健康か病気か | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 これまで、認知症、うつ病、ガンを例にとって、健康か病気かについて述べました。
 一言、ガンに関して、述べることを忘れた点があり、ここで追加しておきます。
 それは、ガンの診断を下す際には、病理組織学的検査を必ず行います。ここでは、正常の組織像から、ガンの進行の度合い・程度によってステージが決められています。このように正常から、末期の組織像は謂わば連続しています。この間のどのステージにあるのかが組織学的に分類されています。このように正常から異常(病気)に区分されています。


 こういったように、認知症、うつ病、ガン、など全領域の医学の分野では、健康状態から病気に至るまでは連続した形になっています。
 しかし、現代医学では、このように本来、連続したものでありながら、健康と病気は明確に区別されています。

 西洋医学では健康と病気を二律背反的に捉える傾向があります。

 つまり、病気がなければ健康、健康でなければ病気というように絶対的に評価しがちです。「病気」そのものを治療の対象と考える西洋医学では、病気と健康の間のどこかで線を引かないと治療を開始できないと考えるからです。
 ところが、現実には、糖尿病予備軍(境界型糖尿病)や軽度認知障害(軽度認知症)、メタボ(メタボリック症候群)、高血圧前状態が存在します。
 ところが東洋医学では、病気と健康は連続していて、病気でなくてもその健康状態は様々であることに早くから気づいていました。

 健康の状態には高い状態から低い状態まであって、それが低下すると病気の状態に至るという連続的な見方をしています。これは「病気」ではなく「病人」を診るという視点を重視するからです。
 東洋医学の治療理念は、病的状態を体全体の歪みとしてとらえ、これを全体的に補正することで成立しています。正常状態を歪みのない原点とすると、患者の病的状態を修正するのに、どちらの方向に向ければよいのかという判断が重要になってきます。
 東洋医学では病気とはいえないが健康とも言えない半健康的な状態を「未病」ととらえ、未病の段階で体の不調を治していくのが最も良い治療法であると考えています。未病を治す東洋医学の基本は、心身全体の調和を計り、生体防御能や自然治癒力を高めることで、これは全ての病気の予防法の原則といえます。
 こういった生体防御能や自然治癒力といった概念は、西洋医学でもホメオスターシスといった考え方が存在しているにも関わらず、現代の医師には自然治癒力といった概念は存在することはありません。


 現代の医師には、病気という概念は存在するものの、それでは健康とは何かという一般的な概論そのものがありません。
 そして、このような病気という概念そのものも、各分野で作成されたガイドラインに基づいた「診断基準」しかありません。この診断基準に従って、治療薬が選択されます。
 この際に、病気の人に対しては医師が、効果効能が明確に認められた医薬品を使って治療することになります。病気の治療、予防を行うために、名称や成分、分量、効果、副作用についての安全性の調査を行って厚生労働大臣や都道府県知事が認めた薬が医薬品になります。
 このようにして、新薬が開発される場合にも、製薬メーカーと治験を行う医師と認可する厚生労働省の3者の利権トリオが関与してくることになっています。こうして、この3者が潤うことが可能となるものが医薬品として認可されることになっています。
 このことが、最も問題視されなくてはなりません。


 また、ガイドラインの診断基準に従って、診断する場合、この基準に合わないものは病気とは考えられず、病気として熟成されるまで、手をこまねいて待つことになります。ということは予防的観点は存在しないことになります。
 これが、一般的な各分野でのあり方です。


 それでは、頭痛領域では、どのようになっているのでしょうか。


 ここでは、他の領域と同様に、ガイドラインの診断基準に従って診断されています。
 ところが、このガイドラインそのものが、製薬メーカーが作成した「国際頭痛分類 第3版β版」を踏襲して作成され、ガイドラインに示される治療指針も製薬メーカーの製品そのものが第一選択薬となっています。そして、学会が認可する専門家は、製薬メーカーが作成した「国際頭痛分類 第3版β版」を絶対的な教義・教典と考えることを条件にして、専門家として認可されています。このように頭痛医療の世界は、製薬メーカーに雁字搦めに絡め取られていることになっています。このために、製薬メーカーの利益が最優先されることになっています。


 これまで、認知症、うつ病、ガン、で明らかにしていますように、これらは健康と病気の中間の未病の段階から進展していくものであると述べてきました。
 そうであれば、脳のなかに異常のない慢性頭痛も同様な論点・未病という観点から述べていくのが当然と思われ、これを糸口に、慢性頭痛の本態を解明していくことが大切です。
 
     
   「慢性頭痛」の本態解明への”みちすじ”
         http://ameblo.jp/yoyamono/entry-12267666284.html


 いずれにしても、現代の医師は、医学領域それぞれの分野のガイドラインにひたすら従って、ここに定められた診断基準に合致したものだけを「病気」と考え治療するあり方を直視し、私達は「健康」とは何か、そして「健康的な生活を送るために、何をどのようにすべきか」といった考え方で、自分の体と向き合っていくことが重要になってきます。


 こういったことから、これまで以下を作成してきました。


     「健康読本」 健康的な生活を送るために
          
http://taku1902.jp/sub542.pdf


 このようにして片頭痛を改善させていくことによって、生活習慣病が予防され、美容と健康が約束され、さらに、うつ状態・ガン予防となり、さらに最終的には認知症予防に繋がっていくということです。
 片頭痛治療とは、このようなことを意味しています。ということは、頭痛の専門家と称される方々は、何を考えているのでしょうか?
 このことを皆さんに知って頂くことを目的に、これまで認知症、うつ病、ガン、についてこれまで述べてきました。行うべきことは、すべて共通しているということです。
 健康的な生活を送るためには、ミトコンドリアが重要になっていることを忘れてはなりません。ミトコンドリア抜きには、健康的な生活は得られることはないということです。