これまで、「腸内環境」についての第一人者である藤田紘一郎先生の、「腸内フローラ健康法」 を引用させて戴くことによって、駆け足で述べてきました。
この腸内フローラが、自然治癒力とどのように関わっているのか、さらに、腸内フローラがミトコンドリアとどのような関係があるのかを述べてきました。
このように、人間という生物の起源、病気を考える上で、ミトコンドリアと同様に腸内フローラは極めて重要な役割を果たしています。
このような事実は、藤田紘一郎先生の永年の研究の成果です。
藤田先生は、東洋医学の立場から、腸内フローラを考え、これを西洋医学に還元されていることに意義があります。
そして、自然治癒力とは、どのようなものなのかを考えさせる意味合いにおいて極めて貴重なものと思われます。
現代の西洋医学では、このような自然治癒力といった概念そのものが存在しません。
ということは、現代の「臨床頭痛学」でもいえることであり、自然治癒力(ホメオスターシス)という考え方は存在しません。
ここで、もう一度、その要約を簡単に述べておくことにします。
腸内フローラは、自分で体の悪いところを治す「自然治癒力」を作る工場
人間の体には、外からやってくる外敵や、体内で生まれる敵を倒そうとする「免疫力」とともに、自分の力で、病気や傷を治してしまったりする「自然治癒力」も備わっています。
この自然治癒力、人間なら誰にも備わっているものです。
では、腸内フローラの、ことに善玉菌は、バランスが崩れた状態、要するに「病気」の体を、どのような形で健康体に戻すのに貢献しているか、挙げていきましょう。
まずは、糖や脂質の代謝の活性化です。
糖分、コレステロールや中性脂肪などの脂質の消化、吸収をコントロールして、余分なものを排泄するために働くのです。ですから、血糖値を下げて、糖尿病を予防したり、肥満になりにくい体を作るのも、彼らの役割の一つなのです。
体を整えるホルモンやビタミンの生産にも関与しています。
ビタミンの例をあげれば、腸内細菌は、ビタミンB1、B2、B6、そして、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ナイアシンというビタミンB群、さらにビタミンKを合成する能力を持っています。
ビタミンB12などは、不足すると、末梢神経障害を起こし、うつ、物忘れという脳の障害まで引き起こすことが分かっていますが、それを作っているのが腸内フローラなのです。
腸のぜん動運動の活性化も、腸内フローラが手助けしています。
「便秘」はあらゆるものの大敵で、悪玉菌が増殖し、体も心も蝕んでいきます。引きこもりで、家庭内暴力を行っていた少年の話も本文で述べましたが、彼もひどい便秘でした。その症状が治った途端、まずピタリと家庭内暴力がおさまりました。
認知症にも、便秘は強く関わっている、と考えられます。その便秘の最大の要因が、便を肛門まで運んでいくぜん動運動の低下です。逆にいえば、ぜん動運動さえ回復すれば、便秘はよくなり、体の各部の健康度もアップするわけです。
各種臓器の機能の活性化や保全にも、腸内フローラは関与しています。
腸内フローラの中には、肝臓や腎臓、脳などの働きに関係して、その機能を生かすために働く菌がたくさんいるのです。
まだ研究中の部分も多いのですが、これからも、腸内フローラが自然治癒力を作り出している大切な工場だと教えてくれる新しい発見は次々に出てくると思われます。
腸内細菌の働きで活性酸素を撃退!
