「片頭痛のセルフケア」出版にあたって その6 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 片頭痛という頭痛を考える場合、いろいろな方々がそれぞれ独自の考え方で捉えています。

 学会を主導される方々は「国際頭痛分類第3版 β版」の基づいて「頭痛」を厳格に定義され、片頭痛もこれに従って明確に定義され、これに基づいて治療されます。
 そして、カイロプラクター・整体師・鍼灸師の方々は、これとは全く別個に片頭痛を捉えます。

 そして、巷で販売される片頭痛マニュアルの考案者は、それぞれ片頭痛の捉え方が全くことなります。

 さらに、個人的に片頭痛を克服された方々、マックス・ゲルソン博士、kaolune さん、小橋雄太さん、らも独自の考え方をされます。
 さらに、歯科医の方々、笠原巌さんの捉え方もあります。
 最近では、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生の考え方も存在します。
 これらをすべてを網羅できる考え方が、最も適切な捉え方とすべきと思われます。


 このように片頭痛の捉え方は極めて多く存在するのですが、これまで述べてきましたように、片頭痛を考える場合、大きく分けて2つの相反する考え方があると思います。


 専門家は、片頭痛は”遺伝的疾患”であり、原因は全く不明であり、片頭痛が起きなくなる70歳以降まで、頭痛発作時にはトリプタン製剤を服用し、発作頻度が多ければ予防薬を服用しながら、お付き合いすべきとされ、なかには経過中に”運良く”改善されることがある、といった消極的な考え方を示されます。それよりも、辛い頭痛がトリプタン製剤によって解消されたことで、”すべて・よし”とされます。


 これに対して、片頭痛がミトコンドリアの機能障害による頭痛であり、片頭痛の大半が”多因子遺伝”によって先祖代々受け継がれる生活習慣病と考え、その環境因子を取り除くことによって、片頭痛を改善させようとする、アクテイブに積極的に対処するという考え方が存在します。

 この2つの考え方にはお互いの利害が根本的に反するすることから、平行線をいつまでも辿っていくことは当然のことで、現在はそう解釈すべきです。換言すれば、製薬メーカーの利益を優先するか、それとも、慢性頭痛患者さんの”安寧”を目的とするか、ということに尽きます。
 この点をきちんと理解しておきませんと、私達・慢性頭痛でお悩みの方々は、どちらを選択すべきか迷うことになりかねません。
 この点を、最後に明確にしておくことが大事になってきます。


 「その2」で述べましたように、現在の学会を主導される方々は、1980年代にイギリスで開発され、1990年に至って欧米で実地臨床に使われるようになった「トリプタン製剤」に注目し、将来日本にもトリプタン製剤を導入することを前提に、片頭痛研究と啓蒙活動を進めてきました。この際に、現在の学会を主導される方々は、片頭痛研究は欧米の方が日本より数段進んでいると考えていたため、国際頭痛学会が作成した「国際頭痛分類」を基本として、当時ADITUS Japan を結成し、片頭痛の研究・啓蒙活動を行ってきました。

 このADITUS Japan は、1996 年に、片頭痛の克服をめざす国際的組織ADITUS として、ゼネカ薬品のグラント(基金援助)により設立され、運営されておりました。
 (ゼネカ薬品は、アストラ・ゼネカ社の前身で、ゾーミックを販売しています)
 ADITUS Japanでは、1962年に発表された米国神経学会の頭痛分類特別委員会の分類、さらにその後,1988年に発表された国際頭痛分類、2003年に、「国際頭痛学会による診断基準を伴う分類」の改訂分類が発表され、こうした「国際頭痛分類」を基本としました。
 そして、2000年に日本にトリプタン製剤が導入されると間もなく、「慢性頭痛診療のガイドライン」が作成されました。
 この「慢性頭痛診療のガイドライン」は、欧米のトリプタン製薬メーカーとトリプタン御用学者が作成した「国際頭痛分類」という基準を遵守・踏襲した形で作成されました。
 このように、現在の学会を主導される方々は、ADITUS Japan 以降、トリプタン製薬メーカーと常に、二人三脚でお互い手を携え合って頭痛診療および研究、さらに啓蒙活動(宣伝)を進めてきました。


 このような事実は、その後どのような結果がもたらされてきたのでしょうか?


