自律神経を整えるためには???・・ | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 片頭痛治療上、どうして「自律神経を整える」必要があるのでしょうか?


そもそも自律神経って、どういうものなの?


 自律神経は、心臓や腸、胃、血管などの臓器をコントロールする大切な神経です。
 「交感神経」と「副交感神経」が、綱引きのように働いて(交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキの役割と喩えられます)、臓器をコントロールしています。
 血管を例にその働きを見ると、交感神経は血管を収縮して心拍数や血圧を上げます。
 同時に、副交感神経は血管を拡張させて心拍数や血圧を下げようとします。この2つの働きが、うまくバランスをとるので、ちょうどよい心拍数と血圧になります。
 緊張する状況では、副交感神経に対して交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上がります。その興奮状態が長く続くと身体に過剰な負担がかかりますが、夜間など副交感神経が優位になると、心拍数や血圧は下がり、落ち着き、リラックスした状況になります。


自律神経ってどんな働きをするの


 先程述べましたように、交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキの役割を果たしています。
 交感神経のアクセルを踏み込むと、血管が収縮して心拍数や血圧が上がり、気持ちが高ぶってアグレッシブな方向ヘシフトします。一方、副交感神経のブレーキを踏むと、血管が拡張して心拍数や血圧が下がり、気持ちが落ち着いてゆったりリラックスする方向にシフトします。
 この交感神経と副交感神経は、両方とも高いレベルでバランスよくキープされているのがベストです。両方ともハイレペルで安定しながら、日中は交感神経が少し高いくらい、夜間は副交感神経が少し高いくらいになるのが理想的です。


自律神経のバランスが崩れると


①交感神経が優位になった場合


 交感神経のアクセルばかり踏んで、副交感神経のブレーキの機能をすっかり落としています。現代人にもっとも多いパターンです。仕事や家事、人間関係のストレスなどから、一日中イライラ、ピリピリしています。
 こういう状態が続くと、血流が悪くなり、免疫力も低下して病気などのトラブルに見舞われやすくなります。また、仕事や家事などでも、一生懸命がんばっているのに結果が伴わず、心身ともに疲弊していってしまうことが少なくありません。


②副交感神経が優位になった場合


 副交感神経が高くても、交感神経が低い状態はよくありません。アクセルの利きが悪く、いつものろのろ運転になってしまいます。
 この「のんびり屋さんタイプ」の人は、注意力散漫で不注意なミスも起こしがちなのです。7人にひとりの割合でいるとされ、うつ病に陥りがちな傾向もあります。


③交感神経、副交感神経ともに低い場合


 交感神経と副交感神経のバランスがよくても、両方ともレベルが低いのもダメ。ストレスの多い生活や寝不足が続くと、両方の働きがダウンしてしまうケースがあります。
 このタイプの人はたいへん疲れやすく、やる気や覇気が感じられず、いつもぐったりしている傾向があります。アクセルもブレーキも働きが落ちているため、ちょっと車を動かしただけで疲弊してしまうのです。


生体の恒常性、ホメオスタシス


 さまざまな環境の変化に対応して行くための自律神経という調整機能がホメオスターシスとしてあります。
 たとえば、自動車には必ずアクセルとブレーキとが備わっています。

 アクセルしかない車、ブレーキだけしかない車では運転し続けることはできません。同じようにアクセルとブレーキの働を受け持つのが自律神経です。アクセルにあたる交感神経とブレーキにあたる副交感神経です。
 自律神経は無意識のうちにホメオスターシスによって、夜眠っているときにも心臓が動き、呼吸が途絶えたりしないのも、自律神経が働いているためです。
 日中は交感神経が優位になって血管を収縮させ、脈拍が上がり、呼吸数も増え、仕事や勉強に精を出すことができます。逆に、睡眠や食事をしているときには副交感神経が優位になって血管を拡張させ、脈拍や呼吸数を減らし、消化を促します。
 自律神経がホメオスターシスによりバランスよく働くことで、毎日の生活を健康で元気に送ることができるのです。
 人間の体は一定の生体リズムに沿って、一定の収縮(活動)と弛緩(休息)を繰り返していますが、社会環境の変化、不規則な生活習慣やストレス状態が続くと生体のリズムの誤差が大きくなりホメオスターシスの修正ができず不調を感じたりして、健康維持が難しくなってきます。 

