
概略を説明し、後は自分でご覧になられて、自分で行っていくことが原則であり、途中、分からない部分があれば、メールで質問するなり、時間に余裕があれば再度受診して戴いて、説明しなおすような形態をとっています。
このように、子供さんが頭痛を訴えた場合はこのようにしているのですが、もう一歩歩を進めることが大切であると私は思っております。
といいますのは、片頭痛で悩まれる方々は子供さんを育児される際に念頭におくべきことは、頭痛とか他の問題点が出現する前の段階から対処しておくべきであると思っています。
こうした対処の仕方は「健康的な子供を育てる」ための基本ともなることだからです。
何か問題が起きてから慌てるのではなく、早めに対策を練っておく必要があります。
それは、片頭痛持ちのあなたから生まれた子供さんです。ということは、子供さんすべては、生まれつきミトコンドリアの働きの悪さを抱えて生まれてきています。この程度が、どの程度悪いのかは、現代医学では予測することはできません。
ただ、言えることは子供では、エネルギー産生系は、解糖系が優位になっていて、ミトコンドリアが少ない状況にあります。ですから、この少ないミトコンドリアが、さらに生まれつき働きが悪い状態に置かれているわけですので、これをさらに悪くさせるようなことは少なくともすべきではありません。
これまでも述べてきていますように、ミトコンドリアの働きを悪くさせる要因は、・・
1.生活習慣の問題
睡眠不足・・睡眠の重要性
運動不足
食べ過ぎ・過食
早食い・ドカ喰い・・インスリン過分泌
薬剤による影響・・とくに市販の鎮痛薬
2.食事内容の問題
マグネシウム不足
必須脂肪酸の摂取のアンバランス
鉄不足
野菜不足・・抗酸化食品の摂取不足
食生活の欧米化・・腸内環境の悪化
3.生活環境の問題
活性酸素
有害物質
4.年齢的な問題
女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下
このなかで子供が関与するものは、1~3までです。
ですから、これらに関して、母親として注意してあげることです。
早寝・早起きの生活を原則とし、幼少時から夜更かしの生活習慣にさせないことです。
大人では食べ過ぎはよくありませんが、子供の場合は、エネルギー産生系は解糖系が優位ですので、しっかり食べさせることです。朝食ぬきで学校に行かせることはもってのほかです。間食として、おやつも必要になります。ただ、トランス脂肪酸の少ないお菓子をチョイスする必要があります。(これは、ネットで調べれば詳しく掲載されています。)
このように、3食しっかり食べさせること、好き嫌い無く偏食をさせない(野菜をしっかり食べさせることです)。そして、早食いでなく、ゆっくりよく噛んで食べる習慣を身につけさすことです。砂糖の摂りすぎにも注意が必要になります。
要は、規則正しい生活習慣を幼少時から行うことです。その要点は、睡眠・運動・食事のバランスです。
育って行くに連れて、運動不足にならないように注意すべきです。インドアでゲームだけしかしない、ということは要注意ということです。
その上で、正しい姿勢を幼少時から身につけてもらうことです。おかしな体の使い方は子供の頃から親が目を開いて注意していく必要があります。
子供の頭痛では、殆どの子供で、「体の歪み(ストレートネック)」が既に認められることを忘れてはなりません。
また、学年が上がるに連れて、受験の問題がでてきます。受験を控えて、睡眠時間を削ってまで勉強させようとする親も居ますが、睡眠不足はミトコンドリアの働きをさらに悪くさせます。受験を控えて、片頭痛を発症させる方が多いのは、このためです。
また、この年代から多くの親はスマホを買い与えます。子供は夜遅くまで、勉強し、さらに寝る時刻になってもスマホをいじることになります。
寝る前のスマホの操作は、睡眠の乱れを起こします。
夜中にベッドで、「眠くなるまで」のつもりでスマホやタブレットを使っていたらかえって目が覚めてしまった、という経験はありませんか?
これはまさに、メラトニンの分泌が抑制されたことによる症状と言えます。
スマホによって、ブルーライトの長時間の暴露(浴びること)によって、メラトニンの生成が抑制されます。メラトニンとは脳内で分泌されるホルモンの一種で、人間の眠気を誘う物質です。メラトニンが抑制されるということは、つまり体内時計(サーカディアンリズム)が狂ってしまうことにつながります。
このようにして、脳内セロトニンは低下してきます。
このようにして引き起こされた「脳内セロトニンが低下」することによって、自律神経の調節がうまくいかなくなり、交感神経と副交感神経の連携がうまく働かない状態によって「起立性調節障害」が引き起こされてきます。
また、スマホを長時間操作することは、前屈みの姿勢を強制させることになります。
このようにして、「起立性調節障害」を作らないように配慮します。
このように、この思春期では、規則正しい生活をし、睡眠を十分にとることが如何に大切かが理解されたと思います。
以上のようなことは、何も問題がない時期から、生活習慣として身につけさせておく必要があります。これらを行うことで、健康的な生活を送る上で何ら問題はないはずです。
ですから、頭痛を訴え始めた場合は、こうしたことを”特に”注意して行ってもらうだけのことです。
現在の頭痛の専門家達は、子供の片頭痛にまでトリプタン製剤を処方しようと画策されます。それは、トリプタン製剤が片頭痛の”特効薬である”と考えているからです。
トリプタン製剤さえ処方しておれば、片頭痛が治ると考えているからです。
しかし、このような時期からトリプタン製剤を飲ませるべきではありません。 もっと優先的にするべきことは、先程も述べたことを重点的に行うことが大切です。
また、専門家によっては、子供の片頭痛にまでデパケンを処方します。デパケンのミトコンドリア毒性を考えれば、このような子供に使うべきではありません。益々、片頭痛を悪化させるだけのことでしかありません。
このように服用薬剤にも注意する必要があります。
このように、子供の頭痛に対しては、こうした日頃の生活習慣が最も大切なことです。
このような配慮がなされないまま、子供の時期から片頭痛を発症させてはなりません。
このような指導もなく、片頭痛を発症させてしまえば、トリプタン製剤やデパケンを処方したくなることに至ります。こうした薬剤は大人だけで十分です。
少なくとも、現在の頭痛の専門家達は、片頭痛持ちのあなたの子供さんが頭痛を訴えて医療機関を受診した際に、こうした生活指導を徹底して指導してきたでしょうか?
