第24回 第14章 片頭痛体質改善のための「3つの約束」 その2 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

2.「万能健康ジュース」

 毎日、リンゴとニンジンを中心とした「万能健康ジュース」だけの朝食をとり、必要に応じて週に一度、または月に一度から二度、三食とも“万能健康ジュースだけの日“を設けるというシンプルな方法です。

朝ごはんの代わりにジュース1杯がいい理由

 もし、あなたが朝ごはんを抜いている人なら、その時点ですでに負け組確定です。「ちゃんと食べてるから大丈夫」と思った人も、実は何を食べるががとても重要なのです。
 交感神経と副交感神経の話はすでにしました。朝ごはんの時間は、副交感神経から交感神経への“切り替え時”です。ここで何を食べるかによって、この切り替えがうまくいくか、いかないかが決まるのです。
 目覚めると同時に、セロトニンの働きによって交感神経が活動を開始して、ちゃんと働けば、朝から頭が冴えわたり、カラダも軽く、集中力UPも間違いなし。ところが、朝食が“タンパク質たっぷり”のメニューだと、消化吸収能力が高くない日本人は、消化吸収のためにかなりのエネルギーを必要とします。特に女性はそれが顕著です。せっかく目覚めたのに、交感神経ではなく、消化吸収のために副交感神経が働くモードに逆戻りしてしまいます。そうやってカラダが夜型に戻ってしまえば、起きてるだけでしんどいー。「朝からダルつ」とかいってるあなた、もしかするとそれはパン食のせいかも知れません???
 もちろん、朝食抜きは絶対にダメです! 血糖値が下がるためにカラダが「ストレスを受けた」と勘ちがいして、活性酸素や遊離脂肪酸といったカラダを傷つける物質を発生してしまいます。
 では、何をとるのがいいのでしょうか?
 ここで、登場するのが分子化学療法研究所の後藤日出夫先生の提唱される万能健康ジュースです。

「万能健康ジュース」の特長

○不足しがちなビタミン類、ミネラル類、抗酸化物質をバランスよくとることができる
○腸内環境(善玉菌)を健全にする
○自律神経がバランスよく働くようになる


必須の材料     レシピ (2人分)
 
  リンゴ(皮付きで)            1個(約350g)
  人参                   1本(約80g)
  バナナ                  1本
  水                    250ml
  ビタミンC(アスコルビン酸の原末)    1~2g
  クエン酸(梅肉エキスが一番です)     1~2g
  オリゴ糖                 お好みの甘さになる程度で
  エゴマ油or亜麻仁油            小さじ1
  塩化マグネシウム水溶液の原液       1ml~

以下、お好みで
 
  キウイ、パイナップル、イチゴなどの果実
  セロリ、パセリ、大根葉 などの葉物野菜
  エクストラバージンオイル 大さじ1
  
 
作り方です     
 
  リンゴ1個を適当の大きさにカットし(皮付きのまま)ミキサーに入れます
 ニンジンは皮を剥き、適当の大きさにカットし ミキサーに入れます
  バナナも適当の大きさに切り ミキサーに入れます
  オリゴ糖はお好みの甘さになる様に
 えごま油(亜麻仁油でもOK)を小さじ1杯(目分量でOKです!)
 クエン酸を 1~2g(目分量OKです!)
    梅肉エキスがあれば、一番です
  ビタミンCを1~2g(目分量OKです)
  水250ml
 マグネシウム水溶液の原液を1ml(目分量OKです)をミキサーに入れます。

 材料を全てミキサーにかけたら完成です   

 材料を切るところから初めても、2人分であれば 5分少々時間があれば作る事できますので手軽で簡単だと思います。

ワンポイント

★必ずミキサーを使って”もれなく”召し上がって下さい
★夏は水の一部を氷に、冬はお湯にすると飲みやすくなります
★夏はバナナが傷みやすいので、あらかじめ皮をむいて凍らせておくと冷たくておいしいジュースになります
★季節の果物や葉物野菜をお好みで。水の代わりに野菜ジュースや豆乳でもOK!
★オリーブ油を使うときは「エキストラバージンオイル」を使って下さい。ピュアオリーブ油などはNG
★ビタミンC(原末)無水クエン酸はドラッグストアかネット通販で手に入れましょう
★ジュースは作り置きせずに、その都度つくりましょう
★ゴマ(黒)は飲む直前にすってトッピングを!
 