 ホメオスターシスは、異常を正しくする防衛力で、活性酸素の害やストレスにより乱される自律神経の調整、免疫の働き、やる気や睡眠を誘導する脳内ホルモンの分泌等さまざです。生体リズムを正し、ホメオスターシス機能を発揮して、健康が保てる生体リズムを誤差範囲内にとどめることが大切です。
 ストレスなどによって自律神経が乱がれても、ホルモンバランスや生体リズムに悪影響が及びます。
 どれかひとつでも乱れが生じれば、連鎖的に他の2つにも影響が出て、ホメオスターシスの機能が崩れてしまうのです。


自律神経を調節するセロトニン神経
 
 先程述べた「ホメオスターシスの三角形」の一角に「自律神経系」があり、セロトニン神経は、自律神経を調節する役割を担っています。


ストレスと脳内セロトニン


 ストレスを受けると、脳にある視床下部がそれを感知し、副腎から副腎髄質ホルモン(カテコールアミン)と副腎皮質ホルモン(コルチゾールなど)の分泌を促します。また間脳の橋の青斑核にあるノルアドレナリン神経からはノルアドレナリンが、交換神経末端からはアドレナリンが分泌されます。
 さらに、ストレスが続くと交感神経が過敏となり、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌が高まります。セロトニンは過剰に分泌されたこれらのホルモンを抑制して、自律神経のバランスを整える働きも担っています。人間の感情の基本は、"快"と"不快"です。快を感じた時にはドーパミンが分泌され、不快を感じた時にはノルアドレナリンが分泌されます。どちらにしても過剰の分泌は問題ですので、この時、セロトニンが働いて過剰分泌にブレーキをかけます。
 脳の中で”快・不快”を感じるのは大脳辺縁系といわれる場所です。辺縁系には記憶の中枢である「海馬」や、情動を感じる「扁桃体」があります。扁桃体の刺激は視床下部という場所に伝わり脳内に色々なホルモン物質が出て自律神経を刺激します。幸せな気分はセロトニンやエンドルフィンが放出され、不快や恐怖ではアドレナリンやノルアドレナリンが放出され交感神経の働きを強めます。
 嫌なことを経験しますと、海馬が”嫌な記憶”を扁桃体に伝えます。扁桃体では不快・恐怖・緊張といった反応が起こり、この刺激は視床下部に伝わりアドレナリンやノルアドレナリンが放出されます。アドレナリンは血管を収縮させますから肩や頸の筋肉の血流が減って筋肉の栄養が不足し、筋肉でできた老廃物を外へ運び出せなくなります。このため筋肉が凝ってしまうのです。これにより、肩こりが起こり、緊張性頭痛が引き起こされます。
 このようにして、体がストレスを受けると、最終的にストレスの影響を緩和するために副腎皮質ホルモンが分泌されます。
 副腎気質ホルモンはセロトニンが神経細胞を伝わっていく時にセロトニン回収口を塞いでしまいます(脳内セロトニンは生成量が少ないので、8割程度は回収しながら溜まりを作り、一部だけを神経の伝達に使う仕組みになっています)。
 副腎皮質ホルモンが回収口を塞ぐと、一時的に神経伝達に使われるセロトニンは増えるのですが、ストレスが長く続くと貯まりが少なくなって、セロトニン不足を起こすことになります。
 このようなことが繰り返し起きますと、セロトニンの再回収口は完全に機能を失い、慢性的なセロトニン不足を招きます。
 縫線核に細胞体を持つセロトニン神経系(セロトニンが神経伝達物質)は脊髄後角でシナプス接続して、痛みを抑制します。


