なぜ、私達は「片頭痛治療に難渋する」のでしょうか? | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 これまで、このシリーズでは、以下のような項目を述べてきました。


  縄文人と弥生人・・片頭痛の起源??
  ”総論”なき現代の「臨床頭痛学」
  片頭痛は”不思議で・神秘的な”原因不明の”遺伝的疾患”
  「体の歪み(ストレートネック)と頭痛」はエビデンスなし???
  ホメオスターシス(自然治癒力)と慢性頭痛
  からだにいい油と悪い油があります
    マグネシウムは片頭痛治療の要
    活性酸素および有害物質の問題
    ”生活指導なき、現在の片頭痛医療”


 これらから、皆さんがどうして、これまで片頭痛治療に苦労・難渋されて来られたかが、朧気ながら理解されてきたことと思います。
 今回は、この総まとめとして、もう少し理解しやすいように説明致します。


 専門家の方々は、「国際頭痛分類第3版」を頭痛診療および頭痛研究の教義・教典として「臨床頭痛学」を論じて来られました。
 この「国際頭痛分類第3版」は、国際頭痛学会が作成された世界で最も権威あるものとされ、私達・無知の人間はただひたすらに信じ込まされてきました。
 しかし、この生い立ちを紐解けば、寺本純先生は、「こうして治す片頭痛 薬物乱用頭痛といわれたら」(講談社)のなかで以下のように明らかにされておられます。


 1980年代はじめに、片頭痛の治療領域にトリプタン製剤が開発されました。
 トリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者は、1980年代はじめにイギリスで合成されたトリプタンを意識的に評価する目的でこの「国際頭痛分類」を作成しました。
 トリプタンが医学的に薬剤として評価されるためには、一定の基準に基づいて診断された患者のなかでの治療成績を調べなくてはならないからです。
 この「国際頭痛分類」では、片頭痛の患者であっても、さまざまな条件のためにトリプタンの処方に向かない症状を示す場合には、その患者を片頭痛とは診断できないような基準を作ってしまったのです。たとえば、ほぼ毎日のように頭痛が起きる「変容性片頭痛」などは、この基準に従って診断しますと、緊張型頭痛になるように仕組まれています 。


 トリプタン製剤は、片頭痛を持つ”多くの”(すべてではありません)患者さんに対して、非常に効果があります。すなわち、片頭痛の発作期間の3日間の寝込む程の辛い頭痛が劇的に緩和させることができるようになりました。
 こうしたことから、国際頭痛学会は、「国際頭痛分類」を作成して、慢性頭痛、とくに片頭痛の診断基準を作成し、片頭痛を厳格に定義することにより、片頭痛を見逃さないようにして、片頭痛を正確に診断して、トリプタン製剤を処方させるようにしました。
 これが、国際頭痛学会が作成した「国際頭痛分類」です。
 このように、本来の「国際頭痛分類 第3版β版」の目的とするところは、片頭痛を明確に定義することによって、間違いなく、片頭痛に対してトリプタン製剤を処方させるためのものです。


 このため、”片頭痛と明確に定義された”「国際頭痛分類 第3版β版」の基準に合致しないものが緊張型頭痛とされ、いわば緊張型頭痛は”ゴミダメ”的な性格の強い頭痛とされ、専門家の間では、極めて”取るに足らない頭痛”とされています。このように全く無視されています。
 このように、片頭痛と緊張型頭痛はまったく別の範疇の頭痛であるといった”教義”が専門家の間で作られることになり、専門家は、片頭痛と緊張型頭痛それぞれの特徴的な症状を対比して挙げ、製薬メーカーはこれを基にしてパンフレットを作成し、広く一般の方々および医師に配布され、啓蒙されてきました。
 現在でも、このような考え方は、ネット上に当然のように広く流布しています。
 このようにして「国際頭痛分類」が作成されてからは、片頭痛と緊張型頭痛は厳格に区別されるとの考え方が徹底して啓蒙されることになりました。それは、医師に対しては、片頭痛にトリプタン製剤を処方させるためであり、一般の方々には、片頭痛にはトリプタン製剤という”特効薬”があることを知ってもらうためです。
 このため、専門家の間ですら、片頭痛と緊張型頭痛はまったく別の頭痛と思い込んでおられる方々が多数見受けられます。