 これを考えるには、以前にも提示したDR.RATH HEALTH FOUNDATION の「製薬業界は一般大衆を欺いている」をもう一度、思い出す必要があります。


 ”製薬業界は私達の社会をコントロールし続けます。製薬業界の求めるところは医学研究をコントロールし、医療従事者をこの製薬業界に依存させることです。この権力を確実に手放さずに済むよう、製薬企業は立法機関およびメディアをうまく操っています。全メディアを通じた大規模な宣伝キャンペーンでは、医薬品のPRおよび宣伝部門によって、製薬業界の真実を隠そうと煙幕が張られています。
 製薬企業は、ルイ・パストゥール、ロバート・コッホ等の医学上のパイオニアと重ね合わせて自社のイメージを描こうとしています。彼らは人道主義に基いて疾病の根絶を目指していると主張しています。しかしながら、真実はまったくその逆です。つまり、製薬業界は、製薬市場拡大の基盤として疾病を存続させ続けることが目的なのです。コーデックス・カルテルは、意図的な疾病の根絶妨害をその目的としています。したがって、製薬業界は人類救済の伝統にもとづいてではなく、自らの利益を維持するために無数の人間を犠牲にする組織的犯罪者のグループであるIGファルベン社の伝統に基づいて運営されているのです。”


 ここに、すべてが集約した形で現状を物語っていると考えなくてはなりません。


 先程も述べましたように、現在の学会を主導される方々は、この国際頭痛分類である「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および研究の”絶対的基準”とされ、世界共通の言語とされます。「国際頭痛分類 第3版β版」は、国際頭痛学会が作成されたものであるというのが現在の学会を主導される方々の基本的な考え方です。
 すなわち、全世界の頭痛研究者が基準とされることから、これを”絶対的なもの”とされることから、ここに根本的な問題があると考えなくてはなりません。
 「国際頭痛分類 第3版β版」を”絶対的な基準”とすることから、トリプタン御用学者は当然のこととして、片頭痛の病態はトリプタン製剤の作用機序からだけでしか説明されないことになりました。こうしたことから、トリプタン製剤が片頭痛の”特効薬”とされ、これ以外の考え方は、一切、問答無用で排除されることになっています。
 このため、「片頭痛がミトコンドリアの機能障害による頭痛」という考え方は徹底して排除されることになっています。
 さらに、「国際頭痛分類 第2版」での改訂以来、頭痛と頸椎病変の定義が極めて曖昧になったことから、頭痛と「体の歪み(ストレートネック)」はエビデンスなしとされ、カイロプラクター・整体師・鍼灸師による施術をエビデンスなし、とされ全く評価されることはありません。これはガイドラインでもはっきり明記されています。
 このように、専門家は「国際頭痛分類 第3版β版」を”絶対的基準”とすることから、緊張型頭痛と片頭痛は全く別の範疇の頭痛であり、緊張型頭痛と片頭痛が連続したものであるとの機能性頭痛一元論を否定され、「体の歪み(ストレートネック)」を否定することにより、慢性頭痛とくに片頭痛の骨組み・屋台骨を取り去りました。
(このように、緊張型頭痛と片頭痛は厳密に区別され、区別しなくてはならないということは、現在でも、ネット上の”常識”とされるまでに、製薬メーカーは徹底して啓蒙活動を行ってきました。)