最も効果的な飲み方(食べ方?)

 さて、ジュースが出来上がっていただく前に、私達はゴマを粗引きにして、トッピングしながらいただきます。
 噛むことが脳内セロトニンを増やす(気分がリラックスしてくる)ことは、ご存知ですね。ジュースというと短時間で、ゴクゴクというイメージですが、これでは効果半減です。
 私はNHKの朝ドラが始まってから終わるまで(15分間)にジュースを頂きます。
 このとき、トッピングした粗引きゴマを奥歯でゴマをすりつぶす(噛む)と、何ともゴマのイイ香りがします!ゴマの香りが嫌いな方はアーモンドでもいいと思います。ここでは、それらをよく噛むことが大切です。
 ダイエットをしたい方は朝は「万能健康ジュース」だけ、昼からの食事を今まで通りにして、週に1度か、月に1~2度、三食とも万能健康ジュースにする日を設けるだけでかなりの効果が出ます。

 では、一般的な注意事項を述べます。

 毎朝、「万能健康ジュース」だけの朝食をとります。目標体重を超えている場合は、必要に応じて週に一度、または月に一、二度の三食とも「万能健康ジュース」だけの日を設け、目標体重を維持するように努めてください。
 毎朝、他の食べ物は一切摂らず、朝食の代わりとして頂きます。昼食まで空腹になることは無いように作られていますので、原則、他の食べ物は昼食までは一切摂らないようにしてください(消化器官の休養も目的の一つです)。
 しかし、もし昼食までの間に空腹感が強いようであればオリゴ糖の煮リンゴ(あらかじめ作っておく)やバナナなどを昼食までのつなぎに摂ると良いでしょう。
 リンゴや季節の果物、野菜類であれば「万能健康ジュース」とともに追加的に摂っても構いませんが、目玉焼き、ソーセージなどの動物性タンパク質は一切摂らないことが大切です。
 ただし、午前中に山登りやスポーツ大会などに参加するなど運動によるカロリー消費量が多いと予想される際は、消化の良い炭水化物(おむすびなど)を予測されるカロリー分だけ摂ってもかまいません。
 短時間の空腹感は基礎代謝を上げるためには良いことですが、強い空腹感を我慢することや空腹が長く続くことは自律神経を乱し、且つ、基礎代謝を下げることにもなります。
 朝食は「タンパク質を摂らず」、「滞胃時間が短く」、「強い空腹感を生じないもの」というのが、基本的な朝食の食事法となります。
「万能健康ジュース」だけの朝食では、昼までお腹が持たないように思われる方もおられるかもしれませんが、かなりの運動をしない限り「万能健康ジュース」は昼まではさほど空腹感を感じないように作られています。
 なお、「万能健康ジュース」だけの朝食は、成長期の子供や妊婦の方はこの限りではありません。より多くの栄養素を必要とする成長期の子供や妊婦の方は、肥満児を除き朝食からしっかり食事を摂ることが好ましいでしょう。運動量の多い成人も朝からしっかり食事をとりましょう。