  しかし、本来は、片頭痛も緊張型頭痛も一連のものです。


 専門家は「慢性頭痛とは何か」、といったことを考えることはありませんでした。
 脳のなかに異常のない慢性頭痛(一次性頭痛)は、東洋医学でいう”未病”の段階にあり、すなわち健康と病気の中間に位置しており、この”未病”は本来、生活習慣の問題点から引き起こされ、ここから病気へと進展するものです。
 このような意味合いから、”未病”の段階にある、慢性頭痛とは「健康的な生活」を送ることを阻害する”生活習慣”に根本的な原因があります。


 「健康的な生活を送る」ためには、”ミトコンドリア”が重要な”鍵”となり、生命の根源ともなるべき役割を果たしています。
 すなわち、ミトコンドリアは、私達の体を構成する細胞の中にあり、食事から摂取した栄養素から生きる為に必要なエネルギーを作り出しています。エネルギーを常時たくさん使う細胞であるほど、ミトコンドリアの数が多く存在し、ミトコンドリアは、私たちの”活力源”ともいえるものなのです。
 私達が日中活動している際に、常時活動している神経系がセロトニン神経系です。このようにエネルギーを常時たくさん使うセロトニン神経系は、ミトコンドリアの働きが悪くなりますと、同時にセロトニン神経系の働きまで悪くなってきます。
 「健康的な生活」とは、生まれつき体に備わっている「生体リズム」に沿った生活ということを意味しています。
 この生体のリズムは「ホメオスターシス」によって維持され、「体内時計」により刻まれ、「体内時計」は「ミトコンドリア」・「セロトニン神経系」により制御されています。


 私達の生活環境は活性酸素に満ち溢れており、ここ50年間の間のうちにミトコンドリア自体の働きが人間界において、悪化していることから、生活習慣の問題により引き起こされた「脳内セロトニン低下」と相まって、体の歪み(ストレートネック)を引き起こしやすい状況にあります。すなわち、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。
 こういったことから、現代では、ストレートネックが日常茶飯事にみられるようになってきました。

 
 慢性頭痛の発症の起点は、”日常的に感じる極く軽度の頭痛”です。その原因は、以下の2つにあります。


 1.「ホメオスターシスの乱れ」・・自然治癒力の低下
 2.前屈みの姿勢を強制させる生活環境


  ホメオスターシス(自然治癒力)維持するためには、以下の3つが重要です。
  これは「健康的な生活」を送るための基本となるものです。


  1.自律神経を整える
  2.必須脂肪酸の摂取バランスを考慮する
  3.腸内環境を整える


 私達は、日常生活を送る上で、私達は前屈みの姿勢をとる生活環境に置かれています。 特に、女性の場合は、炊事・洗濯・掃除を行う際に”前屈みの姿勢”を日常的にとっています。
  そして、無意識に”おかしな体の使い方”をしていますと、知らず知らずのうちに仙腸関節がズレ、骨盤の歪みから脊椎( 背骨)の歪みが生じてきます。仙腸関節のズレは、脊柱に影響が及びひいては頸椎にまで及んで、”脊柱の捻れ”を最終的に引き起こしてきます。
 このため、頸椎が一直線で、なおかつ前に傾斜・左右いずれかに傾いて(捻れて)おれば、バランスがとれず後頸部の筋肉の片側だけに張力が常に加わることになり、これが肩こりに繋がり、この”こり”が上部へと拡がることによって鈍い痛み、締め付けられるような痛みとなってきます。


 これらが、”日常的に感じる極く軽度の頭痛”を引き起こしてきます。


 ここに、「姿勢の悪さ」、「運動不足」、「栄養のアンバランス」は「健康的な生活」を送ることを阻害する要因になってきます。


 ここに、さらに、生活環境によって生み出された活性酸素および有害物質などの外部の生活環境要因に、食生活上の問題点、マグネシウム不足・必須脂肪酸(オメガ3とオメガ6)の摂取のアンバランス・鉄不足・抗酸化食品の摂取不足・過食に、睡眠不足や運動不足や不規則な生活などの生活習慣・インシュリン過剰分泌を来すような早食い・ドカ喰い等の食事摂取方法の問題等々が加わって、ミトコンドリアの機能は低下してきます。
 このようなミトコンドリアの機能を低下させる要因を取り除かなければ、最終的に「酸化ストレス・炎症体質(片頭痛体質)」を形成させ、「片頭痛」を発症させることに繋がってきます。


 ミトコンドリアの機能低下は、同時にセロトニン神経系の機能低下が引き起こすことになり、ここに、生活習慣の不規則・ストレス・生理周期や、“小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”が重なると「脳内セロトニンの低下」が引き起こされてくることになります。