せいぜい、主治医は、養護教員に対して、子供が頭痛を起こしたら、頭痛が収まるまで、保健室で寝かしてもらうように依頼するしか能がないようです。
DR.RATH HEALTH FOUNDATION の「製薬業界は一般大衆を欺いている」
製薬業界は一般大衆を欺いている
https://www.dr-rath-foundation.org/
”製薬業界は私達の社会をコントロールし続けます。製薬業界の求めるところは医学研究をコントロールし、医療従事者をこの製薬業界に依存させることです。この権力を確実に手放さずに済むよう、製薬企業は立法機関およびメディアをうまく操っています。全メディアを通じた大規模な宣伝キャンペーンでは、医薬品のPRおよび宣伝部門によって、製薬業界の真実を隠そうと煙幕が張られています。
製薬企業は、ルイ・パストゥール、ロバート・コッホ等の医学上のパイオニアと重ね合わせて自社のイメージを描こうとしています。彼らは人道主義に基いて疾病の根絶を目指していると主張しています。しかしながら、真実はまったくその逆です。つまり、製薬業界は、製薬市場拡大の基盤として疾病を存続させ続けることが目的なのです。コーデックス・カルテルは、意図的な疾病の根絶妨害をその目的としています。
したがって、製薬業界は人類救済の伝統にもとづいてではなく、自らの利益を維持するために無数の人間を犠牲にする組織的犯罪者のグループであるIGファルベン社の伝統に基づいて運営されているのです。”
医療従事者は、製薬業界に依存し、製薬業界によって医学研究がコントロールされていることを如実に示しています。
このようにして、専門家は、このような基本的な生活指導も行うこともなく、自然発生的に片頭痛を生み出させ、片頭痛の存続を図っているということです。
もっと分かりやすく言えば、専門家は慢性頭痛とくに片頭痛では、ミトコンドリアが関与していることは毛頭念頭にありません。
専門家は、製薬メーカーの作成した「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および頭痛研究の絶対的な基準とされ、その信頼度はカルト教団の教義・教典とされる程、絶対的なものです。ですから、片頭痛がミトコンドリアが関与している等とは絶対に考えることはありません。製薬メーカーは、このようにすることで、片頭痛が永続的に存在するような基盤を築き挙げてきたということです。
このようにして、専門家は製薬メーカーの支配下に置かれ、コントロールされているということです。
製薬メーカーは自社の利潤追求しか念頭にはありません。このことを忘れてはならない点です。
こういったことから、自分達の子供は医者任せでは、ダメで、自分で子供を守るしかありません。このようにして、片頭痛を発生させることなく予防していかなくてはなりません。これが、片頭痛を予防するための鉄則です。
専門家の言われるように、自分の片頭痛を引き起こす誘因を知り、こういった誘因を極力避けることが原則とされるようでは、片頭痛そのものの予防に繋がることにはなり得ないことが理解されるはずです。
片頭痛は厳然として残存し、片頭痛を予防することにはなり得ません。
そうなれば、現在の頭痛の専門家達の本質は一体、何なのでしょうか???
現在の頭痛の専門家に任せていたのでは、自分の子供はいつの間にかには、片頭痛へと移行してしまい、高価なトリプタン製剤を一生にわたって飲まされ、挙げ句の果ては慢性片頭痛といった頭痛地獄にまで導かれないとも限りません。
こういったことから、冒頭で述べましたように、片頭痛でお悩みのあなたの子供さんを育てる際に、以上のことを念頭に置いて、頭痛そのものを発症させないことが重要になってきます。
不幸にも、頭痛を起こしたり、起立性調節障害などの問題点が起きた場合は、何が不足し、問題ににっているかを振り返り、その不足した部分を重点的に改善・是正すればよいことになります。
このように考えれば、片頭痛持ちのあなたは、子育てに何ら不安はないはずです。
以上のように、専門家は片頭痛が”多因子遺伝”と考え、生活習慣病と捉えるならば、以上述べたように生活習慣の問題点が色々と追加されるに従って、単なる頭痛から片頭痛へと進展していくことを論理的に述べなくてはならないはずでありながら、片頭痛発作の引き金といった程度のことしか考えないということは果たして、専門家と言えるのでしょうか?
いずれにしても、片頭痛が多因子遺伝という観点から、現在の「慢性頭痛診療のガイドライン」を改変する必要に迫られながら、一向に手つかずのまま放置されていることは、まさに由々しき問題としか言えないはずです。頭痛専門医800名の威信に賭けて、早急に取り組まなくてはなりません。