「万能健康ジュース」を作るときのポイント

 重度の便秘(便秘薬に完全に依存するなど)でなければ、「万能健康ジュース」を始めて数日で便秘解消と減量(ダイエット)の効果が現れ始めます。
 腸内細菌が乱れている方は当初下痢になることがありますので、下痢を起こした時は、いったんジュースの量を減らし徐々に通常量に戻すようにしてください。
 下痢の改善が目的であれば、次に説明します「ラブレクラウト」を摂ることを優先し、便通が正常になってから「万能健康ジュース」を始めると良いでしょう。
 また、基本処方の「万能健康ジュース」で便秘が改善されない時は、まずニンジン(生)の量を増やします。次に、ビタミンCを3g~6g(1.5~3g/人)程度まで増量すると効果が現れることも多いようです。
 大さじ一杯程度のオリーブ油を加えることにより便秘改善効果が現れた方もおられます。
 また、便秘改善には「ラブレクラウト」の効果も大きいように思いますので、是非「万能健康ジュース」とともに「ラブレクラウト」の両方を併せて実践してください。
 それでも便秘が改善しない場合は、原因に精神的なストレスや運動不足、セロトニン不足のような他の要因が大きくかかわっていますので、そちらを直すことを優先してください。
「万能健康ジュース」を飲まれて胸焼けが起こるようであれば、一気飲みをせず食べるようにいただくことやニンジンを加熱して用いるとほとんどの胸焼けは解消します。また、オリーブ油の量を減らすことや(便秘で無い方はオリーブ油は必要ありません)、マグネシウムの量を増やすことも効果があります。
 花粉症やアレルギー疾患の人はα-リノレン酸(エゴマ油やシソ油、亜麻仁油)を増量します。
 風邪気味の際はビタミンCを増量します。
 高尿酸血が気になる人はクエン酸を増量します。
 片頭痛や神経系の疾患の人はマグネシウムを増量します。
 ただし、マグネシウムを増量し、苦にがくなりすぎて美味しくなくなるようであれば、「万能健康ジュース」では増量せずに、白湯や昆布茶にマグネシウムを入れて摂るなど「万能健康ジュース」とは別の食事の機会に頂くと良いでしょう。
 ニガリにはマグネシウム以外にナトリウム、カリウム、カルシウムなどのミネラルが多く含まれていますので、マグネシウム以外のナトリウムなどのミネラルの摂取が問題となる場合は塩化マグネシウム水溶液を用いてください。

マイジュースの薦め:

 「万能健康ジュース」の材料の効能については後で説明しますが、自分だけのこだわりの品(しな)を加えて、マイジュースとして自分だけのジュースにされるのも楽しいと思います。たとえば、水を野菜ジュース(トマトジュースやニンジンジュースなど)や豆乳に変える。手作りの甘酒を加える。ラブレクラウトを入れる。貝割れ大根やブロッコリースプラウトを入れる。ブロッコリーを入れる、・・・・・・などなど。
 「万能健康ジュース」はジュースと名前がついていますが、単なるジュースではありません。急激な血糖の上昇がなく、昼までお腹が空かないように緩やかな血糖上昇と維持を高度の計算から導き出して作られているのです。
「万能健康ジュース」は朝食時の摂取カロリーを単に制限することが目的ではありませので、昼食までの摂取カロリーが足りないと思われる際は追加的に果物を摂ってもかまいません。果物を追加的に摂られる際は果物に含まれる糖質の種類に気を配ってください。
 果物に含まれるブドウ糖やショ糖(ブドウ糖+果糖)は食後直ぐに血糖を上げます。果物に含まれる果糖は食後2時間くらい経ってからジワジワと血糖を上げます。
 ショ糖の多いバナナなどを一度に多く摂ると血糖値が上がりすぎることがあります(内臓脂肪の増加や強い空腹感の原因となる)
 昼食まで、急激な血糖の変化がなく、バランスよく血糖をコントロールすることが重要です(朝食時の追加にはりんごを、つなぎ食の際はバナナにすると一般的にカロリーのバランスがよくなります)

 代表的な果物に含まれる糖質の違いを次の表に示しますので、参考にしてください。

 代表的な果物の糖質の割合(%)

          りんご   キウイ   バナナ  ブドウ  みかん  

   果糖     5.5     4    2.5    8   1.5
   ブドウ糖    3      4    4     7.5  1.5
   ショ糖     2.5   0.5  16     0.5   5.5
   全糖     0~13 7~10  23        6~10  8~12

 

100gのカロリー 40~52 28~40 92 24~40 32~48

                               (Kcal/g)

「万能健康ジュース」にはこんな効果が!

 「万能健康ジュース」は健康を願う人や、病気になりやすい体質を改善したい人のために、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生が考案した究極ともいえるジュースです。
 ジュースというと、朝の忙しい時にグィー!っと一杯という感覚の方が多いと思います。
 が、そうではなく、朝の食事に必要なものを一まとめにした朝食と考えてください。
「たかがジュースくらいで・・・・」と思われる方も多いと思いますが、その効果は花粉症、アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、乾癬、クローン病、自己免疫疾患のような免疫異常による病気のみならず、糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、肥満、高尿酸血症、痛風などの生活習慣病、癌、骨粗鬆症、さらには認知症、うつ病、パニック障害、片頭痛、不眠症などの神経系の病気の体質改善のためにも作られた「分子化学療法」のベースとなるジュースです!
 言い換えますと、解毒、酸化ストレス解消、腸内細菌健全化、アレルギー体質改善、便秘解消、基礎代謝アップ、ダイエット、美容関係(シミや肌荒れ)など、多くの健康や美容上の障害要因の改善に効果が現れるように作られています。
 毎朝のジュースで片頭痛やパニック障害、自律神経までもが改善される・・・そんな馬鹿な、と思われる方が多いかもしれません。
 でも、「事実は小説よりも奇なり!」といいますか、まず試してからその効果を実感してください。

