3.「ラブレクラウト」
ラブレクラウトも後藤日出夫先生がレシピを開発した食べものです。
ラブレクラウトの「ラブレ」は、ラブレ菌のラブレです。最近、「ラブレ乳酸飲料」が次々に発売されているので、あなたも知っているかもしれません。京都の伝統的なお漬物「すぐき漬け」から発見された植物性乳酸菌で、腸内で酢酸や乳酸などをつくり、悪玉菌の増殖を抑える働きがあります。また、腸の新陳代謝を活発にしてくれるので、消化吸収力や免疫力を高めてくれるといわれています。実際、すぐき漬けをいつも食べている人ほど、がんの発生率が平均値よりも低いというデータがあり、ここに着目しました。
「グラウト」はザワークラウトのグラウトです。ビア・レストランなどでソーセージと一緒に出てくるキャベツの塩漬けです。腸内環境を整える乳酸菌(善玉菌)がたくさん含まれていることから、かつて永い航海に出る西欧人たちが、不足しがちなビタミンを補給するためにつくりだした食べものです。
ザワークラウトの主役であるキャベツには、「キャベジン」と呼ばれるビタミンUが豊富に含まれ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を予防する働きがあり、「食べる胃腸薬」なんていわれています。
また、キャベツに含まれる辛み成分には解毒作用や抗酸化作用があることも知られています。さらに、血管をやわらかくして血流もよくなりますから、肩こりや片頭痛の女性にはうれしい食べものです。
では、さっそくつくり方を!
以下、ラブレクラウトのレシピです
•キャベツ 一玉(約1kg)
•リンゴ 1/2個(約150g)
•出汁用の昆布 適量
•塩 27g(キャベツ+リンゴ+水の重量比2%)
•あら挽き粒こしょう 2粒
•ローリエ 2枚
•唐辛子(鷹のつめ) 1本
•水 (※ラブレ乳酸菌飲料 )200CC(※初回はラブレ乳酸菌70g+水130g)
•クエン酸 1g
•ビタミンC 1g
「ラブレクラウト」の作り方
「ラブレクラウト」の作り方です。後藤先生の場合、一度漬けた分(キャベツ1 キロ)は、だいたい1 週間から10 日で食べ切ります。では材料から。
キャベツ、りんご、塩、粒こしょう、ローレル(ローリエ)、⾚唐⾟⼦、昆布、キャラウェイシード、ディルシード、クエン酸、ビタミンC、前回の残った汁。
まずは前回の残りの汁(200cc)をボウルに移して、これに材料を⾜していって調味液を作ります。初回の場合は、市販のラブレ乳酸飲料(プレーンタイプ)と⽔を混ぜ合わせて代⽤します。次回以降は、⾷べ終わったあとに残る汁をそのまま使えますからね。残り汁の場合は塩味が結構あるので、塩加減は気持ち少なめでもいいかも。
種をとったりんご(1/2 個)を、皮付きのまますりおろして入れます。昆布は水に戻しておいて細切りに、あとはちぎったローレル、⾚唐⾟⼦(最初から輪切りになってい続きまし て、るものを使うと楽!)、粒こしょう(ガリガリと砕いて)、キャラウェイシード、ディルシード(お好みで)、クエン酸、ビタミンCを入れて、よく混ぜておきます。
あとはキャベツを5 ミリ幅くらいの千切りにしていきます。これが結構たいへん!外側の厚めの葉は、切りはずしてよく⽔洗いしてから、何枚かずつ重ねて切っていくのがいいみたいです。
半分くらいの⼤きさになるまで千切りにしたら、ここで調味液を半量使って、軽く混ぜ合わせておきます。後藤先生 は保存容器に入れて混ぜ合わせるのですが、キャベツ丸々1 個分をいっぺんにまとめて保存容器に入れると、相当かさ張るのでうまく混ぜ合わせることができないから。