 このようにして、片頭痛そのものは屋台骨を抜かれたことで骨抜きにされ、宙ぶらりんの亡骸(なきがら)だけの”理解不能な頭痛”になってしまいました。まさに、”不思議で・神秘的な頭痛”にされてしまい、まさしく俗人がタッチすべきではない頭痛とさえなってしまい、どなたも病態解明といった大それた考えに挑む方は輩出されることはありませんでした。

(このように、医師からは片頭痛を解明させる方向性はこれまで、一切示されることはありませんでした。)

 学会を主導される方々は、片頭痛治療の世界にトリプタン製剤を導入したことによって、「片頭痛の治療体系は確立された」と自画自賛されます。
 このため、「慢性頭痛診療ガイドライン」ではトリプタン製剤が片頭痛治療の”第一選択薬”として地位を確立し、これに付随した予防薬を中心とした「薬物療法」が全てとなりました。


 啓蒙活動の面では、学会を主導される方々は、トリプタン製剤を導入すると同時に、製薬メーカーと共同して、トリプタン製剤の宣伝・啓蒙活動を盛んに行い、作成した「慢性頭痛診療のガイドライン」をメーカーの手で、全国津々浦々の医療機関に配布しました。
 とくに脳神経外科の先生方には、メスを捨てたロートル??の脳外科医が、現役バリバリの脳外科医を指導・啓蒙するといった茶番劇まで臆面もなく行ってきました。
 さらに、患者団体を巻き込み、そのトップを広告塔として、「トリプタン製剤の恩恵に浴していない不幸な片頭痛患者さんが未だに存在する」と言って宣伝してきました。
 そして、一般開業医が、片頭痛患者さんへトリプタン製剤を処方しないことから、Headache Master School Japan(HMSJ)を毎年開催することにより、専門医の量産を策しています。それは専門医であれば、トリプタン製剤を処方するからです。
 すなわち、専門医であれば、片頭痛にトリプタン製剤を処方するといったことが暗黙のように求められており、これが専門医の条件とされます。

 このように、学会を主導される方々はメーカーと一致団結して啓蒙活動をしてきました。


 診療面では、頭痛診療を担当する医師に対して、「国際頭痛分類第3版 β版」で症候論から、片頭痛を明確に定義することによって”片頭痛と間違いなく診断”して、この片頭痛に対して”トリプタン製剤を確実に処方”させるというように、「国際頭痛分類 第3版β版」をまさに頭痛診療の”絶対的基準”としました。専門家は、こうした「国際頭痛分類 第3版β版」を巧妙に組み込んだ形の問診方法を叩き込まれ、独特な診察スタイルを構築されます。このため、その根底に何が存在しようとも一切、我関せずです。


 頭痛研究の面では、片頭痛の病態をトリプタン製剤の作用機序からしか説明されないことから、「脳過敏の原因が何か」さらに「片頭痛の慢性化がどこからくるのか」が説明できなくなったことから、片頭痛はもともと「脳のなかに異常のない頭痛」(一次性頭痛・機能性頭痛)とされて来たにも関わらず、これが最近では「中枢神経疾患」であると考えられるようになり、こうしたことから、中枢神経性の要素を考慮することがすでに近年の研究の主流になってきました。片頭痛の予防の考え方も中枢神経の興奮性(脳過敏)の抑制に変化しつつあり,片頭痛の予防薬の開発目標は、皮質拡延性抑制をいかに抑える薬を見つけるかが鍵になっています。そして、今後の新薬の開発に躍起になっている現状が存在します。


 しかし、「脳過敏」の原因は以下にあります。


            ”脳過敏・慢性化”を引き起こす要因


          1.ミトコンドリアの機能低下にマグネシウム不足
        2.脳内セロトニンの低下
        3.体の歪み(ストレートネック)の長期間の持続


 本来、「脳過敏」の要因は上記3つにあり、これらは全て「片頭痛の慢性化」の要因になっています。このように考えるべきものを決してこのようには考えません。
 すなわち、「片頭痛はミトコンドリアの機能障害による頭痛であり、このために引き起こされたセロトニン神経系の機能低下です。そして、この両者によって引き起こされるのが「体の歪み(ストレートネック)」です。これらは、専門家が「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛研究の”絶対的な基準”とした結果、全てを否定された訳です。