なぜ「万能健康ジュース」は効くのでしょうか。

「万能健康ジュース」は、次のような改善を目的に作られています。

①、不足しがちなビタミン類、ミネラル類、抗酸化物質がバランスよく摂れること
②、腸内細菌を健全にすることができること
③、自律神経のバランスが正しく働きだすこと

 この中でも、「自律神経のバランスが正しく働き出す」ということについては納得しがたい!?

 「万能健康ジュース」か何か知らないが、ジュースごときを飲んで何故、自律神経のバランスが正しくなるのか!?といった疑問をお持ちの方が多いのではないかと思います。
 実は、生活習慣病や体調不良などは、結構、食事のとり方に大きな原因がある場合が多いのです。
 言い換えますと、消化能力が優れた欧米人の食習慣を模倣することや欧米式の考えをベースにした、日本人にとって間違った食事方法の結果がさまざまな生活習慣病や体調不良、自律神経の障害などを引き起こしているのです。
「ジュース」が直接的に自律神経を正すのではなく、間違った食習慣を「ジュース」で正すことにより、自律神経のバランスが正しく働き出すということなのです。

「朝はしっかり食べましょう!」の嘘と本当  

 管理栄養士や医師の多くは誰にでも口をそろえて、「三食キッチリ、特に朝食はしっかりとりましょう!」といいます。
 前にも述べましたが、確かに成育期の子ども達、運動量の激しい人たち、妊婦さんの多くはその通りなのですが・・・・
 体がいつもだるい方、朝の目覚めが悪い方、いつも胸焼けしている方、・・・・・などなど、そして片頭痛の方、うつ病やパニック障害の方、自律神経失調症といわれた方、・・・・・・などなどは、朝食をしっかりとっている限り、永遠に病状が改善されることは期待できません
 よくTVでやってる、朝からタンパク質でダイエットなど、最悪の結果になります。
 というのは、朝のタンパク質を中心とした食事が自律神経を乱す張本人だからです。
 とは言っても、朝食を抜くのはこれまた低体温や内臓脂肪を溜める原因となり、全く良くありません。
 朝は副交感神経から交感神経に切り替わる非常に大切な時期ですので、スムースにバトンタッチすることが自律神経を正しく働かせるポイントなのです。
 ですから、「朝はしっかり食べましょう!」というの多くの方にとって「嘘」ということです。朝食は昼食までのカロリーの繋ぎ、しっかりした交感神経の立ち上げ、消化管のちょっとしたお休みというのが基本です。
「万能健康ジュース」はそのためにも作られた究極の朝食なのです。是非、朝は「万能健康ジュース」だけの朝食とし、すがすがしい一日をお過ごしください。
「朝に果物を取る意味合いは分かるが、ジュースにする必要はない」など、理屈をこねる「群盲象を評す」を地で行く小賢い先生もおられますが、「象の足を触っては、象は柱のような生き物だ!」などということからぼちぼち脱皮して頂きたいものです。 

材料の目的や効能について

りんご(必須):

 りんごはペクチンを多く含み、腸内細菌のビオチン産生菌が特にこのリンゴペクチンを好むことから、腸内細菌の改善を第一の目的として用いています。
 その他の働きとして、リンゴペクチンには悪玉コレステロールを下げ、善玉コレステロールを上げる効果があるとされています。
 また、リンゴポリフェノールには血圧を下げる働きや抗がん作用、動脈硬化を予防する、血液をさらさらにする、育毛効果、筋力アップ効果、内臓脂肪の分解を促進するなどの効果があるといわれています。
 果皮に含まれるオクタコサノールは酸素の利用効率を高め、グリコーゲンを効率よく消費し、エネルギー産生量を増やし、持久力を高めるといわれています(オクタコサノールは渡り鳥のスタミナ源として有名です) 
 リンゴに比較的多く含まれるカリウムには血圧を下げる効果があります。
 これら以外にも、効能として、抗アレルギー作用、中性脂肪低下作用、虫歯予防作用、消臭作用、メラニン生成抑制作用、白内障予防作用、美白作用などがあるといわれています。
 リンゴの品種はペクチンの多い紅玉を用いていましたが、青リンゴでも赤リンゴでも特に品種にはこだわらなくて良いと思います。
もし自分にこだわりの品種のリンゴがあればそれはそれで楽しめると思います。

