風邪をひいたときの頭痛は慢性頭痛とは違うの??? | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 風邪をひいたときの頭痛は、鼻やのどの炎症が関与して頭痛が起こるのだろうと考えられます。たいていは頭が重い程度で、市販の鎮痛薬を飲むことで治まります。ただ片頭痛の人は、外部のさまざまな因子や体調の変化を刺激として感じやすく、風邪をひくことによって片頭痛が起こる場合もあります。その際、紛らわしい頭痛として、風邪をひいて頭がガンガン痛い上に高熱が出て、吐き気を感じたり、目がまぶしいといった症状を伴うようなら、髄膜炎の可能性もあるのですぐに病院に行きましょう。


風邪によって引き起こされる頭痛の原因と正しい対処方法


 風邪をひくと様々な症状が現れます。頭痛もその一つです。風邪に伴う頭痛は正しい対処をする事により軽減できます。
 なぜなら風邪により引き起こされる頭痛には原因があり、その原因に合わせた対処をする事が大切だからです。


風邪に伴う頭痛の症状と原因

 風邪の正式名称は「風邪症候群」といいます。風邪症候群は主にウィルス感染により、のどや鼻の粘膜に炎症が起きる事をいいます。風邪を引くと様々な症状が出ますが、主な症状には発熱、頭痛、咳、鼻汁、鼻づまりなどがあります。消化器官にウィルスが感染した場合は嘔吐や下痢、腹痛などの症状が出ます。

 風邪に伴う頭痛の原因は大きく分けて2つありますが、風邪による頭痛は発熱と密接な関係があります。風邪を引くと発熱が起こるのはウィルスが熱に弱いという事と、ウィルス退治にかかせない白血球の働きが活発になる事に関係しています。体は自動的に体温を38度に保つなどを決定し、その温度になるように働きます。

 風邪に伴う頭痛の原因の一つは体温を高く保つために起こる体の働きに関係しています。体は設定した体温を維持する為に体を震えさせます。体が震える事により筋肉には緊張が起こります。また体温を高い状態に保つために熱が体から逃げないように体の表面の血管を収縮させます。この時の体の過剰な緊張が緊張型頭痛を引き起こす事があります。
 別な原因はこちらも体温維持に関係しています。熱を全身に送るためには血流を増やす必要があります。血流を増やすためには血管を拡張させる必要があり、体の中で血管を拡張させるための物質が生産されます。血管の拡張が進むと痛みが発生し頭痛を感じます。

風邪によって引き起こされる頭痛の正しい4つの対処方法

 風邪によって引き起こされる頭痛は身体がウィルスと戦うために起こるものです。ただ頭痛だけの対処を行うと原因の風邪の治りが長引いたりする事があります。風邪による頭痛は風邪の治療により軽減されます。どのように風邪の治療に取り組んだらよいかみていきましょう。

①睡眠をしっかりとる

 風邪の症状はウィルスの感染により起こります。ストレスや疲れがたまっていたり、栄養の偏りにより免疫力の低下が起こり感染しやすくなっているなど考えられます。まずは睡眠を十分にとる事が必要です。
 睡眠をしっかりとると体の疲れが取れると共に脳を休める事が出来ます。体のリズムが整いますので風邪を引きにくくなります。体力も回復し免疫力も高まります。

②身体を冷やさない

 身体を冷やしすぎるのはかえって風邪を長引かせてしまう事があります。40度の熱が出るといった極端に高い熱は解熱剤を使う必要がありますが、38度程度の熱は様子をみて大丈夫です。
 身体は発熱し保温しようと努めていますのであまり手を加えずに水分補給をしっかりとして見守りましょう。発熱による発汗などで身体が冷え過ぎないようにこまめに着替える事も大切です。

③栄養をとる

 風邪を引いた時は栄養をしっかりとるようにと言われがちですが風邪の症状がある時は胃腸の調子が悪い事も多いです。発熱などで体力を消耗している時に消化が悪いものを食べる事は身体の負担が増えさらに体力を消耗してしまいます。
 風邪の時に必要になってくる栄養素はビタミンCやグルタミンなどです。消化吸収の良さも考慮すると始めは温かいスープや果物のジュースなどがよいです。消化の機能が回復してきたらスープに卵やニラなどを加えて雑炊にしたものをとってもよいでしょう。食欲の無い時は無理して食べるとかえって消化不良になって身体に負担になってしまうので安静にして様子をみましょう。