あまり⼤きな保存容器には⾒えませんねぇ。実際は冷蔵庫の横幅1/2 くらいの大きさがあります。結構“じゃまくさい”です(笑)。
とにかく、半分を混ぜておくと、キャベツもしんなりして、残り半分も混ぜやすくなります。残りのキャベツもだいぶ小ぶりになっているので、4 等分くらいして⼀気に千切りしちゃいます。保存容器に追加して、残りの調味液を全部入れて、上下に混ぜ合わせ、軽く手でギュッギュッと揉んでおきましょう。
あとは重石(おもし)をして、しばらく放っておき、サッカーを観たり、散歩に⾏ったりします(笑)。そうこうするうち、表面まで水があがってきます。
そうなったら、重石をとり、空気に触れないように表面をラップで覆います。あとは、軽く重⽯をして(お皿など)、この時期なら⼀晩くらい表に出しておき、それから冷蔵庫に保存します。あとは熟成期間です。
Southbound は浅漬けが好きなので、この時点でバリバリ食べてしまうことが多いかな。基本的には“サラダ感覚”で生食することがほとんどです。キムチのように“素材”として料理にアレンジするのも「あり」だと思います。もっとも、加熱するとラブレ菌がどうなるのかは、Sunny さんに訊いてみないといけないけれど……。そうそう、タルタルソースにすると美味しいそうです。
ラブレクラウトの材料と準備はこちらで・・
■ラブレクラウトの材料で手に入れにくいのは、健康ジュースでも紹介した「ビタミンC(L-アスコルビン酸)」と「無水クエン酸(食品添加物)」、香辛料の「キャラウェイシード」くらいでしょうか・・。あとの材料はどこのスーパーでも大体手に入ります。
ラブレ菌は、初回だけ「ラブレ乳酸飲料(プレーンタイプ) を買ってきて使ってください。2回目以降は、初回でできた「漬け汁」がそのまま使えます(後藤先生も1年以上くり返し使ってます!)。
それから、キャベツを丸々1個漬けるので大きめの「漬物容器」が必要です。キャベツを刻んで容器に入れ、調味液をかけて混ぜたらそのまま冷蔵庫にしまえるのがbest!
漬物容器も一応紹介しておきますが、冷蔵庫の都合もあるので、ホームセンターなどで実際に自分の目で大きさを確かめてから購入したほうがいいかもしれません。重石(おもし)はひとつ、ちゃんとしたものを持っておくといいかもしれません。重石を載せる落としぶたは、大きめのお皿で代用しています。
作り方のまとめです
1.香辛料の調味液をつくります。粒こしょうはあら挽きに、ローレルは手で切り込みを入れ、唐辛子は種をとって細切りに。昆布は軽く洗って細切りにし、調味液用の容器に入れる。塩、ビタミンC、クエン酸を加え、リンゴは芯をとって皮ごとすりおろして入れる。水(最初はラブレ乳酸飲料入○のもの)を加え、よく混ぜて溶かしておきます
2.キャベツは洗って0.5cmくらいの千切りに
3.香辛料の調味液とキャベツを合わせます。漬け樽(ポリ容器)に千切りにしたキャベツを入れ、香辛料の調味液を入れて、まんべんなく&軽~く揉んでおく。重石をして半日から1日すると表面に水が上かってくるので、そうしたら重石をとり、ラップで表面をおおって空気に触れないようにして、再び軽く重石をします
4.発酵させます。夏なら2~3日、春秋は4~5日、冬は1週間くらい常温に置いておくと酸味が出てきて食べ頃になります。その後、冷蔵庫に入れて熟成・保存し完成!