 以上のことから、慢性的にストレスに晒されることによって、「脳内セロトニン不足」を来すことによって、痛みを制御ができなくなって、頭痛を感じやすくなります。


頭痛や肩こりは便秘による腸内環境の悪化が原因


 実は、便秘が頭痛の原因となることがあるというのを知っていますか。
 便秘が慢性化すると、それが原因で頭痛が起こる場合があります。
 便秘が続くと、お腹が苦しくなったり痛くなったりするだけではなく、肌荒れでニキビや吹出物、口臭がくさいなど、いろいろな体の不調が起こってきます。
 それは、便が腸内に留まることで腐敗し、有毒なガスを出すことによるものです。
 便秘している腸内からは、インドール、スカトール、アンモニア、アミンなどといった猛毒物質が発生しており、これらが腸から吸収され血液と一緒にあなたの身体中を巡ります。有毒なガスや腐敗した便は適度な時間に排出されないと、再吸収といって、有毒なガスや毒素が腸の壁から血液中に取り込まれ、毒素が体にまわってしまうことで、さまざまな不調が起きると考えられています。
 その症状のひとつに頭痛も挙げられ、便秘が解消すると頭痛が治る人は便秘が原因だったということになります。
 便秘が続くと、体がだるくなるという人も多いのではないでしょうか。
 血液に有毒な物質が混ざって全身を巡ることで、筋肉にも毒素や疲労物質が溜まりやすくなり、体のだるい感じや肩こり、腰痛などを起こすのです。
 この筋肉の緊張によって緊張性頭痛を起こすと考えられます。
 また、血行不良により脳に循環する血液量が減り、血管がストレスを感じることで拡張、
 片頭痛のようにズキズキと頭が痛むということも考えられます。
 便秘になるとイライラ・カッカしたりと怒りやすくなったり、不機嫌になるのは毒素のせいでストレスを感じているからです。


自律神経の働きが狂う


 また、自律神経が関係している場合もあります。便秘、頭痛ともに、大きく関係しているのが自律神経です。
 自律神経は呼吸、体温調節や血液の循環、消化吸収など生命を維持するのに重要な機能を司っています。ところが、便秘が慢性化して腸内環境が悪化すると、自律神経のバランスが乱れるのです。自律神経は、血管の収縮や拡張などもコントロールしていますので、便秘によって自律神経が乱れたとき、血管の収縮・拡張のバランスも崩れてしまいます。
 それにより片頭痛が引き起こされるという見方もあります。
 悩む人が多い慢性便秘ですが、体内に老廃物を長期間留めている状態は宿便が溜まっている状態のことを指し、頭痛をはじめとする様々な症状を引き起こしてしまうのです。
 また、運動不足やセロトニン不足で腸の蠕動運動がにぶくなって便秘になりやすくもなります。このセロトニンが不足するとイライラしたり、キレやすくなったりします。
すぐ怒るようになったという人も含まれます。
 セロトニンを増やすには睡眠をしっかりとると増え、運動であれば、リズム運動でも増やすことができるといいます。
 ちなみにリズム運動とは、一定のリズムで筋肉を緊張させたり、緩めたりを繰り返す運動のことですが、一定のリズムとは、同じ速度で歩く、走る、泳ぐ、踊る、こぐ、階段の上り下りなどをすることをいいます。
 でも、運動する時間がないとか、運動はイヤという人や運動していてもセロトニンが不足する、といった人などは、合わせて食事で補なうと良いです。
 便秘を改善するためには適度な運動や食生活を心がけ、自律神経のバランスを整えることが大切です。
 下剤で一時的に排便できても、便秘を根本的に改善しないことには自律神経の乱れも治らず、頭痛の改善にはつながりません。
 下剤にばかり頼っていると、下剤の副作用である大腸メラノーシスになる可能性があり、
 大腸メラノーシスとは大腸の中が真黒くなることで、大腸の機能が低下するとともに
大腸ガン発症のリスクを高める症状です。
 その場しのぎの方法では完治させることができないということです。
 なので日頃から、腸内環境を整えるようにするために、何を取り入れ、何を止めるのかをしっかり把握し、便秘も頭痛も根本治療しましょう。