 片頭痛の患者さんでは、緊張型頭痛の場合と異なって、遺伝素因としてミトコンドリアの活性低下が存在することから、ミトコンドリアの働きを悪くし、セロトニン神経を弱らせる要因の影響を、とくに受けやすいことになります。
 このため、こうした要因が加わることによって、頭痛の程度も遺伝素因の有無によって、差異が見られることになり、”極く軽度の頭痛(緊張型頭痛)”から片頭痛へと進展していくことになります。ということは、片頭痛では緊張型頭痛とは比べものにならない程、頭痛の程度も激しくなってきます。
 このように、片頭痛では、ミトコンドリアの働きの悪さ(ミトコンドリアの活性低下)が生まれつき存在していますが、先祖代々から継承されたミトコンドリアの働きの悪さは、各人各様で千差万別です。この悪さが極端に悪ければ、片頭痛の発症時期も当然早くなり、小児期から発症します。
 それほど悪くなければ、ここに生後、ミトコンドリアの機能を低下させる要因が次々に追加されることによって発症することになり、片頭痛の発症時期も当然遅くなってきます。30歳以降に発症することもあるということです。
 一般的には、女性の場合は、初潮の始まる時期に発症してきます。これは、生理時の「脳内セロトニン」の低下が主な要因になっています。


 ところが片頭痛のように遺伝素因としてミトコンドリアの活性低下が存在しなくても、生活習慣の問題によってミトコンドリアの働きが極端に悪くなり、さらに「脳内セロトニンが枯渇」してくれば、片頭痛と同様の難治性の頭痛を引き起こしてくることになります。


 以上のように、”日常的に感じる極く軽度の頭痛”が、すべての「慢性頭痛」の起点となっています。そして、緊張型頭痛と片頭痛の基本的な差異は、ミトコンドリアの活性低下という”遺伝素因”の有無でしかありません。


 このため、日常的に感じる極く軽度の頭痛に対して、日常的にテレビで宣伝される通りに、市販の鎮痛薬を服用し、これまで述べてきましたような頭痛の原因を念頭におくことなく、お茶を濁しておれば、必然的に、頭痛は着実に増悪のみちすじを辿ることになります。
 ここに、ご家族に片頭痛持ちの方がいらっしゃれば、確実に「片頭痛」へと移行していくことになってしまいます。


 片頭痛は”未病”の領域にあり、ミトコンドリアの活性低下という”遺伝素因”を基にして、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛を起点として、さまざまな生活習慣の問題点が重なることによって「いろいろな段階の片頭痛」へと進行し最終的に「慢性片頭痛」という難治な段階に至ることになります。このように進行性疾患です。


 このように、片頭痛はミトコンドリアの活性低下という”遺伝素因”を基に、日常的に感じる極く軽度の頭痛から、これまで述べてきたような生活習慣の問題点が次々に加わることによって片頭痛へと移行していきます。このような経過を辿ることは、以下のような方法でこれまで確認されてきました。
 近畿地区は、他の地域よりは片頭痛の発症頻度が少ないことから、このことは他地域よりは片頭痛まで移行するスピードが遅い、すなわち発症時期が遅いことを意味しています。 このようなことから、日常的に感じる極く軽度の頭痛から片頭痛への移行する様相を、慢性頭痛発症の初期の段階から詳細かつ綿密に腰を据えて病歴聴取を行うことによって明確にされてきました。
 さらに「国際頭痛分類 第3版β版」に基づいた「慢性頭痛」そのものの「レベル診断」を行い、これを各患者さん毎に、経過を追ってつなぎ合わせれば、日常的に感じる極く軽度の頭痛から片頭痛への移行する様相は明らかにされてきます。


 ところが、日常的に感じる極く軽度の頭痛から緊張型頭痛へ、さらに片頭痛へと移行していくことは、詳細に綿密に病歴聴取すれば明らかでありながら、専門家は日常診療において「国際頭痛分類第3版」を巧妙に組み込んだ「問診表」を使われ、受診時の最も困っている頭痛しか問題にされないことから、慢性頭痛発症の起点ともなるはずの「日常的に感じる極く軽度の頭痛」・緊張型頭痛をまったく無視されることになっています。
 このように、臨床神経学の「問診に始まり、問診に終わる」という基本原則をまったく無視した病歴聴取(問診表による手抜き診断・診療)が現実に罷り通り、病気のオンセット(起始)が全く無視されています。
 このようにして、最も大切とされる”片頭痛を見落とすことなく”診断することしか念頭にありません。このように徹底して指導されてきました。