ワンポイント
★生食でバリバリ召し上がれ!1日に100gくらいが目安
★夏場など、ザワークラウトのような臭みが出るようならクエン酸の量を多少多めに
★漬け汁は次回から「水」として再利用します
★塩は「自分のこだわりの塩」を使って下さい
★酸味が出て食べにくくなったら、少量オリゴ糖を混ぜると食べやすくなります
ビールとソーセージとラブレクラウトの関係
飲み会で、「とりあえずビール!」という女性も多いと思います。ビールの苦味成分には、善玉コレステロールを増加させ、肝臓でコレステロールや中性脂肪がたまるのを抑えてくれる働きがある反面、気になるのがビール酵母由来の「プリン体」。通常は体内で尿酸に分解されて排出されるものの、飲みすぎると尿酸を処理しきれずに血中の尿酸値が高くなり「痛風」の原因となります。
これを防ぐには、尿を酸性ではなく、アルカリ性側に誘導してあげるとよいのですが、それに効果的なのが、ラブレクラウトに含まれる「クエン酸」です。
次にソーセージ。ソーセージやウインナーには、「第二級アミン」という成分が多く含まれています。一緒に生野菜をとった場合、野菜に含まれる「亜硝酸塩」と胃のなかで反応して、「ニトロソアミン」という“発がん物質”に変化してしまうのです。亜硝酸塩は「発色剤」にも含まれているので、色あざやかなウインナーや魚肉ソーセージなどは、発がん率の高い食べものだといえます。
この第二級アミンは、肉類や魚介類に多く含まれているので、「野菜は健康にいい!」と思って一緒に食べると、逆に発がん物質をつくりだしてしまうことになります。この反応を抑えるのが、ラブレクラウトに含まれている「ビタミンC」です。
腸内環境を整えるために「ラブレクラウト」を
ラブレクラウトは、癌予防・癌転移予防、および腸内細菌の健全化の目的で作られています。(癌予防ということは、活性酸素の発生を抑えることを意味しています)
健康に良いと思っている魚介類と野菜の組み合わせの食事をすると発癌物質ができるということは余り知られていないのではないでしょうか。
実は、魚介類や肉類に含まれている第二級アミンという物質と、野菜や漬物に含まれている硝酸塩(または、亜硝酸塩)という物質は胃の中で反応をし、ニトロソアミンという発癌物質を生成するのです。
特に日本人に胃がんが多いのはこのニトロソアミンのためであるとも言われています。勿論、ニトロソアミンは癌の転移にも影響を与えます。
魚介類は特に第二級アミンを多く含みますので、魚介類を多く食べる日本人にとって、癌といえばまず第一に考えなければいけない大きな問題なのです。
これらのことを踏まえ、癌に援軍を送らず、押さえ込もうと作られたのが「ラブレクラウト」です。
ビタミンCは胃の中でこの第二級アミンと亜硝酸塩の反応を阻害します。
また、キャベツには体内での発癌物質の生成を抑制するイソチオシアン酸塩という抗癌物質が含まれています。
腸内で活躍するラブレ菌にもNK細胞を活性化し癌を抑制する効果があるといわれています。
このように「ラブレクラウト」は胃の中、腸内、体内で発生する発癌物質を何段もの防御体制で癌を制圧するように考えられています。
また、日本古来の漬物は善玉乳酸菌などを効率よく腸内に取り込むことはできるのですが、概して塩分が高いため、多く摂ることは好ましくありません。
しかし、「ラブレクラウト」は塩分が少なく比較的多く摂取できるように作られていますので、腸内細菌の改善には絶大なる効果を発揮することができるのです。
また、「ラブレクラウト」は腸内細菌を健全化し、癌を予防したり癌の転移を防ぐ目的以外にも、ビタミンUによる胃を丈夫にする効果も期待できます。
「ラブレクラウト」の名の由来
「ラブレクラウト」の名の由来は「ラブレ菌」と「ザワークラウト」を組み合わせた造語です。
「ザワークラウト」は比較的塩分の少ない北欧で発達した乳酸発酵食品の一種で、ソーセージなどと一緒に食卓に供されることの多いすっぱいキャベツの漬物です。