自律神経を整えるには・・片頭痛改善のために


 以上のように自律神経は慢性頭痛と大きく関与しております。


 こうしたことから、特に片頭痛を改善させるためには、どのようにして「自律神経を整える」かが鍵を握っているとされ、重要な課題とされます。
 これまで、ネット上で販売される「片頭痛改善マニュアル」でも山崎有為さん、岡田俊樹さんは、この点を重視されます。その内容を述べれば営業妨害になりますので控えます。


 最近では、順天堂大学医学部教授・小林弘幸先生は「聞くだけで自律神経が整うCDブック」(アスコム)を出版された程です。
 小林先生によれば、”私たちの脳は、外部から受けた情報によって生じる情動(喜怒哀楽といった感情)に応じて、脳の視床下部というところが作用します。この視床下部は、自律神経を司るところです。ここから、体中の臓器に「働け」「休め」という情報が送られています。
 外部の刺激のなかでも、音楽は自律神経のバランスをよくする効果を発揮します。
 実は、人間の脳は、本能的に音楽を「快」と感じるようにプログラムされていることが明らかになりました。
 音楽を聞くことで、自律神経のバランスが整い、体がちゃんと働くのは、こんなメカニズムがあるのです。” と指摘されます。
 この交感神経と副交感神経は、両方とも高いレベルでバランスよくキープされているのがベストです。両方ともハイレベルで安定しながら、日中は交感神経が少し高いくらい、夜間は副交感神経が少し高いくらいになるのが理想的です。
 反対に、どちらか一方にバランスが偏った状態が続くと、心身にさまざまなトラブルが生じることになります。ところが、現代人には、このバランスを大きく崩している人がたいへん多いのです。とりわけ目立つのは、交感神経ばかり上げっぱなしで、副交感神経の働きを落としているタイプです。
 なお、このように交感神経優位タイプの人が多くなっているのは、「交感神経が上がりやすいから」でもあります。交感神経は身に危機が迫ったときに”緊急スクランブル”的に心身機能を引き上げる役割をしているため、もともと上がりやすくできています。これに比べると、副交感神経の上がり方は緩慢です。
 要するに、自律神経は、交感神経だけを上げるのは簡単なのですが、交感神経と副交感神経の両方のレベルを引き上げるのはけっこう難しいのです。車にアクセルとブレーキの両方が必要なように、交感神経と副交感神経との両方が高いレベルで安定していてこそ本来の力を発揮するようにできています。
 ですから、自律神経のバランスを整えたいなら、まずは下がりっぱなしの副交感神経を引き上げるのがファーストステップ。
 そのうえで、交感神経と副交感神経が両方ともハイレベルで安定した状態」をキープしていかなくてはならないということになります。そして、その状態をコントロールする最良の方法が「音楽」なのです。


クラッシック音楽とモーツァルトの勧め!


 クラッシック音楽のジャンルの中でもモーツァルトの音楽は、副交感神経を効果的に刺激し、交感神経優位の状態を改善してくれます。また、モーツァルトの音楽を初めとするクラッシック音楽は、免疫細胞のリンパ球を増やすなど免疫力の強化、精神的な不安の軽減、痛みの緩和に良い働きがあります。そういうことがストレス解消にも大変よいのです。家畜にもモーツァルトを聞かせている酪農家もあるとか。・・・


●モーツァルトの音楽を聴くとなぜ癒されるのでしょうか?