 まさに自分で自分の首をしめたようなもので、自業自得としか言えないはずです。
 このように、自ら”迷路”にまさに迷い込んだ形になっていますが、専門家はこのようなことすら気がつく事はありません。
 このように「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛診療および研究の”絶対的な基準”とされることから、片頭痛診療は専ら「国際頭痛分類第3版 β版」の診断基準に従って、ただ症候論から(症状だけから)診断され、その根底に何があろうとも、片頭痛の病態をトリプタン製剤の作用機序の面からしか説明されなくなり、その結果として「脳過敏」「片頭痛の慢性化」が説明出来なくなったことから、片頭痛が「中枢神経疾患」とまでされるに至っております。さらに片頭痛は”進行性疾患”とまで”おまけ”まで付けられている始末です。この”進行性疾患”としたのは、先程の3つの要因を否定した結果にすぎません。


 この中枢疾患とされる根拠は「片頭痛発生器」の存在で、この推定される部位が脳幹部ということです。脳幹部に病変があり進行性であれば、当然、”致命的”のはずです。
 片頭痛が”進行性疾患”であり「中枢神経疾患」であるとするなら、単純に考えても、片頭痛は”致死的な頭痛”ということになってしまうことになります。
 果たして、これまで片頭痛が直接原因で亡くなられた方がおられたのでしょうか?


 このような支離滅裂な・馬鹿げた、まさに”迷走ぶり”が示されています。


 このように専門家は、慢性頭痛のなかの片頭痛は本来「脳のなかに異常のない」頭痛と定義しておきながら、現在では「脳のなかに異常のある」”中枢性疾患”とまで考えているということを知っておく必要があります。このようなメチャクチャな論理が罷り通る世界です。
 それは、あくまで「国際頭痛分類第3版 β版」を”絶対的な基準”とした帰結と考えるべきです。このような矛盾だらけのことをされるのが専門家ということです。
 まさに、”末期的な発想”をされるのが専門家と考えるべきです。


 専門家とは、このような「国際頭痛分類 第3版β版」を金科玉条のものとする医師集団であり、これを遵守しなければ”モグリ”とされ、一切信用されることはありません。
 学会の場でも、「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛研究の絶対的な基準とされることから、この枠内で考えたことしか学会発表での議論の対象とされることはありません。
 このことは、過去の発表をみれば明確に示され、当然、「国際頭痛分類 第3版β版」に批判的な発表そのものは行われないことになっています。
 まさにカルト教団を彷彿させられる状況でしかないようです。
 このような「国際頭痛分類 第3版β版」という極めて限られた”土俵”のなかだけで考えるのでは不適切なのです。これだけでは、到底、解明するためには程遠いということです。
 これまで、専門家はこうした限られた枠内で、慢性頭痛とくに片頭痛を研究してきたため、いつまでたっても研究成果が挙がらなかったのはここに原因があります。
 「国際頭痛分類 第3版β版」が、欧米のトリプタン製薬メーカーおよびトリプタン御用学者が作成されたものである以上、これだけを基にした考え方では、自ずと限界があり、トリプタン製薬メーカーにとって”不利益となる考え方”は生まれることはありません。
 このため、片頭痛がこの世からなくなってしまう論理は、まさに論外となっています。
 こういったことから、「国際頭痛分類 第3版β版」を絶対的な基準とする医師集団からは、慢性頭痛の本態解明は不可能であるということです。


 以上のように、「国際頭痛分類 第3版β版」を頭痛研究の絶対的な基準としたことによって、「ミトコンドリア」、「体の歪み(ストレートネック)」「多因子遺伝」といったキイワードをすべて除外したことによって、片頭痛に病態そのものに煙幕が張られ、その本質が覆い隠されることになっています。



