真の”健康教育”とは | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 これまで述べてきましたように、「健康教育」の目的は「病気」を予防するためのものです。
 現代病である、うつ病やパニック障害、生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)、さらに慢性頭痛とくに片頭痛を予防するためのものでなくてはなりません。
  これらはすべて”ミトコンドリアの機能が低下することによって起きる病気・症状”です。

 

 このため、ミトコンドリアの機能を悪化させる要因とは何かを知ることです。


 「ミトコンドリアの機能を悪化させる要因」
 

   1.生活習慣の問題
 

       睡眠不足
       運動不足
        食べ過ぎ・過食
       早食い・ドカ喰い・・インスリン過分泌
       薬剤による影響・・とくに市販の鎮痛薬

 

  2.食事内容の問題
 

      マグネシウム不足
       必須脂肪酸の摂取のアンバランス 
       鉄不足
       食生活の欧米化・・腸内環境の悪化
 

    3.生活環境の問題
 

      活性酸素    野菜不足・・抗酸化食品の摂取不足
       有害物質
    

   4.年齢的な問題


     女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下


 そして、これらの要因が、「酸化ストレス・炎症体質」を形成させ、さまざまな現代病である、うつ病やパニック障害、生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)、さらに慢性頭痛とくに片頭痛の根源となってきます。

 そして、ミトコンドリアの働きが悪くなれば、セロトニン神経系の機能の低下が同時に引き起こされ、この両者によって「姿勢の悪さ」が引き起こされやすくなり、この「姿勢の悪さ」は、健康的な生活を送る上で、悪影響を及ぼすことになります。


ホネオスターシス(自然治癒力)の乱れ
 

  自律神経系・・セロトニン神経系
  内分泌系・・生理活性物質・・オメガ3とオメガ6のバランス
  免疫系・・腸内環境


 ホネオスターシス(自然治癒力)を構成する3つの柱として、自律神経系、内分泌系、免疫系があります。
  自律神経系には、セロトニン神経系が、内分泌系として、生理活性物質が、免疫系には、腸内環境が関与しています。


 セロトニン神経系はミトコンドリアと連動し、自律神経を調節しています。
 生理活性物質のエイコサノイド は、必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6で作られ、必須脂肪酸は生体膜(細胞膜)を構成しており、ミトコンドリアの機能を左右します。
 腸内には、ミトコンドリアが最も多く存在し、腸内環境の悪化はダイレクトにミトコンドリアの働きを悪化させることになります。


 このように、これら3つは、すべてミトコンドリアが密接に関与しており、「自然治癒力」を高めるためには、ミトコンドリアの働きを良好に保つことが必須になっています。
    

 生体恒常性(ホメオスターシス・自然治癒力)が崩れてしまうことによって、上述のような病気へと移行する素地を形成し、ここにさらに生活習慣の問題点が追加されて発病することになります。

 片頭痛では、「自然治癒力が低下」することだけで発作が出没し、上述のような病気に至る途中の過程で出没する「症状」に過ぎないものです。


 このようなことから、「健康教育」に最低限必要とされる知識は・・


 ミトコンドリアの知識


  ミトコンドリアとは何か
  ミトコンドリアを弱らす要因とは


 酸化ストレス・炎症体質とは何か


 自然治癒力とは何か


    セロトニン神経系の役割
  生理活性物質とは
   必須脂肪酸のオメガ3とオメガ6の摂取の仕方
  腸内環境


 この3つの要因が極めて重要になってきます。
 このような3つの要因は、すべてミトコンドリアがすべて関与していることから、ミトコンドリアに関する知識が基本になっています。


 脳のなかに異常のない慢性頭痛である緊張型頭痛も片頭痛もこのような考え方で対処していくべきことです。
 

      慢性頭痛の患者さんの権利とは・・
       
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12361726973.html


 このなかで述べましたように、私達は、「健康教育を受ける権利」を持っています。
  このためには、健康的な生活を送るためには、このようにして、生物学の法則・自然の摂理に基づいて、すなわちミトコンドリアの観点から、指導されなくてはなりません。
 こうした指導なくしては、片頭痛の改善は到底望めないことになります。


  このことが、「片頭痛予防」に繋がっていくことになります。


 片頭痛の”適切な治療”とは、片頭痛発作時にトリプタン製剤を毎回服用することではありません。トリプタン製剤は、あくまでも鎮痛薬に過ぎないものです。
 こうしたトリプタン製剤を服用していても、片頭痛は治ることはありません。


 「健康的な生活を送る」ためには、このようにして、生物学の法則・自然の摂理に基づいて、すなわちミトコンドリアの観点から、指導されなくては、何のための治療か解らなくなってきます。

 このような「健康教育」なくしては、片頭痛の改善は得られないことになります。

 

 そして、最終のゴールである、現代病の、うつ病やパニック障害、生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)は予防できなくなってしまいます。

 このようなミトコンドリアの観点から述べる「健康教育」が現代医学に欠如していることが最も問題にされなくてはなりません。

 このように病気の原因をミトコンドリアに求める考え方は、金儲けを企む製薬メーカーおよび医師達によって、一切、これまで封印されてきたためです。

 このため、金儲けを企む製薬メーカーおよび医師が蔓延る根源になっていることを忘れてはなりません。

 ですから、このような観点から私達は独自に「健康を志向」する際にはミトコンドリアを念頭に置かなくてはなりません。

 当面は、このような「健康教育」を受けることは不可能と覚悟しなくてはなりません。

 

 そして、頭痛領域では、「国際頭痛分類 第3版β版」がすべてのため、このようなミトコンドリアの観点から健康教育が行われることはなく、片頭痛は治ることがないのが実情です。

 治った方々は運良く「自然治癒力」で治っただけのことで、私達は、自分で、積極的に「自然治癒力」を高めていくしかありません。