 ジャンルを問わず好きな音楽を聴くと心身が癒されることは誰でも経験していると思います。クラッシック音楽の中でもモーツァルトの音楽は癒し効果が特に優れているといわれています。
 その理由は、人の健康を支えている生体機能に刺激を与える高周波を豊富に含んでいるので、この高周波音は脊髄から脳にかけての神経系を効果的に刺激し、その結果健康を支えている生体機能に良い影響を及ぼすのです。
 そして、自然の音と同じ一定のリズムを保ちながら変化のある音のゆらぎに満ちているということです。波の音、小鳥のさえずりや虫の音、小川のせせらぎのような自然の音には、ここちよさを生み出すゆらぎが含まれています。
 モーツァルトの曲には、ヴァイオリンが奏でるビブラートや音が震える部分など、1/f ゆらぎと呼ばれています。人間の生体リズムも1/f ゆらぎになっているため、1/fゆらぎを感知すると生体リズムと共鳴し、自律神経が整えられるということです。
 高いリラックス効果のあるモーツァルトの楽曲は、聴いているだけで心が落ち着いたり、ストレスが解消されたりと、私たちの心と体を元気にさせてくれるのです。
 また、ストレスがかかると、対抗するためにコルチゾールというホルモンが分泌されます。闘争本能がむき出しなったときもコルチゾールが多くなっています。体が臨戦態勢になっている状態です。
 モーツァルトの音楽を聞く前と後では、聞いた後の方がコルチゾールのホルモン量が少ないことが確かめられています。そんな点からもストレス解消に良いといえるでしょう。モーツァルトが美しい音を求めたことは、自分自身の脳の中で快感物質を増加させるためでもあったようです。その音は楽譜の中に記録され人々の感動を与える快感物質になったようです。


●音楽だけでなくスポーツなども、ドーパミンの合成を高めるようです。


 脳内のドーパミンは、快感物質で沢山分泌されるほど気持ちが良くなることが知られています。脳が創造性を発揮することにもドーパミンが関わっていると考えられています。 こころが嬉しい楽しいと感じる生きていく喜びや意欲の源です。ドーパミンは脳から、嬉しい楽しい気持ちを呼び出しやすらぎを与える物質です。
 スポーツ選手が苦痛を乗り越えた後に来る爽快な気分が病みつきになり、それをもとめて苦しいスポーツにのめりこむことは良く知られています。音楽にも同様の効果があるようです。モーツァルトも無意識のうちに音楽活動を通じ爽快感を体感し、心地よい音を求め、楽譜の中に脳機能活性化させる信号を埋め込んだのでしょうか。
 効果的なクラッシック音楽の聴き方は、耳からの情報に集中できるように、部屋を薄暗くし目をつぶり、大き目のヘッドフォンで聞きながら、1回30分ぐらいを目安に聞くとよいでしょう。加えて、アロマテラピーやお香で嗅覚にも刺激を与え、始める前にコップ一杯の水を飲むと血液の流れもよくなります。
 聞くという感覚以外でも、毎日の暮らしの中で、あなたはどのくらい五感を使って生活しているでしょうか。
 五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚をいいます。この五感は、動物が生きていくために外的から身を守るため備わっているものです。
 しかし、快適なはずの現代社会は、五感が鈍るような生活環境になっています。五感を刺激することで自律神経の働きも良くなります。また、泣いたり笑ったり、感動したりするとで免疫や代謝も活発になります。


爪もみでストレスを解消しましょう!


 瓜もみは、手軽に副交感押経刺激ができる家庭療法としてお勧めです。手の指先には神経が集中しており、親指、人差し指、中指、小指の瓜の生え際を、押しもみすることで、効果的に自律神経を刺激することができます。
 手の指は内臓の働きと密接にかかわっています。親指は肺などの呼吸器、人差し指は胃腸などの消化器、小指は心臓や腎臓など、循環器の働きを高めることが期待できます。中指の効果は具体的にはわかっていません。

●爪もみの指


 刺激を与える指は、両手の親指、人差し指、中指、小指です。これらの指の瓜の生え際をもむと、交感押経の過度な緊張がおさえられて顆粒球の減小とともに副交感神経が優位となり、血液循環が促進されます。

