現在でもなお、外来には片頭痛発作時に毎回トリプタン製剤を服用しているにも関わらず、一向に片頭痛が治らずに、逆に、次第に発作回数が増えてくるという患者さんが後を絶ちません。
この理由は、これまで専門家達が、トリプタン製剤が片頭痛の特効薬であり、毎回、発作時にトリプタン製剤を服用しておりさえすれば、片頭痛は治ってしまうし、パニック障害やうつ状態、さらに冷え性までが改善され、将来的には、脳梗塞や脳過敏症候群までが予防できると言い、さらに片頭痛発症間もない女性の方々には生理時の頭痛は片頭痛であると述べ、この段階・時期からトリプタン製剤を服用すべきとマスコミで啓蒙活動をしてきたことに原因があります。
このような対処をされていますと、必ずといってよいくらいに40歳を過ぎてきますと服用回数が増えてくる方々が増加し、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛を併発してくるため、難渋を強いられることになります。
このことは、これまでも以下で警告を発してきたばかりです。
トリプタン製剤による「薬剤乱用頭痛」がなぜ増加したのでしょうか
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12264045857.html
薬物乱用頭痛は医療過誤によるのか? 薬害なのか???
https://ameblo.jp/yoyamono/entry-12307638253.html
このように、専門家はトリプタン製剤の服用が片頭痛治療のすべてとされます。
その結果として、トリプタン製剤による「薬剤乱用頭痛」が増加してきたに過ぎないものです。
ところが、専門家はこのようなことを一切考えることはありません。
こういったことから、日本にトリプタン製剤が導入されて以来、専門家達がどのようなことを私達に説明してきたかを逐一明らかにするとともに、このような説明をどのように解釈すべきなのかを明確にさせる必要があります。
そして、専門家が、なぜこのような説明をしてきたのかを歴史的な事項をもとに考えなくては現状は理解できないものです。
こういったことから、これまで作成していた「片頭痛の正しい知識」をさらに書き改めました。
特に、「はじめに」の部分と「西洋医学の本質」「ミトコンドリア」の部分は書き改めました。各章ごとに独立性をもたせたことから、全体的には、かなり重複した記載に成らざるを得ませんでしたが、当面はこのような記載の仕方の方が理解されやすいように思って、敢えてこのような形態をとっております。悪しからずご了承下さい。
最終的には、重複した部分を削除してしまえば、3分の1までは縮小されるはずです。
最後までご覧頂ければ、結局、何が言いたいのかが自ずと理解され、このことによって「片頭痛の正しい知識」が身につくようになっています。
これまで、私達が片頭痛治療に難渋させられてきた原因は、専門家達による言いたい放題の詭弁にあります。
このような詭弁をまず払拭することが重要になってきます。
片頭痛の正しい知識
基礎講座
目次
はじめに
http://taku1902.jp/sub551.pdf
1.ミトコンドリアとは
http://taku1902.jp/sub552.pdf
2.ミトコンドリアが弱ると・・
http://taku1902.jp/sub553.pdf
3.神経学的側面
http://taku1902.jp/sub554.pdf
4.ホメオスターシス(自然治癒力)
http://taku1902.jp/sub555.pdf
5.自律神経
http://taku1902.jp/sub556.pdf
6.生理活性物質
http://taku1902.jp/sub557.pdf
7.腸内環境
http://taku1902.jp/sub558.pdf
8.「体の歪み(ストレートネック)」
http://taku1902.jp/sub559.pdf
9.マグネシウム
http://taku1902.jp/sub560.pdf
10.慢性頭痛とは・・
http://taku1902.jp/sub561.pdf
11.慢性頭痛の発症過程
http://taku1902.jp/sub562.pdf
12.脳過敏
http://taku1902.jp/sub563.pdf
13.ミトコンドリアを弱らす要因
http://taku1902.jp/sub564.pdf
14.酸化ストレス・炎症体質
http://taku1902.jp/sub565.pdf
15.機能性頭痛一元論
http://taku1902.jp/sub566.pdf
16.薬物療法
http://taku1902.jp/sub567.pdf
17.片頭痛の慢性化
http://taku1902.jp/sub568.pdf
18.西洋医学の本質
http://taku1902.jp/sub569.pdf
19.「国際頭痛分類 第3版β版」
http://taku1902.jp/sub570.pdf
20.「慢性頭痛診療のガイドライン」
http://taku1902.jp/sub571.pdf
21.学会専門医
http://taku1902.jp/sub572.pdf
22.医局講座制
http://taku1902.jp/sub573.pdf
23.その他の一次性頭痛
http://taku1902.jp/sub574.pdf
24.二次性頭痛(その他)
http://taku1902.jp/sub575.pdf
25.片頭痛と脳梗塞
http://taku1902.jp/sub576.pdf
26.薬剤乱用頭痛
http://taku1902.jp/sub577.pdf
27.ムチウチ
http://taku1902.jp/sub578.pdf
28.レーザー照射療法
http://taku1902.jp/sub579.pdf
29.群発頭痛
http://taku1902.jp/sub580.pdf
30.健康とは