私たちが呼吸によって取り入れた酸素は約2%が活性酸素に変化します。これは呼吸している以上、仕方がないことです。また活性酸素は免疫反応の一つ。しかし発生量が多いと細胞が傷つけられ、がん細胞へと変異するのです。
だからこそ、活性酸素を体内で消去させていくことが大事です。腸内細菌は活性酸素の悪さを抑える力を持っています。腸内細菌が増えると、体内の活性酸素の作用を減らせることがわかっています。
日本人の健康を害する四大疾病といわれる「がん、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病」はいずれも「活性酸素」が関係しているといわれています。つまり、この「活性酸素」をいかに発生させないようにするかが、健康寿命を延ばすカギです。
「活性酸素」とは、体内の異物を排除しようとする免疫反応の一つです。強力な酸化力=体をサビさせてしまう、と考えるとわかりやすいでしょうか。体内に異物が入ったり、病気と化した細胞を排除するために免疫機能が活性酸素を発生させるのです。しかし、それだけでは終わりません。すべての細胞を酸化させ、傷つけて、細胞に致命傷を負わせ、そこから病気となる細胞を作り出してしまうのが活性酸素のやっかいなところです。
「活性酸素」を除去するには、腸内細菌を増やすことが何よりも大事です。
腸内細菌は体をサビつかせる「活性酸素」を除去してくれる働きの源を持ちます。腸内細菌が元気であればあるほど、免疫力も高めてくれるので、病気にかかりづらい体になるのです。
2種類のエネルギー生成系
人間の体には、エネルギーを作り出すための2種類のエネルギー生成系があります。
一つは、血中のブドウ糖を利用して瞬時にエネルギーを作り出す解糖系エネルギー、もう一つは酸素を利用してエネルギーを生み出すミトコンドリア系によるエネルギー生成です。 この2つはエネルギーを生み出すエンジンのようなもので、ここではわかりやすく、「解糖エンジン」と「ミトコンドリアエンジン」と呼ぶことにします。
「解糖エンジン」は、主に炭水化物を糖に変え、瞬発力のある動きをする時に力を発揮します。また、精子なども解糖エンジンが作用しますので、子作りに欠かせません。
対して、ミトコンドリアエンジンは、持続力のエネルギー。酸素を代謝に利用しており、脳や腸、肝臓や心臓もこのエネルギーを必要としています。
人はこのようなハイブリッドエンジンを搭載していて、エネルギーの消費度合に応じて使い分けているのです。若い時は瞬発力が必要なのでメインとして「解糖エンジン」を利用していますが、加齢とともに細胞の老化やホルモンの減少が起こり、体が持久力を必要とします。
つまり、若い時は「解糖エンジン」をメインに動かした方がいいのですが、ある時から、「ミトコンドリアエンジン」をメインに切り替えた方がいいのです。その切り替え時期が「50歳」ぐらいなのです。
「解糖エンジン」をメインで働かせる若い頃は炭水化物などの「糖質」を分解してエネルギーを生成します。一方、50歳を過ぎたら、「ミトコンドリアエンジン」をメインに働かせるよう切り替えることになりますが、その際に必要なのは酸素です。ミトコンドリアエンジンは酸素を利用してエネルギーを生成します。しかし、50歳を過ぎても、糖質を必要以上に摂っていると、「解糖エンジン」が再び活発になります。メインのエンジンを切り替えなければいけないはずなのに、「解糖エンジン」がでしゃばってくると、「ミトコンドリアエンジン」がうまく働かず、支障をきたします。そして、摂取した過剰な糖により血糖が上昇したり、体脂肪となり体内に蓄積されたりして、先に述べた四大疾病のような病気にかかりやすくなります。この繰り返しで体はダメージを受けていくのです。
このミトコンドリアが最も多く存在するのが「腸」です。つまり、腸内環境を整えておくと、ミトコンドリアエンジンも効率よく働きます。
また、ミトコンドリアは37度あたりでよく働くため、体(特に腸)を冷やさないことも肝心です。体を温めていればミトコンドリアはきちんと働き、消化や免疫機能の活性化など、体の機能が正常に動くのです。
このように、自然治癒力はミトコンドリアと密接な関係があります。
後藤 日出夫先生の「3つの約束」
最近では、分子化学療法研究所の後藤 日出夫先生が「お医者さんにも読ませたい 片頭痛の治し方」(健康ジャーナル社)のなかで提唱される「3つの約束」のなかで、「万能健康ジュース」および「ラブレクラウト」の2つの項目がありますが、この2つは本質的には、ミトコンドリアの機能を回復させると同時に「腸内環境」を整えることにあります。
このことは、藤田紘一郎先生の「腸内フローラ健康法」に共通することです。
ここで、「3つの約束」のなかで、万能健康ジュースおよびラブレクラウトについて簡単に触れておきます。
「万能健康ジュース」の特長
○不足しがちなビタミン類、ミネラル類、抗酸化物質をバランスよくとることができる
○腸内環境(善玉菌)を健全にする
○自律神経がバランスよく働くようになる
「万能健康ジュース」は健康を願う人や、病気になりやすい体質を改善したい人のために、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生が考案した究極ともいえるジュースです。
その効果は花粉症、アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、乾癬、クローン病、自己免疫疾患のような免疫異常による病気のみならず、糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、肥満、高尿酸血症、痛風などの生活習慣病、癌、骨粗鬆症、さらには認知症、うつ病、パニック障害、片頭痛、不眠症などの神経系の病気の体質改善のためにも作られた「分子化学療法」のベースとなるジュースです!