一方、日本古来の漬け物は美味しく、少量で塩分の補給になるものが多く、長い間重宝されてきました。
しかし、今日の食生活では日本古来の漬け物を多く摂ると、塩分を必要以上に摂りすぎることになります。
そのため、腸内細菌が歓迎するほどの漬け物を摂取することは逆に塩分の摂りすぎによる健康を損なう可能性を高めてしまうことになってしまいます。
そこで日本古来の乳酸発酵した漬け物に含まれている乳酸菌の優等生である「ラブレ菌」と塩分が少なく比較的たくさん食べることができるドイツ発祥の「ザワークラウト」を組み合わせて、作り出した究極の漬け物が「ラブレクラウト」なのです。
効能については「ラブレ菌」と「ザワークラウト」の各々のものを後ほど述べますが、「ラブレクラウト」が腸内細菌に良いことと、「酸化ストレス・炎症体質」の改善に有効であることは多くの実践結果から確かめられています。
特に、肉類、魚介類などの動物性のタンパク質と一緒に摂るとその効果を直ちに実感できます。
摂取を継続することで体調が良くなっていることは必ず実感できるようになります。
「ラブレクラウト」は食事毎にそのまま漬け物として一日100~150グラム程度を目安として摂ると良いでしょう(多くて摂っても問題はありません)。
食事の最初に酢の物の代わりに食べると血糖値の上がり方が緩やかになり、食事の量も減ることになります(ダイエット効果が増す)。
勿論、ザワークラウトのように加熱調理をして食べることも可能ですが、生きたまま善玉菌を大腸まで送り届けるためにも、加熱しないで摂られることをお薦めします(かなり酸っぱいので好き嫌いはあるかも知れませんが)。
また、酸っぱいのが苦手な方かたは、浅漬けでいただくと随分食べやすくなります。
美味しく頂くのが一番ですが、体質を改善する薬のようなものだと思うことも大切かもしれません。
特に、比較的多めの魚介類や肉類などの動物性タンパク質を摂る場合には、発癌物質の生成を抑えることや、未消化タンパク質をエサとする悪玉菌の増殖を抑制するためにも、「ラブレクラウト」も多めに摂るようにしてください。
「ラブレクラウト」は乳酸発酵した漬け物ですのでキャベツそのものに乳酸菌が定住していることから、乳酸飲料以上に生菌で大腸内に到達する確率が高くなります。
また、食物繊維とともに細菌叢(細菌の集まり、細菌は単独では生息できず、叢そうを作ることによって生息している)を形成したものを食べることになりますので便秘や下痢の解消法としては驚くほど早くその効果が実感できます。
繰り返しになりますが、健康に良いと思っている魚と健康に必要不可欠な野菜や漬物を一緒に食べると胃の中で発癌物質を作り出してしまうという意外な落とし穴にも「ラブレクラウト」は有効に作用するように作られています。
日常の食事に「万能健康ジュース」と「ラブレクラウト」を取り入れることで、便秘や下痢はすぐに解消され、体の倦怠感がとれてくるのを実感できます。
過食気味で肥満の人が他の食生活は従来のままであっても、朝の「万能ジュース」と家庭での食事毎に「ラブレクラウト」のとることを実践するだけでも、数週間で減量(ダイエット)効果が顕著に現れてきます。
「ラブレクラウト」の材料を揃えるのが大変だ。もっと簡単に作れる方法はないか、という方には、キャベツ、塩、ラブレ乳酸飲料、ビタミンC、クエン酸と水だけで作ることも出来ます。
キャベツ1Kgに対して、塩は24g、ラブレ乳酸飲料(70ml程度のもの)、ビタミンC&クエン酸0.5g~1g程度、水(200mlからラブレ乳酸飲料を差し引いた量)が基本となります。
この簡易処方の「ラブレクラウト」であっても、便秘解消、がん予防、肝臓の解毒機能向上など、ほぼ同じような効果が期待できます。
美味しく作るポイントは、繰り返しになりますが醗酵中は空気に触れさせないことです。
「ラブレクラウト」は何故そんなに効くのか!?