④炎症反応に対処する

 風邪の症状はその殆どが炎症反応によるものです。炎症反応は身体がウィルスに対抗しているために起こるのですが非常に症状が重い場合は炎症を軽くする事も必要になります。病院の診察を受け症状に合った薬を処方してもらいましょう。症状がひどくない場合はなるべく身体に任せましょう。
 炎症反応を通して身体が抗体を作り対処しますので炎症反応を封じ込めてしまう事は症状を長引かせる原因にもなります。


活性酸素と風邪・インフルエンザの関係


 一般的に風邪やインフルエンザは、ウイルスが原因であるといわれていますが、無数に浮遊するウイルスを吸収しないというのは、不可能です。
 そのためもともと、私たち人間には、ウイルスから体を守る免疫があり、免疫機能が正常に働いていれば、風邪やインフルエンザなどの病気にかかりにくいようにできています。
 疲れているときや睡眠不足の時などに風邪を引きやすいのは、免疫力が低下しているためです。

 では、免疫機能とはいったいどんなものでしょうか

 免疫は人間のからだを守る防衛隊のようなもので、からだの中に、悪い影響をもたらすウイルスが侵入した際に、ウイルスやその原因を退治しようとします。
 実は!このとき、ウイルスを退治するのに使われるのが活性酸素なのです。
 では、活性酸素が体内で増えれば増えるほど、良いのでは・・・そう思ってしまいますが、それは間違いです。
 過剰に体内で増殖した活性酸素は、ウイルスばかりか、体の正常な組織まで攻撃をしてしまいます。
 組織がダメージを受けることで、病気の原因や病気になりやすい状態になってしまい、本来は体を守る機能が悪影響を招く本末転倒な状態になってしまいます。
 しかも、活性酸素の増殖は、珍しいことでは無く、日常のストレスや偏った食生活などで簡単に増加してしまいます。
 特に現代人は、活性酸素増加の原因に日々さらされていることになります。
 つまり、活性酸素を正常に保つことで、(現代人のとっては、目下日々増加し続ける活性酸素を減らすことにより)免疫機能が正常に働き、ウイルスの影響を受けない状態になり、風邪やインフルエンザに対する予防へと繋がります。
 これは、人間本来がもっている防衛本能を使うことにより余分な薬などで体に負担をかけることもないため、最も合理的且つ効果的で健康的な予防策なのです。

 風邪を引いた場合にも同様に風邪ウイルスに対する免疫系からの過剰な活性酸素が発生し、”片頭痛の引き金”となることもあります。
なお、風邪ウイルスは直接的に筋肉細胞や血管細胞を攻撃し、片頭痛の発作や痛みを引き起こす生理活性物質をも発生させます。
 また、免疫系には腸内環境が重要な役割を果たしており、常々、腸内環境を悪化させない生活習慣が求められています。

風邪の予防とウイルス撃退


 風邪のときには、ビタミンCがよいと聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。 その理由は、ビタミンCには抗酸化作用があるからです。
 抗酸化作用とは、増えすぎた活性酸素を抑制する働きのことです。この働きがなぜ風邪に良いかというと、風邪の原因であるウイルスが体内に入ると、白血球がそのウイルスを撃退してくれます。その白血球はウイルスと闘うときに、活性酸素を使いウイルスと闘います。
 しかし、その活性酸素が増えすぎた状態だと、普段は活性酸素を利用する立場の白血球が、増えすぎた活性酸素によって傷つけられウイルスと闘うことができなくなってしまいます。
 このように活性酸素は、適正な数がいる場合には、強い味方になってくれるのですが、増えすぎると白血球や他の細胞などを攻撃し悪者になってしまします。その活性酸素を適正な数にしてくれる働きが抗酸化作用です。
 普段から抗酸化作用の強い、ビタミンCやβカロテン、アスタキサンチンなどを摂取することで、免疫力が向上し風邪をひきにくい身体になります。


ビタミンCでウイルス撃退

 ビタミンCには風邪撃退に対して2つの働きがあります。ひとつは白血球との関係です。白血球は活性酸素を放出してウイルスを撃退しますが、余分な活性酸素の処理にはビタミンCが欠かせません。白血球は内部にビタミンCを豊富に蓄えていて、ビタミンCの量が多いほど、活動も活発になります。
 もうひとつの働きはウイルスを退治するナチュラルキラー細胞の生成の手助けです。ビタミンCの働きでナチュラルキラー細胞の生成を促し風邪撃退の作用を高めることができます。




 このように風邪は、片頭痛の引き金になることもあります。これには、活性酸素が関与しています。
 片頭痛はミトコンドリアの機能障害による頭痛であり、風邪を引くことによって過剰に産生された活性酸素が片頭痛の引き金になるということです。