言い換えますと、解毒、酸化ストレス解消、腸内細菌健全化、アレルギー体質改善、便秘解消、基礎代謝アップ、ダイエット、美容関係(シミや肌荒れ)など、多くの健康や美容上の障害要因の改善に効果が現れるように作られています。
腸内環境を整えるために「ラブレクラウト」を
ラブレクラウトは、癌予防・癌転移予防、および腸内細菌の健全化の目的で作られています。(癌予防ということは、活性酸素の発生を抑えることを意味しています)
「ラブレクラウト」は胃の中、腸内、体内で発生する発癌物質を何段もの防御体制で癌を制圧するように考えられています。
また、日本古来の漬物は善玉乳酸菌などを効率よく腸内に取り込むことはできるのですが、概して塩分が高いため、多く摂ることは好ましくありません。
しかし、「ラブレクラウト」は塩分が少なく比較的多く摂取できるように作られていますので、腸内細菌の改善には絶大なる効果を発揮することができるのです。
また、「ラブレクラウト」は腸内細菌を健全化し、癌を予防したり癌の転移を防ぐ目的以外にも、ビタミンUによる胃を丈夫にする効果も期待できます。
以上のように、この「3つの約束」とは、片頭痛を治すためだけに考案されたものではなく、糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、肥満、高尿酸血症、痛風などの生活習慣病、癌、骨粗鬆症、さらには認知症、うつ病、パニック障害、不眠症などの神経系の病気の体質改善のためにも作られたものであり、その基本的な考え方は、腸内環境を整え、ミトコンドリアの機能回復を目的としたものであり、すなわち自然治癒力を高めることを目的にしたものであるということであり、藤田先生の考え方に共通したものです。
後藤 日出夫先生は、工学博士の眼で分子化学の立場から、藤田 紘一郎先生は東洋医学の立場から考え出したもので、両者は立場こそ異なっていても、結論は同一であるということです。
これまで、後藤先生の提唱される「3つの約束」を着実に実践されて来られた方々のほとんどは片頭痛が見事に改善に導かれています。ということは、腸内環境、腸内フローラがいかに重要な役割を果たしているかの証明にもなるもので、藤田 紘一郎先生の考え方の正しさを裏付けるものと思われます。
そして、これだけに止まりません。それは、慢性頭痛の発症要因を確認するための必要不可欠な要因として、自然治癒力・腸内環境が存在するということに他なりません。
このように、これまでの専門家のように欧米のトリプタン御用学者の科学的エビデンスを検証もすることなく無条件に鵜呑みにすることだけでは、慢性頭痛の発症要因の解明に至ることはありません。それは、自分の頭で考えることを一切されることがないことに原因があります。
その最たるものは、頭痛の専門家には、脳のなかに異常のない慢性頭痛とは、一体、何なのかという概念そのものが存在しません。
このような頭痛研究の海図・羅針盤にも相当する考えもなく、頭痛研究を行ってきたために広大な荒海をただ彷徨うしかなかったということです。
慢性頭痛には、緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、その他の一次性頭痛が含まれています。にも関わらず、専門家は緊張型頭痛と片頭痛はまったく別の範疇の頭痛と考え、その上、片頭痛を脳のなかに異常のある”中枢性疾患”と考える、まさに「致命的な誤り」を犯しているために、未だに、片頭痛が原因不明の不思議で・神秘的な”遺伝的疾患”として、崇め奉られています。
これが、専門家が現在、考えていることです。
慢性頭痛とは・・
これまでも述べてきましたように脳のなかに異常のない慢性頭痛(一次性頭痛)とは、どのように考えるべきものでしょうか。