 さらに、「国際頭痛分類 第3版β版」に基づいた「慢性頭痛」そのものの「レベル診断」を行い、これを各患者さん毎に、経過を追ってつなぎ合わすような作業は一切されません。
  「国際頭痛分類 第3版β版」では、緊張型頭痛、片頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛(ここに群発頭痛が含まれます)、その他の一次性頭痛に分類されますが、このため、専門家は、あたかも、この4群のいずれかのタイプで発症するかのごとく思ってられるようです。


 いずれにしても、専門家には、「ミトコンドリア」とか「ホメオスターシス(自然治癒力)」「体の歪み(ストレートネック)」といった概念がまったく存在しないため、日常的に感じる極く軽度の頭痛・緊張型頭痛は一切取るに足らない頭痛とされ、無視されることになり、慢性頭痛の発症の起点がないことになり、いきなり片頭痛として発症してくるものと思っておられるようです。このようにして、ひたすら片頭痛を醸成・熟成させることになり、トリプタン製薬メーカーにとっては申し分のない状況になっています。
 確かに、生まれつきミトコンドリアの働きが極端に悪い場合は、当然のこととしていきなり片頭痛のタイプで発症してくることになりますが・・
 このような例外的なものは、さておいて、通常の起こり方を優先すべきです。


 以上のように、自然科学の立場および東洋医学的観点から「慢性頭痛とは何か」を考えさえすれば、自ずとミトコンドリアの関与が想定されるはずです。現実に、過去には、Welch KMA, Ramadan NM、下村登規夫、小谷和彦、村上文代先生らによって、日本にトリプタン製剤が導入される以前の段階から”ミトコンドリアのエネルギー代謝異常あるいはマグネシウム低下によって引き起こされる脳の代謝機能異常疾患”であると報告されていました。
 後は、ミトコンドリアとの関連から、「脳内セロトニンの低下」、および「体の歪み(ストレートネック)」の存在は明確になってきます。
 そして、片頭痛そのものの全体像を子細に検討することによって、「ホメオスターシス(自然治癒力)」という概念が想定されることになります。


 結局のところ、片頭痛は、遺伝素因である「ミトコンドリアの働きの悪さ」に、生活環境および生活習慣(とくに食生活)が原因で、エネルギーを生み出す際に生する活性酸素によって自分のミトコンドリアを傷つけることによって「さらに、ミトコンドリアの働きを悪く」させて「酸化ストレス・炎症体質」を形成することにより引き起こされる疾患と考えられています。
 このミトコンドリアの働きの悪さは、ミトコンドリアDNAによって先祖代々受け継がれます。そして、ミトコンドリアDNAは生活習慣および外部の生活環境によって変化・悪化することになります。
 ミトコンドリアの機能は、生活環境によって生み出された活性酸素および有害物質などの外部の生活環境要因に、食生活上の問題点、マグネシウム不足・必須脂肪酸(オメガ3とオメガ6)の摂取のアンバランス・鉄不足・抗酸化食品の摂取不足・過食に、睡眠不足や運動不足や不規則な生活などの生活習慣が加わることによって、低下してきます。このことは先程も述べました。

 ミトコンドリアの機能が低下すれば、ミトコンドリアが「ホメオスターシスを制御」していることから、「自然治癒力」が低下することになります。
 さらにセロトニン神経系の機能低下が同時に引き起こされ、生活習慣の不規則・ストレス・生理周期や、“小麦、乳・乳製品、肉食に偏った食事”をとり続け、“運動不足”が重なると「脳内セロトニンの低下」が引き起こされてくることになります。
 このため、体の歪み(ストレートネック)を引き起こしてきます。
 さらに、先程のミトコンドリアの機能を悪化させる諸々の要因、を取り除かなければ、最終的に「酸化ストレス・炎症体質」が形成されてきます。
 ここに、以下のような「脳過敏」を引き起こす要因が追加されることによって、緊張型頭痛から片頭痛へと移行していくことになります。


    1.ミトコンドリアの機能低下にマグネシウム不足
    2.脳内セロトニンの低下
    3.体の歪み(ストレートネック)の長期間の持続

 

 結局、専門家は慢性頭痛とは何か、といったことを考えることもなく、日本にトリプタン製剤が導入されてからは、片頭痛を他の慢性頭痛とまったく切り離して考え、頭痛研究も、専ら片頭痛が中心となり、それもトリプタン製剤の作用機序に面からしか考えるだけでしかありませんでした。


