予兆の原因は??? | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 前兆のかなり前に予兆と呼ばれる症状があります。あくびが出るとか,異常にお腹がすくとか,イライラするとか,眠くなるなどの症状があってから前兆が起こり,さらに激しい発作が起こること,発作が鎮まった後も気分の変調があったり,尿量が増加したりするなど全身の症状を伴うことが分かりました。そうなると,片頭痛は脳の血管,あるいは脳だけの局所的な疾患ではないのではないかという疑問が持たれています。


 このことは、つい先日も述べたばかりです。


  慢性頭痛へのセロトニン神経系の関与
   
http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12289811637.html


 もう一度述べておきます。


「脳内セロトニンの低下」は、片頭痛の症状・予兆を形成します


 片頭痛でみられる症状を理解するためには、脳内セロトニンに関する知識は不可欠なものとなっています。


  片頭痛発作時には、前兆のかなり前に予兆と呼ばれる症状があります。
  例えば、あくびが出るとか,異常にお腹がすくとか,イライラするとか,眠くなるなどの症状です。
  このような症状があってから前兆が起こり,さらに激しい発作が起こります。そして、発作が鎮まった後も気分の変調があったり,尿量が増加したりするなど全身の症状を伴うことがあります。


 セロトニンは、脳内の様々な神経伝達物質に作用して「精神を安定させる」役割を持っており、さらに「満腹感」を感じさせ、食欲を抑制する作用も持っています。このため、強いストレスを感じたりイライラする時に甘いものや肉類などを食べたくなります。
  脳内セロトニンは、精神安定作用と食欲コントロール作用を合わせ持っていますので、不足すると「精神的不安定」と「食べたい!」という欲求がよく連動して現れます。特に甘いものや肉類を食べると一時的にセロトニン分泌が増え、一時的でも気持ちが落ち着くのでこうしたものへの欲求が強くなると言われています。
  女性は男性に比べて元々セロトニンの脳内合成が少ないので、ストレスを感じるような状況におかれると、脳内セロトニンが枯渇状態になって、情緒不安定になったり甘いものを中心とした過食へと走る行動が男性よりも強く出る傾向があります(ですから女性はケーキが大好きなんです!)。


  セロトニンを分泌する縫線核は、呼吸中枢にセロトニンを送って呼吸量を調整しています。縫線核は毛細血管中にセンサーを持っていて、血液中の酸素量などをチェックしているのです。体内の酸素量が不足したときにはセロトニンの分泌量を増やし、呼吸中枢を刺激します。
  したがって、セロトニンが不足すると中枢神経を充分に刺激できなくなります。そうなると酸素不足のままか、より不足した状態におかれることになりますので、それならば酸素をたくさん入れなければと、反応して生あくびが出るのだと考えられています。

 
 基本的に、片頭痛発作時には、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質が減少あるいは機能が低下しています。
  ここに先程の述べたようなストレスが加わることによって「脳内セロトニンの低下」がもたらされ、このために予兆が引き起こされることになります。
  この脳内セロトニンの低下は、発作前から既に存在し、発作が治まった後もしばらくの間は持続し、後症状として気分の変調・眠気を残すことになります。


 ただ、こうした予兆は片頭痛の患者さんすべてに出現してくる訳ではありません。
 予兆として、くびが出るとか,異常にお腹がすくとか,イライラするとか,眠くなるなどの症状があれば、あなたの片頭痛の主要因が「脳内セロトニンの低下」であることを疑う根拠とし、真っ先に片頭痛根治を目指す際に、「脳内セロトニンを増やす」ことを最優先課題とすべきです。