ニンジン(必須):

 ニンジンは抗酸化作用のあるβ-カロチンの摂取と腸内細菌の健全化のための食物繊維摂取を目的に用いています。
水溶性のビタミンCと異なり、β-カロチンは油溶性ですので、細胞内の抗酸化作用に有効に働きます。
 美容上のシミ、シワなど紫外線のダメージには、ビタミンCはほとんど抗酸化作用を発揮することはできませんが、β-カロチンはビタミンAとして強い抗酸化作用を発揮します。
「万能健康ジュース」に用いる際は、少し手間はかかりますがニンジンを電子レンジなどで加熱して用いればβ-カロチンの吸収効率が上がります(ビタミンC分解酵素も失活します)
ニンジンにもカリウムは含まれていますが、根以上に葉の方にもより多くの栄養素が含まれています。
 ニンジンに含まれるコハク酸カリウムは血圧を下げる効果もありますが、水銀を排泄する作用もあります。
 コハク酸カリウムはセロリにも含まれますので、魚介類を多く摂り、メチル水銀などの摂取に不安がある場合は、ニンジンの葉やセロリを毎日のジュースに追加することをお奨めします。

ゴマ(必須):

 ゴマには抗酸化作用の強いゴマリグナン(セサミン)をはじめ、微量ミネラル類(鉄分、亜鉛、銅、マンガンなど)、ミネラル類(カルシウム、マグネシウム、リンなど)、トリプトファン(セロトニンの原料)、メチオニン(血液中のコレステロール値を下げ、活性酸素を取り除く)、葉酸などの不足しがちな有用な栄養素を多く含みます。
「万能健康ジュース」の時だけでなく、日常から摂取を心掛けるようにするといいと思います。

オリゴ糖(必須):

 オリゴ糖は大腸腸内細菌の健全化のため(善玉菌のえさ)と大腸腸管に直接エネルギー供与する(大腸の細胞の再生や蠕動ぜんどう運動を向上)ために用いています。
 オリゴ糖には色々な種類がありますので、代表的なオリゴ糖の種類と特徴を調べてください。
 オリゴ糖の中でもイソマルトオリゴ糖や大豆オリゴ糖を用いますと食後の血糖が幾分上がりますので、糖尿病などで血糖が気になる場合は還元麦芽糖やビートオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖などの血糖が上昇しないものを用いてください。
 オリゴ糖はジュースに甘みをつけること以外に腸内細菌のエサとしての役割のために用いていますので、腸内細菌のエサとなることのないサッカリンやパルスイートなどの合成甘味料は用いないでください。
 オリゴ糖をエサとする大腸内善玉菌は酢酸やプロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸を産生し、腸管の細胞の新陳代謝や蠕動を亢進します。

α-リノレン酸(必須):

α-リノレン酸を多く含む食品にはシソ油(エゴマ油)や亜麻仁油があります。
α-リノレン酸は今日の食生活では不足しがちなオメガ3系の脂肪酸ですので、「酸化ストレス・炎症体質」の改善を目的に用いています。
α-リノレン酸は体内で代謝されEPAやDHAに変換されます。
EPAやDHAは青魚などに多く含まれるオメガ-3系脂肪酸として有名ですが、常時青魚を食べることが少ないことや、大きな魚には環境汚染物質も含まれていることから安心して摂取できるオメガ-3系脂肪酸としてシソ油(エゴマ油)を用いています。
また、ニンジンに含まれるβ―カロチンなど油溶性微量栄養素の吸収を助ける目的も含め用いています。
α-リノレン酸は「酸化ストレス・炎症体質」を改善しますので、効能としてはほとんど全ての病気の改善に役立ちます。
特に花粉症やアレルギー性鼻炎などは、他の精製植物油の摂取を控え、朝食に「万能健康ジュース」を実践するだけで、直ぐに症状は改善され始めます。
花粉症やアレルギー性鼻炎がほぼ完治するまでには通常数ヶ月~半年は必要です(皮下脂肪が多い人はもっと長い期間が必要となります)。
また、高血圧や高脂血症、高コレステロール血症には比較的早く効果が現れます。

