“「健康的な生活」に必要な知識を” 検定試験 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 平成30年3月22日のNHK NEWS WEBでは、以下のように記載されていました。


 高齢化が進む中、正しい食生活や運動習慣など健康的な生活に必要な知識を身につけて日々の暮らしや仕事に生かしてもらおうという検定試験が行われました。
 この検定試験は一般社団法人、日本健康生活推進協会が介護の必要がなく健康的に生活できる期間を示す「健康寿命」を延ばしてもらおうと去年から始めていて、4回目となる今回は、前回のおよそ2倍の1万人余りから申し込みがありました。
 18日は全国27都道府県の30の会場で試験が行われ、このうち、東京・杉並区の会場ではおよそ1800人が受験しました。
 試験はベーシックとエキスパートの2つのコースで行われ、「血管年齢」や、年齢とともに骨や筋肉などが衰えて日常生活に支障が出る状態を意味する「ロコモティブシンドローム」など健康に関する言葉の意味や、食べ過ぎを防ぐ対策や効果的な運動方法などの正しい生活習慣について出題されました。


 厚生労働省の推計では、おととしの健康寿命は女性が74.79歳、男性が72.14歳と前回調査より延びたものの、介護などが必要な期間を示す平均寿命と健康寿命との差は女性が12.35年、男性が8.84年あるということです。
 日本健康生活推進協会の大谷泰夫理事長は「平均寿命と健康寿命との差はまだまだ大きい。検定試験を通じて正しい知識を身につけ長く生き生きとした生活をおくってほしい」と話していました。

 

 

病気の90%は活性酸素が関与


 前回に記事で、以下のように述べました。


 現在では人が罹るあらゆる病気の90%は活性酸素が関与していると言われ、感染症以外の、ほとんどの現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)は、活性酸素が原因と考えられています。
  ミトコンドリアがエネルギーを産生する際に必然的に生み出されるのが活性酸素です。ということは、ミトコンドリアが関与しているということです。
  すなわち、「後天性ミトコンドリア病」と考えるべきです。
 「後天性ミトコンドリア病」とは、馴染みのない病名ですが、これは”ミトコンドリアの機能が低下する病気”です。
 このように、ほとんどの現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)は、「後天性ミトコンドリア病」と考えられております。


未病とは


 私達は、仕事が忙しかったり、ストレスが重なりますと日常的に「体調不良」を感じます。このような「体調不良」は、具体的には、疲れやすい、胃腸の調子がよくない、身体が冷える、身体がだるい、疲れがとれない、よくめまいを起こす、肩こりが酷い、食欲がない、よく眠れない、頭が重い・頭が痛い、足がつる、耳鳴りがする、夢をよくみる、喉のつかえ、むくみやすい、風邪をひきやすい、顔色が悪い、気分が落ち込む・優れない、活力がでない、元気がでない、何となく調子が悪い、寝起きが悪い、等々の訴えです。
 このように頭痛とは、「体調不良」のなかの訴えの一つに過ぎないものです。


 「体調不良」とは、病気とは診断されませんが、健康でもない。いわば、“半健康・半病気”の状態に身体はあるのです。半健康・半病気の状態を、東洋医学では病気になる一歩手前だとして、「未病(みびょう)」と言っています。
 絶対的な健康ではなく、私たちの身体のバランスがどこか歪んでいるのです。
 これは「ホメオスターシスの乱れ(自然治癒力の低下)」を意味しています。


 このような”未病”とされる病態は、本来、生活習慣の問題点から引き起こされ、ここから「病気」へと進展するものと東洋医学では考えられています。
 このように考えれば、”未病”の段階にある、このような「体調不良」の訴えとは「健康的な生活」を送ることを阻害する”生活習慣”に根本的な原因があるということです。


 「健康的な生活を送る」ためには、ミトコンドリア・腸内環境・生理活性物質が重要な”鍵”となり、生命の根源ともなるべき役割を果たしています。
 このなかでもミトコンドリアはその”要(かなめ)”となっています。
 ミトコンドリアの機能が低下すれば、「後天性ミトコンドリア病」である、ほとんどの現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)を発症してくることになります。


 慢性頭痛も、これらの現代病と同様の経過を示し、終着駅である「後天性ミトコンドリア病」の発症過程の途中の段階で出現する、単なる「ホメオスターシスの乱れ(自然治癒力の低下)」を示す「症状」に過ぎないものです。
 「国際頭痛分類 第3版β版」でも、片頭痛、緊張型頭痛も厳密に「症状」だけで定義されていることを忘れてはなりません。


 ということは、緊張型頭痛も片頭痛も、”未病の段階”にあるもので、「後天性ミトコンドリア病」である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)、に至って初めて「病気」と考えなくてはなりません


 このように、現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)、さらに慢性頭痛とくに片頭痛を予防するためには、体調不良を訴えた段階から「健康的な生活」を送るための正しい知識が必要とされます。


 ですから、今回のような“「健康的な生活」に必要な知識は、介護の必要がなく健康的に生活できることを目指すことも大切ですが、現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)、さらに慢性頭痛とくに片頭痛を予防するためのものでなくてはなりません。
 ということは、もっと早い時期、すなわち「体調不良」を訴える”未病”の段階から、このような「健康教育」を行っていく必要があります。


 ところが頭痛の専門家達は、片頭痛患者さんの”生活の質QOLを向上させ、健康寿命を長くさせましようと、”トリプタン製剤を服用が勧めるだけ”で、「健康的な生活を送る」ための具体的な指導を行うことはありません。
 これでは、片頭痛そのものを予防することはできず、これでは、”トリプタン製剤の販売促進活動にしかなっていないことになります。


 ですから、私達は、体調不良を感じた段階から、「健康的な生活」とは何かを、常に模索しつつ片頭痛を予防し、生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)、を予防していく必要があります。
 このように、”慢性頭痛とは何か”といった「命題」に答えられない専門家達にとっては、このような考えには到底至り得ないことになっています。

 このため、前回述べたように「片頭痛は摩訶不思議な全身の疾患」ということにしかならないことになっています。

 

 そうなれば、専門家とは、一体、何なのでしょうか?