私達は、仕事が忙しかったり、ストレスが重なりますと日常的に「体調不良」を感じます。このような「体調不良」は、具体的には、疲れやすい、胃腸の調子がよくない、身体が冷える、身体がだるい、疲れがとれない、よくめまいを起こす、肩こりがひどい、食欲がない、よく眠れない、頭が重い・頭が痛い、足がつる、耳鳴りがする、夢をよくみる、喉のつかえ、むくみやすい、風邪をひきやすい、顔色が悪い、気分が落ち込む・すぐれない、活力がでない、元気がでない、何となく調子が悪い、寝起きが悪い、等々の訴えです。
このように頭痛とは、「体調不良」のなかの訴えの一つにすぎないものです。
このような体調不良の訴えは、東洋医学では、本来、”未病”ともいうべき範疇にあるものです。
このような”未病”とされる病態は、本来、生活習慣の問題点から引き起こされ、ここから病気へと進展するものと東洋医学では考えられています。
このように考えれば、”未病”の段階にある、このような体調不良の訴えとは「健康的な生活」を送ることを阻害する”生活習慣”に根本的な原因があるということです。
このような意味合いから、”未病”の段階にある、慢性頭痛とは「健康的な生活」を送ることを阻害する”生活習慣”に根本的な原因があります。
そして、慢性頭痛発症の起点は、私達が日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛にあります。この原因は、先述の自然治癒力の低下(ホメオスターシスの乱れ)にあります。
この自然治癒力の低下には、ミトコンドリアの機能の低下が関与しています。
先述のように「自然治癒力の低下」は腸内フローラが関与しています。さらに、ミトコンドリアの機能の低下を来す生活環境および生活習慣が関与しています。
このような様々な要因が加わることによって、先述のような色々な病気へと進展するものです。
ということは、慢性頭痛とは、先述の「糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、肥満、高尿酸血症、痛風などの生活習慣病、癌、骨粗鬆症、さらには認知症、うつ病、パニック障害、不眠症などの神経系の病気」といった色々な「病気」に至る過程に出現する「症状」にすぎないものと考えるべきものです。
専門家のように、このように大局的に捉えることもなく、片頭痛だけを「国際頭痛分類 第3版β版」に基づいて、ミクロ的な視野で捉えるようでは、いつまでも慢性頭痛とくに片頭痛の本態解明には至り得ないということです。にも関わらず、片頭痛を「病気」と考え、さらに緊張型頭痛とはまったく別の範疇の頭痛と考え、さらに中枢性疾患とまで考えるといった致命的な誤りを犯しているために、未だに片頭痛が原因不明の”不思議で・神秘的な遺伝的疾患とされたままになっています。
そして、緊張型頭痛と片頭痛の基本的な相違点は「ミトコンドリアの活性低下」という遺伝素因の有無でしかないということです。
病気の90%は活性酸素が関与
現在では、人が罹るあらゆる病気の90%は活性酸素が関与していると言われ、さらに、感染症以外の、ほとんどの現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)は、「後天性ミトコンドリア病」と考えられています。
ミトコンドリアがエネルギーを産生する際に必然的に生み出されるのが活性酸素です。
「後天性ミトコンドリア病」とは、馴染みのない病名ですが、これは”ミトコンドリアの機能が低下する病気”です。
今までは、先天性の病気”遺伝的疾患”として考えられていましたが、現在では後天的な発症や、薬による副作用で発症することが証明されています。
このように、ほとんどの現代病である生活習慣病(動脈硬化、ガン、認知症を含めて)は、「後天性ミトコンドリア病」と考えられており、慢性頭痛も、これらの現代病の発症過程の途中の段階で出現する単なる「症状」にすぎないものです。ということから未だ「病気」にまで至っていない段階にあるものと考えなくてはなりません。