「ラブレクラウト」の効能は、おもにその材料として用いられている「キャベツ」と「ラブレ菌」により発現されます。
さらに、ビタミンCとリンゴはその作用を補充的に高めるために加えています。
その他の昆布やキャラウェイシード、粒胡椒、ローリエ、唐辛子、クエン酸にも多くの栄養素は含まれているのですが、ここでは「ラブレクラウト」の、旨み付け、香りつけ、風味付けなどをおもな目的として用いています。
キャベツの効能:
キャベツは古くから「食べる胃腸薬」として利用されてきましたように、キャベジンとも言われるビタミンUを含んでいます。
ビタミンUは胃・十二指腸潰瘍の予防や治療に用いられ、胃酸の分泌を抑え、肝臓の脂肪蓄積を抑制する作用があります。
キャベツに含まれるイソチオシアン酸塩には抗酸化酵素の生成を促し、解毒酵素を活性化することで肝臓の解毒力を高める作用があります。
また、発酵の過程でイソチオシアン酸塩の生成は促進されますので、生のキャベツを摂取するよりも効果が高まることになります。
最近、がん予防や解毒効果で話題になっていますブロッコリースプラウトに含まれるスルフォラファン(イソチオシアン酸塩の一種)と同じ成分です。
ブロッコリースプラウトには多量のスルフォラファンが含まれていますが、量的にさほど多くを摂ることは難しいのではないでしょうか。
その点、「ラブレクラウト」では量的にも比較的多く摂ることができます。
また、抗酸化作用のあるビタミンCは摂取後数時間で尿から排泄されてしまいますが、スルフォラファンは抗酸化物質としての効果が三日間と長く持続するといわれています。
このようなことから「ラブレクラウト」を毎日、摂り続ければ癌の発症や転移を予防する可能性が高まります。
その他に、イソチオシアン酸塩は血小板の凝集を抑え、血管を柔軟にし、血圧を下げ、血流の流れをよくする作用があります。
朝食時の「万能健康ジュース」と一緒に「ラブレクラウト」を摂ると胸焼けの原因となることがあります。
胸焼けを起こすようであれば、「ラブレクラウト」を朝食時以外の食事毎にとるか、「万能健康ジュース」の一材料として用いてください。
また、イソチオシアン酸塩にはピロリ菌の殺菌効果、皮膚や目の紫外線によるダメージを防御する作用があります。
なお、発酵中にキャベツに含まれるビタミンCや葉酸が減少することはありませんので、発酵食品である「ラブレクラウト」には漬ける前のキャベツに含まれるビタミン類のほとんどは残存します。
イソチオシアン酸塩:ワサビ、カラシ、大根、ブロッコリー、ケール、キャベツなどのアブラナ科植物に含まれるフィトケミカルの一種。抗癌・抗菌作用があり、抗酸化力は長時間(約3日間)作用し続け(ビタミンC、Eは数時間)、癌予防効果は高いといわれています。
一方、甲状腺へのヨウ素取り込みを阻害し甲状腺腫などの原因となりうるのですが、日本では土壌に多くのヨウ素を含み全ての食品を介してヨウ素が豊富に摂取されることやヨウ素を多量に含む海産物の摂取量が多いことなどから、むしろヨウ素の過剰摂取が懸念される状況にあり、問題を生じる可能性は少ないといえます。
ラブレ菌の効能:
「ラブレ菌」は京都の伝統的な漬け物“すぐき漬け”から見出された植物性の善玉乳酸菌です。
「ラブレ菌」は他の善玉乳酸菌と同じように腸内で短鎖脂肪酸(酢酸、乳酸、酪酸など)を生成するため悪玉菌の増殖を抑制する作用もあります。
また、腸管の新陳代謝を活発にし、栄養素の消化・吸収を高めることや腸管免疫力を高め、癌、老化、自己免疫、免疫低下などを予防するなどの作用があるといわれています。
その他ほかにも、ラブレ菌はナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化する作用やインターフェロンα(NK細胞やマクロファージなど免疫系を刺激する)の生成を促進し、癌の予防や転移を予防すると言われています!