マグネシウム(必須):

 ニガリや塩化マグネシウム水溶液(マグネシウム液)などから、最も不足しやすいミネラルであるマグネシウムを摂取することが目的です。
 ニガリにはナトリウムを始め他のミネラルも多く含まれていますので、ナトリウムやカリウムの摂取制限をしている方はマグネシウム液が適しています。
 勿論、マグネシウム自体もミネラルとして腎臓に負荷を与えることになりますので、透析が必要な腎臓病の方は担当の医師の指示を受けてください。
 マグネシウムはカルシウムやナトリウム、カリウムに比較し話題となることの少ないミネラルですが、現在のようなストレス社会では最も摂取不足を考えなければならない、非常に重要なミネラルです。
 特にストレスの多い人や運動量の多いスポーツ選手などは、マグネシウム不足が顕著です(スポーツ選手の突然死にも大きくかかわっているのではないかと考えています)。また、いかなる病気でも、病気にかかっている人のほとんどはマグネシウム不足の状態にあります。
 マグネシウムは筋肉の働きや神経伝達物質の伝達を調整する作用がありますので、高血圧をはじめ、パニック障害など神経系の病気にも有効に作用します。
勿論、片頭痛には非常に効果があります。
夜中に足がつるなど筋肉の痙攣には200mg~400mgのマグネシウムを追加的に摂取するとほとんどの場合翌日には改善しています。
鎮痛剤を飲むくらいだったら、マグネシウム液を飲むといつの間にか治っているようです(30分以内には)
 マグネシウムはストレス社会と日本の風土で最も不足しがちなミネラルということができます。
 近くの薬屋で塩化マグネシウム(MgCL2・6H2O)/500gを求め、沸騰冷却水(消毒剤抜きや殺菌が目的)で、1.2リットルにすると、50mg/ccのマグネシウム原液ができます。(これは最初に、作り方は説明した通りです)
 万能健康ジュースの材料とともに、この原液を1~2cc程度(苦くならない程度)加えます。500ccペットボトルの飲料水にビタミンC:500~1000mg、クエン酸:500~1000mg、マグネシウム原液2~5ccを入れ(好みの味になるように)、マイドリンクとして常時チョクチョク飲むのも効果があります!
 沢山飲めば効きも強力というわけではありませんので,長く続く味にして飲むのがポイントです。
 頭痛の時はマグネシウム原液小さじ1杯分を、コップの水に溶かし、クイーやるとすぐに効果が現われます。

ビタミンC(必須):

   ビタミンCはドラグストアー(一般の薬屋や大手薬屋チェーンなど)に粉末のアスコルビン酸Kなどとして売っています(錠剤は駄目です)。
 ビタミンC(アスコルビン酸)は通常の食事で不足しがちなビタミンCの補充のために用いています。
 果物や野菜にもビタミンCは含まれていますが、一般にその量は少なく、果物や野菜だけからでは十分な量を摂取することは困難と考えられます。
 ただし、サプリメントなどで一度に多くのビタミンCを摂取したからといって、多量のビタミンCが吸収され、体内に蓄積されるわけでもありません。
過剰に摂取されたビタミンCは数時間のうちに尿として排泄されてしまいます。
 厚生労働省はビタミンCの一日の最低摂取量を100mgとしていますが、この量では「酸化ストレス・炎症体質」の改善には全く不足しています。
 一人一人の酸化ストレスの状態により異なりますが、有害物質などの摂取機会の多い今日では、一般的に一日に1000mg程度は摂取する必要があります。
 「万能健康ジュース」には一度で500mg以上が摂取できるように作られています。
 ビタミンCの効能については多くの方がご存知と思いますが、抗酸化作用以外にはおもに次のような作用・効果があるとされています。
・コラーゲンの合成に必要であり、欠乏すると細胞が弱くなり出血したり、肌のシワが多くなります。
・シミのもとであるメラニン色素の合成を抑えます!
・鉄分やカルシウムなどミネラルの吸収を促進します。
・肝臓でのおもな解毒酵素であるシトクロムP450を活性化します!