http://taku1902.jp/sub581.pdf
31.「利権トリオー厚労省・医者、製薬会社」
http://taku1902.jp/sub582.pdf
32. 未病という概念
http://taku1902.jp/sub583.pdf
33. MBT療法
http://taku1902.jp/sub584.pdf
34. 慢性頭痛の神経学的側面
http://taku1902.jp/sub585.pdf
35.片頭痛を正しく理解する
http://taku1902.jp/sub586.pdf
36. 片頭痛と心臓の手術
http://taku1902.jp/sub598.pdf
引用文献および書籍
一括して、ダウンロードされる方のために・・・
「片頭痛の正しい知識」
http://taku1902.jp/sub549.pdf
慢性頭痛 治療の進め方
はじめに
http://taku1902.jp/sub587.pdf
第1章 「慢性頭痛」とは
http://taku1902.jp/sub588.pdf
第1節 頭痛には、2つの原因があります
第2節 慢性頭痛発症の概略
第3節 具体的に、慢性頭痛はどのようにして起きるのでしょうか
第4節 ミトコンドリアを弱らせる要因
第5節 酸化ストレス・炎症体質の形成過程
第6節 後天性ミトコンドリア病
第7節 これまでの述べたことをまとめておきます
第2章 自然治癒力を高めるためには
http://taku1902.jp/sub589.pdf
第1節 自律神経を整えるためには???・・
第2節 「オメガ3」と「オメガ6」のバランス
第3節 腸内環境を整える
第3章 「健康的な生活」 を送るために
http://taku1902.jp/sub590.pdf
第1節 姿勢に対する配慮
第2節 運動不足にならないようにしましよう
第3節 バランスのよい食事
第4章 ミトコンドリアの機能を回復させる
http://taku1902.jp/sub591.pdf
第1節 マグネシウムの問題
第2節 ビタミンB2
第3節 鉄の補充を常に念頭に・・・鉄分不足と女性
第4節 睡眠は十分とりましょう
第5節 抗酸化食品をしっかり摂取する
第6節 食べ過ぎ・過食はよくありません
第7節 運動不足は厳禁です
第8節 早食い・ドカ喰い・・インスリン過分泌を防ぐ
第9節 デトックスを心掛けましょう
第10節 薬剤による影響
第11節 必須脂肪酸の摂取のバランスをとる
第12節 ミトコンドリアを活性化する9つの習慣
第5章 脳内セロトニンを増やす
http://taku1902.jp/sub592.pdf
「セロトニン神経の活性化」の原則
(1)早寝早起きの規則的な生活を心がける
(2)太陽の光を浴びる
(3)リズミカルな運動をする
(4)食事をする際に、よく噛む
(5)グルーミングという「人とのふれあい」
(6)食事によって「脳内セロトニン」を増やす
「セロトニン生活」の効果が現れるまでは最低3カ月は必要です!!!
第6章 体の歪み(ストレートネック)の是正
http://taku1902.jp/sub593.pdf
ストレートネックの治し方
ストレートネックを治すには・・
ストレートネックを解消するにはどうすればいい?
「あご引きエクササイズ」を行うのを習慣にして下さい
首や肩に負担をかけないパソコンとの付き合い方は?
「簡易版・首の関節包内矯正」のやり方は?
「簡易版・腰の関節包内矯正」のやり方は?
仙腸関節のストレッチ
内田信友先生による「N.H.R.頭痛解消法」
1.背骨を伸ばす
2.肩首のスットン体操と首周囲・頭のマッサージ
3.両手振り運動
第7章 片頭痛体質改善のための「3つの約束」
http://taku1902.jp/sub594.pdf
1.悪い植物油(市販のサラダ油など)や加工油(マーガリンなど)をとらない
2.「万能健康ジュース」
3.「ラブレクラウト」
片頭痛体質改善のための「3つの約束」
◎健康ファイル 片頭痛が日に日によくなっていきます
第8章 お薬を服用される際の考え方・注意点
http://taku1902.jp/sub595.pdf
トリプタン製剤
エルゴタミン製剤
予防薬について
第9章 慢性頭痛治療の進め方
http://taku1902.jp/sub596.pdf
1.日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛の初期から対処する
2.片頭痛に移行してしまえば、まず、生活習慣の見直しが必要になります
3.実際、片頭痛はどのように治療を進めるか
おわりに
http://taku1902.jp/sub597.pdf
一括してダウンロードされる方のために・・
「慢性頭痛 治療の進め方」
http://taku1902.jp/sub550.pdf
以上のように、片頭痛発作時にトリプタン製剤を服用するだけでは、決して片頭痛が根治してしまうことはあり得ない話です。
発作のない状況に置かれている際に、日頃から「健康的な生活(不自然な生活になっていないか)」を点検し、もし問題があれば改善・是正していく必要があります。
この「健康的な生活(不自然な生活になっていないか)」を点検して頂くことを目的に書かれたものです。
これは、片頭痛だけでなく、緊張型頭痛の方々にも共通しています。
片頭痛だけに限られたものではありません。
緊張型頭痛も片頭痛も、発症する病態は共通しています。
緊張型頭痛と片頭痛の基本的な相違点は、ミトコンドリアの働きの悪さという遺伝素因の有無でしかありません。
緊張型頭痛と片頭痛の区別は、頭痛の程度の激しさだけであり、日常生活に支障を来すようであれば、片頭痛であり、そうでもなければ緊張型頭痛として、忽ちは対処すればよいことで、難しく考えることはありません。同一の患者さんでも、ある場面では緊張型頭痛であったり、ある場面では片頭痛の場合もあり得るということです。
これで、やっと片頭痛の解説書が完成したことになります。