 薬指への刺激は交感押経の緊張を招きやすいので、通常は行わないでください。


●爪もみの場所


  瓜の生え際の角です。おおよそ瓜の生え際であれば良いようです。

《爪もみをストレス解消の健康習慣に・・・・》
 ストレスが多いと交感神経に傾きやすい状況です。 
 病気は、交感神経緊張による血流障害などの原因が多いことが言われています。爪もみは、交感神経の緊張を抑えてくれます。

 薬指を除いてどの指も刺激していいのですが、たとえば胃の病気や調子の悪い方であれば人差し指を、肝臓の調子が気になる方なら親指を、念入りにもむようにすると良いようです。


●爪もみのもみ方


 瓜の生え際の角は、指の両側にあります。覚えやすいように、親指の外側から1・2(親指)、3・4(人差し指)、5・6〔中指)、7・8(薬指)、9・10(小指)と番号をつけると分かりやすいです。
 爪もみで刺激する際には、一方の手の親指と人差し指で、もう一方の手の瓜の生え際を両側からはさむようにしてつまみ、そのまま押しもみします。
 他の指と一緒にもんでください。たとえば親指なら1・2を同時に10砂ずつ押しもみます。 念入りにもむ指は、20抄くらい刺激します。
 一回に、両手の親指、人差し指、中指、小指を刺激し、これを一日に1~3回行い、子供も大人と同様に行ってかまいません。


●刺激の強さ


 爪もみで指を刺激するときは、瓜の生え際にやや痛みを感じるくらいに押しもみます。 軽い刺激では効果がないので、痛いと感じる程度が適しています。
 瓜もみは、自律神経のバランスを調整する効果に優れた健康法です。やり方もたいへん簡単で、病気の予防やご家族の健康増進・ストレス解消にも役立ちます。お風呂に入っているとき、寝る前など、行う時間を決めておき、忘れずに続けるようにしましょう。