これを専門家達が「病気」と考えたことに混乱の根源があります。
専門家が頭痛診療および頭痛研究の教義・教典とされる「国際頭痛分類 第3版β版」でも、厳密に「症状」だけで定義されていることを忘れてはなりません。
先述のように、緊張型頭痛と片頭痛の基本的な差異は、ミトコンドリアの活性低下という”遺伝素因”の有無でしかありません。しかし、遺伝病ではありません。
片頭痛の患者さんでは、緊張型頭痛の場合と異なって、遺伝素因としてミトコンドリアの活性低下が存在することから、ミトコンドリアの働きを悪くし、腸内環境を悪化させる要因の影響を、とくに受けやすいことになります。
ところが片頭痛のように遺伝素因としてミトコンドリアの活性低下が存在しなくても、生活習慣の問題によってミトコンドリアの働きが極端に悪くなり、さらに腸内環境が悪化してくれば、片頭痛と同様の難治性の頭痛を引き起こしてくることになります。
このため、「日常的に感じる極く軽度の頭痛」に対して、日常的にテレビで宣伝される通りに、市販の鎮痛薬を服用し、これまで述べてきましたような慢性頭痛の要因を念頭におくことなく、お茶を濁しておれば、必然的に、頭痛は着実に増悪の”みちすじ”を辿ることになります。
ここに、ご家族に片頭痛持ちの方がいらっしゃれば、確実に「片頭痛」へと移行していくことになってしまいます。
そして、「片頭痛発作を起こす」ということは、「自然治癒力が低下している」という危険信号であり、発作期間中に低下した自然治癒力が修復することによって、頭痛発作が治まってくることを意味しています。
ですから、片頭痛発作が起きるということは、自然治癒力が低下しているということを示していることを意味しており、日頃から「自然治癒力を高める」工夫が必要になってきます。
このような工夫をすることもなく、片頭痛発作時にトリプタン製剤だけを服用して、頭痛を治めておれば、自然治癒力を奪うことになり、 益々、片頭痛そのものは悪化の道筋を辿っていくことになります。
このように考えれば、これまで専門家が片頭痛発作時にトリプタン製剤を服用することが片頭痛の適切な治療であり、このようにしておりさえすれば「片頭痛が治ってしまう」といった詭弁を弄してきたことが如何に間違った考え方なのかが理解されるはずです。
こうした考え方そのものは、トリプタン製薬メーカーに迎合する考え方でしかありません。私達は、このことを肝に銘じておく必要があります。
このように今回、連載してきました 藤田紘一郎先生の、「腸内フローラ健康法」の論説は、自然治癒力とは何かを理解する上で貴重なものと思われ、さらに慢性頭痛を理解する上で示唆的なものです。
このため、これまで連載してきた記事をPDFファイルにしてまとめておきました。
腸内フローラはこんなにすごい
http://taku1902.jp/sub601.pdf
理想の腸内フローラをはぐくむ生活習慣
http://taku1902.jp/sub602.pdf
この2つのファイルは、これまでの「片頭痛の正しい知識」 のなかに追加して頂くことをお勧め致します。より理解が深まると思います。
結局、片頭痛を改善させるということは、健康と美容に不可欠なことであり、さらに将来的には、「糖尿病、脳卒中、心臓病、高脂血症、高血圧、肥満、高尿酸血症、痛風などの生活習慣病、癌、骨粗鬆症、さらには認知症、うつ病、パニック障害、不眠症などの神経系の病気」の予防につながることを意味しています。
このように専門家が言うように片頭痛は「病気」ではなく、慢性頭痛とは、”未病”の段階にあり、自然治癒力が低下している(健康的な生活が送れていない)という危険信号にすぎないものです。