また、植物性乳酸菌であるラブレ菌は胃酸や胆汁などの影響を受けにくく、動物性乳酸菌よりも多くの生菌が生きたまま腸に届くともいわれています。
ただし植物性の乳酸菌であっても、市販の乳酸飲料の形態のものでは大腸まで届くことは非常に難しいことになります。
ところが、「ラブレクラウト」には既に食物繊維のなかにラブレ菌の細菌叢が形成されていますので、食物繊維とともに大腸まで容易に到達することが出来ると考えられます。
手漕ぎのボート(乳酸飲料)で太平洋(小腸)を渡るのと、大きな旅客船(食物繊維)で太平洋を洋行するような違いが生じることになります。
乳酸飲料でラブレ菌をとったからといって、ラブレ菌の棲みかである乳酸飲料の栄養分は小腸で吸収され、ラブレ菌は小腸で棲みかのない単独な細菌になってしまいます。
単独になった細菌は容易に小腸を通り抜けることができませんので、大腸に届くことができないということなのです。
一方、漬物などの発酵食品は大腸まで届く食物繊維を含みますので、大腸内細菌の健全化には適しているのですが、日本古来の漬物では塩分の摂りすぎが気になります。
そこで、塩分を気にすることなく比較的多量にとることの出来る「ラブレクラウト」が整腸作用に優れる発酵食品として登場してくるのです。
材料の成分と効能
りんご:「万能健康ジュース」のところでお話しましたように、りんごペクチンによる腸内細菌の健全化を目的にしています。量は多くなってもかまいませんので、量の増減はお好みで行ってください。
りんごはすりおろさなくても小さく刻んでもいいですが、漬かったりんごはかなり酸っぱくなります。
セロリなどを追加しても美味しくいただけます。
ビタミンC:キャベツにも含まれていますが、不足しがちなビタミンですので、追加的に加えています。
特にビタミンCは魚介類と野菜の組み合わせで生じる発ガン物質の生成を止めることができますので、食事毎にビタミンCが摂取できるように用いています
勿論、吸収後はビタミンCとしての抗酸化作用を発揮します。
既に癌にかかり、再発や転移が心配な方はビタミンCの量を増量するといいようです。
クエン酸:おもに、夏場などは雑菌が入りやすく、多少腐敗臭的な発酵キャベツ独特のいやな臭いがすることがあります。
特に健康上の問題は無いのですが、美味しくいただくためには腐敗臭的な臭いを消す目的で用いています。
勿論、万能健康ジュースのところで説明したように代謝を向上したり、高尿酸血症を改善する効果もあります。
昆布:ミネラルを多く含むことで有名ですが、ここでは味をまろやかにするために用いています。
キャラウェイシード:せり科植物の種子で少し辛みのあるさわやかな香りのあるシードですビックリマーク脂っこいものの消化を助けてくれるといわれています。
風邪薬のトローチ剤や胃腸薬に利用されていたようですが、ここでは特に薬効というより香りつけとシードのぶつぶつした歯ざわり感のために用いています!
クミンシードやデイルシードでもいいですし、お好みでそれらと併用してもいいです
ローリエ:消化を助けたり、肝臓腎臓の働きを活発にする作用があるといわれています。ここでは、単に香辛料として用いています。
唐辛子:辛み成分のカプサイシンには消化促進、食欲増進、強心作用、脂肪燃焼、代謝促進などの効用があります。
ビタミン類も多く含まれますが、ここは辛み付けが目的ですので必要に応じ増減してください。
粒胡椒:ブラックペパーの粒を使用前に潰して利用します。辛み、香りつけが目的です。
片頭痛体質改善のための「3つの約束」
こうしたことから、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生は以下のように提唱されます。
日常の食事に「万能健康ジュース」と「ラブレクラウト」を取り入れると、便秘や下痢が解消され、体の倦怠感などもなくなります。また、過食気味で肥満な人の場合、たとえ食生活が従来のままであったとしても、朝の「万能健康ジュース」と食事ごとの「ラブレクラウト」摂取を実践するだけで、数週間で減量(ダイエット)効果が顕著にあらわれます。ぜひお試しください。
ここまでご紹介してきた、片頭痛の人の体質改善策を簡潔にまとめましょう。日々の食事に守っていただきたい「3つの約束」です。