 また、分子化学療法研究所の後藤日出夫先生は、以下のように提唱されます。


自律神経の働きを正す「万能健康ジュース」


 私達の体に必要なさまざまな代謝は私達の意思にかかわらず、自律神経によりコントロールされています!
 自律神経には日中に活発に働く交感神経と、夜になって活発に働く副交感神経があります。また、交感神経は体の活動時や緊張している時に活発に働き、副交感神経は食事時やリラックスしている時に働くというように、互いに相反する働きがあります。
 そして、健康であるためにはこの自律神経が正常に機能していなければなりません。
 たとえば、睡眠中は副交感神経が優勢に働いているのですが、交感神経が優性であれば眠りは浅くなり(よく目が覚める)、体力回復機能も弱まってしまいます。
 このようなことから、良い睡眠を得るためには就寝前にキッチリと交感神経を抑制し、副交感神経を十分に高めておく必要があるのです。
 このように、副交感神経優位から交感神経への切り替えや、交感神経優位から副交感神経への切り替えには、切り替えに必要な時間を充分に取ることが必要となります。
 決して、熟睡中に突然起こされ、全力疾走するようなことを毎日やってはいけないのです。
 食べ物を食べれば副交感神経が活発化され、胃や腸が働き、栄養素の消化吸収がおこなわれます。
 また、副交感神経は排尿や排便を促し、昼の間に消耗した体のメンテナンスをつかさどります。
 目覚めの朝は、この副交感神経が優勢な状態から、昼の活動にそなえ交感神経が優勢な状態に切り替わっていく非常に大切な時期なのです。
 交感神経が働きだした朝の消化吸収能力は低く、昼・午後に向け向上していきます。
 そして、夜間が最も消化吸収能が高くなり、再び目覚めとともに消化吸収能力は低下することになります。
 ここで問題となるのが、一人ひとりの消化吸収能力のレベルなのです。
 一般に欧米人は歴史的な食文化の違いから消化吸収能力は非常に高く、日本人でも成育期の子ども達や異常に消化吸収能力の高い成人はいます。
 しかし、一般的な日本人、中でも特に低体温症の方や片頭痛、パニック障害など神経系の病気の人たちの消化吸収能力は低く、「朝食」が自律神経のバランスを乱す原因となるのです。
 栄養素的に、動物性タンパク質は消化吸収時の代謝負担は大きく、特に朝食では摂取したタンパク質の大半が消化吸収に費やされてしまいます。
 たとえば、消化吸収能力の低い人が朝からビーフステーキを食べると、消化吸収にかかわる全ての器官では、熟睡中に起こされ全力疾走するようなことが起きてしまうのです。
 そのため、朝から全ての代謝機能は乱され、自律神経の働きが乱れるとともに集中力のないけだるい一日が始まるのです(食事の内容により異なりますが、通常は食後1時間~5時間で消化吸収エネルギーは最大となります)
 朝食を「万能健康ジュース」に変え、副交感神経の大きな役割である消化吸収のリズムを正しくすることにより、朝から頭は冴さえ渡り、体は驚くほど軽くなり、集中力も上がり、疲労感はなくなり、気分が明るくなるのです。
 交感神経の働きを乱す最大の原因は「ストレス」、副交感神経の働きを乱す最大の原因は「過食」と憶えておくといいように思います。
 比較的少ないと思った量の食事であっても、特に消化吸収能力の弱い朝では「過食」となってしまうのです。
 特に栄養素の中でもタンパク質は消化吸収の負担が極めて大きいのです(朝は、わずかな量でも「過食」となりやすい)
 だからといって、朝食を抜くと血糖が下がりすぎ、「ストレス」を受けたときと同じような体の仕組みが働き、「酸化ストレス・炎症体質」の原因となる「遊離脂肪酸」や「活性酸素」が発生することになります。
 また、短時間の弱い空腹は基礎代謝を上げ、健康にとってもプラスとなるのですが、強く長い空腹はホルモンの異常な分泌を招き自律神経までも乱してしまいます。
 このように、交感神経が働きだす朝に必要以上に副交感神経を刺激しすぎることで、自律神経のバランスを乱すことになるのです。
 消化吸収にかかわるエネルギー負荷を最小限にし、且つ、昼食までに大きな空腹感じさせない基礎代謝程度のエネルギーを与えることが重要になってきます。
 そして、夜間の代謝(同化)で消耗したミネラル、ビタミンや昼からの活動時に発生するであろう活性酸素のための抗酸化物質を朝食時に補給することを目的に「万能健康ジュース」は作られているのです。


 朝食を「万能健康ジュース」に変え、単に朝食の消化吸収エネルギー負荷を極小化し、胃の負担を軽くすることにより、ほとんどの逆流性食道炎は1週間~2週間程度で改善します。
 さらに、「酸化ストレス炎症体質」の改善のためには、腸内細菌を健全に保ちビオチンを十分に産生させることや食事後のインスリンの分泌を如何に抑制するかということが大きな課題となります。
 そのため、「万能健康ジュース」には、ビオチン産生菌であるアシドフィルス菌の好むりんごをベースとし、食後の血糖値を急激に上げずに血糖が持続して補給されるように作られているのです。
  ただし、「万能健康ジュース」は運動不足気味の成人向け(特に生活習慣病が心配な方や、すでに生活習慣病である方など)に作ったものであり、成育盛りの子ども達やスポーツ選手(運動量の多い人)、妊婦の方は、朝からしっかりタンパク質もとってください(その分に見合った消化吸収能力は充分にあります。逆に、タンパク質を多くとるときは、しっかり運動することが必要です。



 以上のように、朝食に「万能健康ジュース」を毎日摂取し、さらに仕事が終われば、小林先生のCDを聞きながら、爪もみを日課とするのが、最もベストでしょうか?