 専門家は、トリプタン製剤、PET、MRIなどの新しい医療機器(測定法)といった生命のないものに基づいて教義をつくり上げ、臨床頭痛学は、トリプタン製剤、PET、MRIなどの新しい医療機器(測定法)といった偶像を崇拝する宗教になり果てることに至りました。
 さらに、専門家はトリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者の作成した国際頭痛分類第3版を頭痛診療および頭痛研究の教義・教典として臨床頭痛学を論じてきたということです。
 このようにして、”二重の教義”に基づいて、トリプタン製薬メーカーによってマインド・コントロールされることになっています。


 このような現実は具体的に何を意味しているのでしょうか。それは以下の論説で明らかにされていることです。


 DR.RATH HEALTH FOUNDATION の「製薬業界は一般大衆を欺いている」
 
http://www4.dr-rath-foundation.org/japan/chemnitzprogramme/chemnitz08.html


 ”製薬業界は私達の社会をコントロールし続けます。製薬業界の求めるところは医学研究をコントロールし、医療従事者をこの製薬業界に依存させることです。この権力を確実に手放さずに済むよう、製薬企業は立法機関およびメディアをうまく操っています。全メディアを通じた大規模な宣伝キャンペーンでは、医薬品のPRおよび宣伝部門によって、製薬業界の真実を隠そうと煙幕が張られています。
 製薬企業は、ルイ・パストゥール、ロバート・コッホ等の医学上のパイオニアと重ね合わせて自社のイメージを描こうとしています。彼らは人道主義に基いて疾病の根絶を目指していると主張しています。しかしながら、真実はまったくその逆です。つまり、製薬業界は、製薬市場拡大の基盤として疾病を存続させ続けることが目的なのです。コーデックス・カルテルは、意図的な疾病の根絶妨害をその目的としています。したがって、製薬業界は人類救済の伝統にもとづいてではなく、自らの利益を維持するために無数の人間を犠牲にする組織的犯罪者のグループであるIGファルベン社の伝統に基づいて運営されているのです。”


 このことにより、片頭痛は何時までも原因不明の不思議で・神秘的な頭痛とされたままになり、一生、お付き合いし、片頭痛が起きれば、高価なトリプタン製剤を服用しながら我慢しましょう、ということです。


  このようにして、トリプタン製剤が開発されて以来、トリプタン製剤によって、片頭痛という辛い頭痛が劇的に緩和されるようになったことから、いつの間にか、「病気」とされてしまいました。
 本来なら、”未病”の段階にあり、未だ”病気”にまで移行しておらず、”養生”次第で治るはずのものです。
 一般的には、西洋医学では、薬物療法で治療可能なものが、所謂「病気」として扱われており、そのほとんどは対症療法にすぎないものです。
 このように、西洋医学の薬の多くは対症療法であり、病気を根本的に治しません。また対症療法は、自然治癒力を奪うことにもつながります。トリプタン製剤も然りです。
 ただし、すべての薬を使ってはいけないというわけではなく、命にかかわるときや、激しい痛みなど辛い症状が強い場合は、”一時的に”使うべきです。
 なるべく避けたいことは、長期にわたって薬を使用することです。「食事や生活を見直す」ことを最優先させなくてはなりません。そうすることで、今飲んでいる薬を減らすことも可能になります。
 このことは、片頭痛治療を行う際に、極めて重要な点であり、食事や生活を見直すことなく、漫然と服用してはならないということです。
 トリプタン製剤は、”辛い頭痛を緩和させている”だけのことです。
 本来、片頭痛患者さんの「生活の質QOLを向上・高める」ためにトリプタン製剤の服用が勧められていたはずのものです。
 これが、いつの間にか訳の分からない専門家によって、「片頭痛の適切な治療とは、片頭痛発作時に毎回、トリプタン製剤を服用することである」とか、トリプタン製剤を服用することによって「片頭痛が治る」とか、パニック障害やうつ状態まで改善されるとか、将来、脳梗塞が予防できるとか、頑固なめまい・耳鳴り・性格異常まで予防できるとさえマスコミで、しきりに吹聴されます。
  このように、トリプタン製薬メーカーによってマインド・コントロールされたトリプタン御用学者の言われることに耳を貸してはなりません。


 

 参考までに・・
  
      第15章 従来の「臨床頭痛学」とは
      
http://taku1902.jp/sub534.pdf

 
      第1章 慢性頭痛とは
      
http://taku1902.jp/sub520.pdf

     
   片頭痛と脳梗塞 血管内皮細胞との関連から
       
http://taku1902.jp/sub448.pdf