 本来、「臨床頭痛学」とは、「国際頭痛分類 第3版β版」を離れて、細胞学、生理学、遺伝学、栄養学、スポーツ医学、神経科学、分子化学領域のありとあらゆる知識を総結集して考えなくてはなりません。
 こうした分野の研究業績を「理論的な根拠・背景」としなくてはなりません。


 片頭痛がミトコンドリアの機能障害による頭痛であり、片頭痛の大半が”多因子遺伝”によって先祖代々受け継がれる生活習慣病と考え、その環境因子を取り除くことによって、片頭痛を改善させようとする、アクテイブに積極的な考え方をしなくてはなりません。


 このような考え方は、これまで下村登規夫先生、Welch KMA, Ramadan NM によって示されていました。

 これは、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生によって受け継がれています。


 現在では、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生の提唱される「3つの約束」を実践される方々が、片頭痛を克服されている事実を冷静にみつめる必要があります。
 このような事実にさらに、これまでの下村登規夫先生の「MBT療法」を実践された9割の方々が片頭痛を改善させて来られたことは、「片頭痛がミトコンドリアの機能障害による頭痛であり、片頭痛の大半が”多因子遺伝”によって先祖代々受け継がれる生活習慣病」であることを裏付けるものです。


 問題は、片頭痛が生活習慣病である以上は、片頭痛を治すためには、”片頭痛を治そうという強固な意志”が必要とされます。片頭痛を”一発で”治せるような特効薬は存在しません。

 片頭痛が、何でもない極く軽い頭痛から、緊張型頭痛へ、さらに片頭痛へとどのように進展し、さらに慢性片頭痛という難治性の頭痛に至るか、この過程でどのような生活習慣の問題点が関与してくるかをまず知識として持つことが必須です。これをもとに、これまでのあなたの生活習慣と照らし合わせ、どこに問題があるかを見つけ出し、あとはこれを是正するだけの話です。



 「イミグラン錠副作用なしで片頭痛を治しちゃえ」の開設者の小橋雄太さんの提唱される「頭痛発作時に、その発生前日と当日の状況を詳細に記録を重ね、これを積み重ねる事によって、共通の発生要因を探りましょう」といった考え方では、ダメなのです。
 片頭痛という頭痛は、皆さんのこれまでの生活習慣とくに食生活・姿勢・体の使い方等の問題が原因となり、いわば、あなたの”生きざま”すべてが関与して起きてくるものです。これらは、いずれも日常生活を送る上で、”何気なく無意識に”行ってきた「食事・姿勢・体の使い方」が原因となっていることを意味しています。このようなものを、いくら記録したからといって、これを誰が、どのように評価していくのでしょうか?
 このような雲をつかむようなことで無駄な時間を費やすべきではありません。このような無駄な時間は、もっと別に有効に使うべきです。片頭痛がどのような頭痛かを知れば簡単なことです。こうした方々のために今回の「片頭痛のセルフケア」を作成しました。


 すべて読むのに3時間もあれば十分です。あとは、あなたのこれまでの生活習慣を冷静に振り返るだけのことです。分かってしまえば、片頭痛という頭痛は恐怖でも何でもなく、ましてや”神秘的で・不思議な”頭痛でもありません。極めて、ありふれた極く普通の頭痛でしかありませんし、”特別視”するようなものでもありません。


 問題は、片頭痛を治そうという意志を持たれるかどうかだけのことです。これまで、片頭痛を治そうと思われた方々はすべて改善・克服されているという事実だけは忘れないで下さい。


 今回の「片頭痛のセルフケア」は「片頭痛を治そうという意志を持たれる」方々のために作成し、出版致しました。
 ただ、片頭痛発作時にトリプタン製剤を服用し、痛みがとれさえすればよいと思っておられる方々を対象としたものではないことをお断りしておきます。