 で、「万能健康ジュース」で500mgのビタミンCをとっても、全部オシッコに???という方のために、ビタミンCの隠れた才能をお教えします。
ビタミンCには酸化されたものを、元に戻す性質(還元といいます)があります。
 細胞の中で活躍する抗酸化ビタミンEやAは、抗酸化作用を発揮する(酸化される)と一回の酸化で不活性になります(役に立たなくなる)。
 それを、再活性させる(抗酸化作用を復活させる)のが、還元作用のあるビタミンCなのです。ということは、ビタミンCをとるということは、ビタミンEやAをとったのと同じことなのです。
 ですので、毎朝の「万能健康ジュース」で一日に一度はタップリ体を清め、あとは、先日お話したマイドリンク(マグネシウム、ビタミンC、クエン酸入り)で、チョコチョコ体を清めるのが健康であり続けるために必要なのです。
 とりすぎたビタミンCは数時間のうちに排泄されてしまいますが、その間にたくさんの“いい仕事”をしてくれる訳です。
 最近、脂肪酸とくっ付けて、細胞に入るようにしているから抗酸化作用の強いビタミンCなどという製品が出回っているそうですが、これにはビタミンCのような還元作用もなければ、ビタミンEに比べ抗酸化作用もたいしてありませんので、新しがり屋さんは要注意です。

クエン酸(必須):

 クエン酸は一般の食品スーパーチェーンやCo-OPなどに売っています。純度の低い排水管掃除用のクエン酸も売っているところがありますので、必ず「食品添加物」など記載の食品用途用を使います(これも粉体です)。
 尿PHの酸性化を防ぐために用いています(尿酸の排泄を適正にする)。
食肉や乳製品などの酸性食品といわれるものを多く摂ると尿のPHが酸性に傾きます。
尿酸は酸性になると溶解度が極めて低くなるため、尿から排泄されなくなってしまいます。
その結果、高尿酸血症になり、痛風を引き起こす可能性が高くなります。
クエン酸は体内で代謝された後に、尿のPHをアルカリ性にする作用があります。
 梅肉エキス(梅肉汁を煮詰めたもの)には多くのクエン酸を含み、最も好ましいのですが、入手しにくいため、クエン酸で代用しています。
 また、クエン酸には消化管を刺激し胃の働きを良くする作用もあります。
 なお、クエン酸はクエン酸回路というエネルギーを産生する代謝の効率を上げるとも言われています。ミトコンドリアの働きを助ける核心の部分に作用します。
 生のニンジンにはビタミンCを分解する酵素が含まれていますが、クエン酸はその働きを抑制します。

バナナ(任意):

 バナナは味がまろやかになり美味しくいただけますので、特にカロリー制限をする必要がない場合は必須としてください。
 他の果物に比べて総糖質量が多く(特にショ糖)血糖値が上がりすぎることもありますので、糖尿病の方は気をつけてください。
 果物の中ではトリプトファン(セロトニンの原料)を比較的多く含みますが、特に脳内セロトニンを増やすというような作用はありません(キーウイはOKです)。
 バナナは美味しくいただけることと、カロリーの不足分を補うのを目的として用いています。また、バナナには食物繊維やカリウムが多く含まれていますので、その効果も期待できます。

オリーブ油(任意):

「万能健康ジュース」の基本処方ではオリーブ油は含めていませんが、便秘が改善されない場合に効果があることがあります。
 オリーブ油を加える際は良質のエクストラバージンオイル(オレオカンタールを含む)を用います。
 オリーブ油を加えますと胃の働きが抑制され、滞胃時間が少し長くなりますので血糖の上昇を緩和することができます。
 ただし、オリーブ油を加えることで胸焼けを起こす方もおられます。
 エクストラバージンオイルに含まれている苦味成分であるオレオカンタールは炎症性の生理活性物質の生成を抑制するといわれています。 

 その他季節の葉もの野菜や果物(任意):その季節の果物や葉物野菜を好みにより入れ「マイジュース」として楽しむことをお薦めします。パイナップル、トマト、大葉、セロリー、ニンジン葉、・・・・。