1.悪い植物油(市販のサラダ油など)や加工油(マーガリン)をとらない。とるのはシソ油(エゴマ油)とエクストラバージンオリーブ油だけにする
2.毎日の朝食は「万能健康ジュース」だけにする
3.可能なかぎり、食事ごとに「ラブレクラウト」をとる
今日から3ヵ月間、この「3つの約束」を実践してみてください。すると、片頭痛のため日々憂鬱であった重たい頭が驚くほど軽くなり、片頭痛発作の頻度も少なくなります。冷え性もかなり改善されます。生理前の憂曇も解消されます。
すると、今まで億劫に感じていたいろいろなことも、「よし、やってみよう!」と思えるようになることでしょう。暗い部屋でひとり安静にして、ひたすら耐えていた日々と「さよなら」できるのです。
◎健康ファイル 片頭痛が日に日によくなっていきます 40歳代後半女性
「私は若い頃から片頭痛持ちで、子どもが生まれてからさらに悪くなりました。朝は主人の朝食作りのために起きるのですが、作るとすぐに横になっていました。昼も寝てばかり。寝ないと夕食を作ることさえできなかったのです。
寒い日、雨の日、季節の変わり目など、ほぼ毎日病院で処方された発作止めを飲んでいました。激しい頭痛と嘔吐を起こすので、たまに体調がよいからと気晴らしに外に出かけるときでも、薬が手放せませんでした。
お風呂に入ると発作が起きるので、ここ数十年お風呂に入ったことがなく、いつもシャワーで済ましていました。かつての主治医は、「温い湯で入浴をし、体を癒すべきだ」、「軽い運動をしなさい!」というのですが、それができないから苦労しているのがまったくわかってもらえませんでした。
冷え性もひどく、手や足の先だけでなく、太ももや二の腕までもが極端に冷たくなってしまいます。夏でも二の腕に使い捨てカイロを貼りますが、温かくなることはなく、腕は熱のため黒ずんでしまい、まったく腕を出すことができません。
大学病院では徹底的に検査して頂くために入院しましたが、あまりのつらさに先生と口論になったこともあります。結局、何の改善策も見つかりませんでした。でも一番つらかったのは、主人から「特に異常もないし、たかが頭痛くらいで大げさだ。甘えるな!」と言われたことです。悔しくて悲しくて涙が出ました。
そんなとき、この「万能健康ジュース」のことを知りました。半信半疑でしたが、飲み始めて数日も経たないうちに、血液が体を流れ始めるのが実感できたのには本当に驚きました。そして1週間もすると、朝もすぐに起きられるようになり、苦もなく朝食が作れるようになったのです。
こんな経験は初めてでしたので、「万能健康ジュース」だけではなく、先生のアドバイス通りに生活習慣全般を見直すようにしたところ、1ヵ月もすると薬を飲む回数が週に一回程度にまで減りました。それ以前は、月に20~25日は飲んでいたのです。昼に寝ることもなくなり、いろいろとやる気も起きてきて、昔よく作っていたケーキを焼いて主人に喜ばれたり、天気の日には近くを散歩したりするようにもなりました。でも、急に寒くなったり、運動をし過ぎたりしたときにはまだ薬が必要です。
先生に教えていただいた、ビタミンB2のサプリメント(含有量の多いもの)をアメリカから取り寄せて2週間ほど続けましたが、これは特に大きな変化はありませんでした。
その後、マグネシウムを1日400ミリグラムとるとよいとお聞きしたので、試してみました。発作の前には肩がガチガチに固まってしまう感じがするのですが、マグネシウム水溶液を飲むと、首の付け根あたりから肩にかけて、温かい血液が流れていくのがはっきり実感できるのには驚きました。それからは、食事のたびにマグネシウムをとっています。
また、常時マグネシウム濃縮液(50ミリグラム/cc)を小瓶に入れて携帯し、もし肩がこってきたら(発作の前触れです)、薬の代わりに小さじ 一杯分を飲料水に溶かして飲んでいます。
いろいろな生活習慣の改善も影響していると思うのですが、「万能健康ジュース」と「マグネシウム」の効果は衝撃的でした。私と同じように苦しんでいる人は、ぜひ一度試してみてほしいと思います。」
この方は、その後ヨガを始められ、テニスボールマッサージを続け、今では薬はほとんど必要なくなったとのことです。
お風呂に入るとまさに天国ですね!」ということでした。血色も良くなり、実年齢よりも10歳は若く見られるようになったとのことです。