これまで、以下の記事を掲載しました。
片頭痛の”適切な”治療とは・・
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291564206.html
健康的な生活を送るために
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291614492.html
片頭痛は予防するのが原則です
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291687867.html
お薬を服用される際の考え方・注意点
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12291878637.html
現在の片頭痛治療方針では、発作急性期には各種のトリプタン製剤を使い分け、発作間歇期には各種の予防薬を”適切に”選択すべきとされ、これで片頭痛の治療体系は確立されたとされています。
このように「薬物療法」がすべてであり、片頭痛という辛い痛みだけを軽減・緩和させることに主眼が置かれ、このようにしておれば、いずれ3割前後の方々は治癒していくとされています。
ところが、専門家が片頭痛の特効薬とされるトリプタン製剤を、いくら片頭痛発作時に毎回服用しても、全体の3割の方々は、片頭痛は悪化し、慢性化してきます。
このようなことから、これが果たして適切な治療かどうか甚だ疑問になってきます。
このことは、専門家が片頭痛を後天性ミトコンドリア病、すなわちミトコンドリアの機能の低下することによって起きる頭痛と考えないためです。
ミトコンドリアの機能が低下すれば、当然、セロトニン神経系の機能も低下します。
ここに生活習慣の問題点があれば脳内セロトニンが低下します。
そして、この両者によって「体の歪み(ストレートネック)」が起きてきます。
トリプタン製剤が導入される以前の、エルゴタミン製剤が主流の時代には、常日頃から「規則正しい生活を行って、食事をバランスよく摂り、睡眠を十分にとり、姿勢を正しくし、リラックスするように」との生活指導が、片頭痛治療の原則として一般的に行われ、これを完璧に行う限りは、9割の方々は片頭痛を改善させていました。
規則正しい生活とは、生まれつき体に備わっている生体リズムに沿った生活という意味で、最も自然で健康的な生活と言えます。
食事をバランスよく摂ることは、ミトコンドリアがエネルギー産生を行うためと、脳内セロトニン産生を行うために必須の条件になります。
睡眠を十分にとることは、日中に傷ついたミトコンドリアの修復に不可欠であり、早寝・早起きはセロトニン神経の活性化に大切になります。
姿勢を正しくすることは、背筋を伸ばすことでミトコンドリアを活性化させます。
リラックスすることは、自律神経を調整するために必要で、ストレス耐性の体づくりにはセロトニン活性化が不可欠となってきます。
このように、これらの生活指導内容そのものは、ミトコンドリアの働きをよくさせ、脳内セロトニンを増やすための指導だったはずのものです。
これらによって、片頭痛発作が抑制されていたことからも、片頭痛がミトコンドリアの機能の低下による頭痛であることが裏付けられているといえます。
現在では、このような指導がまったくなされなくなっていることが、トリプタン製剤による薬剤乱用頭痛を増加させ、片頭痛を慢性化させてきた最大の理由と考えなくてはなりません。