驚きの「万能健康ジュース」を始めて

「万能健康ジュース」を実践し始めますと、ほとんどの体調の悪い方は劇的な変化を体感することになります。
 特にスッキリした目覚め、からだが軽くなる、やる気が起きる・・・・・とともに、悪かった病気の症状が軽減していくのが実感できます。
 このことは「万能健康ジュース」により、不足しがちなビタミンやミネラルなどが補充されることや腸内細菌が健全化されていくことも大きな要因のように思われます。
 しかし、「万能健康ジュース」の最大の効果は体の抗酸化作用をリニューアルすることに加え、「自律神経の働きを整える」または「消化吸収のリズムを整える」ということにあります。
「自律神経の働きを整える」というと、脳の中だけでおきること考えられがちですが、実際に「万能健康ジュース」を実践してみると、いかに“食”の影響が大きいかが分かります。
 勿論、ストレスも自律神経の働きを乱す最大の要因なのですが、実際にそのストレスをどのようにして取り除くかは極めて難しいことですよね!?
 しかし、食生活の改善により自律神経が正しく調整されてくると、ストレスを処理する能力も高まってくるのです。
 逆に、食生活が乱れ、自律神経のバランスを乱していくと、ストレスが処理できず、ストレスは増幅されていくのです。
 特に、交感神経から副交感神経に切り替わる時のストレスや副交感神経から交感神経への切り替え時の食事(朝食)の影響は大きいようです。
 夜更かしし「夜食を摂り過ぎ、朝は食べない」や「朝からたっぷり高脂肪高たんぱく質の食事をとる」のも好ましくありません。
「消化吸収のリズムを整える」ことが「自律神経の働きを整える」ことになり、スッキリした目覚め、・・・・・とつながっていくのです。
 「万能健康ジュース」は、特に糖尿病の方の朝食をイメージしながら、肝臓に溜まっているグリコーゲンに着目したカロリー設定をして作られています。
 血糖が下がりますと、糖新生(中性脂肪やタンパク質からのエネルギー供給)が始まりますので(毒性のある遊離脂肪酸が増えます)、血糖をそこまで下げないようにしています。
 反対に、糖尿病の方がたくさんの糖質をとると血糖値が上がり過ぎるため、肝臓からブドウ糖が適正量供給されるのとほぼ同じになるようにイメージして処方を設定したものです。
 体には短期用のエネルギー貯蓄として、筋肉と肝臓にグリコーゲンを蓄えます(各々、300g/1200Kcal、100g/400Kcal)
 筋肉に蓄えられたグリコーゲンは筋肉用にしか使われませんが、肝臓の貯蓄分は全身用に利用されます。その供給量は平時1時間に10g(40Kcal)、マラソン中は30g(120Kcal)といわれています。
 夕食を終えますと、筋肉や肝臓にはほぼ満杯のグリコーゲンが溜まります。その後、朝まで食事を取りませんので、筋肉中のグリコーゲンは少し減り、肝臓のグリコーゲンはかなり減ります。
 ですので、朝に糖質をとらない(食事を取らない)のはよくありません(昼までの間に必ず糖新生が始まります)
 しかし、糖尿病の方は朝食を普通通りとりますと、血糖が上がりますので薬を飲まなくてはいけません(薬は膵臓への鞭です)そこで、考えついたのが、“肝臓の働きと同じにしてやればイイのだということです。
 そこで、朝食で肝臓からのグリコーゲンと同程度のブドウ糖を供給し昼まで持たせれば、消化吸収作業も休まるし、昼食時には血糖はすばやくグリコーゲンへ転化されるはず(血糖の上がりが抑制される)
 で、作られたのが「万能健康ジュース」です。因みに、りんごは300g(1単位)、ニンジン80g(1/2単位)、バナナ100g(1単位)、植物油5~15g(1/2~1・1/2単位)、ごま15g(1単位)、オリゴ糖20g(0~1/2単位)で、総計5~6単位(1単位:80Kcal)になります。ひとり分はその半分で、200Kcal程度になります(40Kcal×5時間((朝食から昼食まで))=200Kcalとなるように)
 こうして、昼食まで肝臓のようにダラダラ(適正に)とブドウ糖が供給されるになるようにしたのが「万能健康ジュース」なのです。
 だから、消化管を休め、自律神経を整え、酸化ストレスを沈静化し、炎症体質を鎮め、糖尿病、片頭痛、逆流性食道炎、関節炎、花粉症、パニック障害、・・・・・・・などさまざまな病気体質を改善する効果があるのです。