これからの頭痛医療のあり方 その14 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

薬剤乱用頭痛を予防するためには・・


 これまで、片頭痛と一生、お付き合いすべき頭痛とされ、片頭痛発作時には、高価なトリプタン製剤の服用が勧められて参りました。
 その理由として専門家は、市販の鎮痛薬で痛みを抑えていると、一部の脳の活性が高まり、そこにつながる血管が異常拡張して、痛みが生じ、血管の異常拡張がさらに脳の活性をもたらし、それが再び血管の異常拡張へとつながり、つまり、悪循環が終わらなくなるとされ、それによって常に片頭痛がある状態になり、血管の拡張が繰り返されると、血管自体に炎症やむくみが残って、さらに頭痛を起こしやすくなるとされます。
 こういった”馬鹿な見解”を一部の先生方は述べられ、極めて軽い片頭痛発作でも「トリプタン製剤」を使用すべきと勧めておられます。

 しかし、トリプタン製剤は、効くひとには麻薬並の絶大な効果を発揮するため、つい飲み過ぎにつながってきます。トリプタン製剤は、大半は有効時間が短いため、片頭痛発作の持続時間が長いと、1回の服用で頭痛を抑制できずに、服用回数が増えざるを得ないという宿命にある薬剤で、市販の鎮痛薬、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、エルゴタミン製剤より以上に ”薬剤乱用頭痛を引き起こしやすい薬剤”です。
 こうした危険性を秘めた薬剤であるにも関わらず、無責任にも”極めて軽い片頭痛発作でも「トリプタン製剤」を使用すべき”と勧めておられます。


 こうした勧め方を真に受けて、発作頻度の増加した40歳過ぎの女性の方々は発作が起きるたびにトリプタン製剤を服用され、簡単にトリプタン乱用による薬剤乱用頭痛を併発され、極めて対処の困難な状態に至り、頭痛地獄に陥ってしまう方も多くなりました。
 こうした状況は、現在の予防薬の効果は殆ど期待できません。
 結局、こうした服用の仕方を推奨されるために、患者さんのなかに片頭痛を慢性化させていく方々が増加してきている事実は見過ごすことはできません。

 これまでこうした考え方で、片頭痛治療が進められてきました。こうした服用の仕方をされて慢性化に至らなかった方々は不幸中の幸いとすべきですが、トリプタン製剤を発作の都度継続して服用したからといって、片頭痛そのものを根治させることはできません。

 その理由は、トリプタン製剤と言えども、広義の”鎮痛薬”にすぎず、頭痛発作時に起きた拡張した血管をトリプタン製剤という血管収縮薬によって収縮させ、炎症物質の漏出を抑えているだけの”対症療法”に過ぎないからです。
 このように、苦しい頭痛という痛みだけをトリプタン製剤で取り除いていますと、その根底にある病態は次第に増悪してくることになります。このため、自然と服用回数が増えてくることは避けることができません。

 このため、必然的に服用回数が増加して最終的には「トリプタン製剤による”薬剤乱用頭痛”」に至ります。

 こうした”薬剤乱用頭痛”は、トリプタン製剤だけに限らず、皆さんが手軽に服用される市販の鎮痛薬、さらに病院で処方される非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)、エルゴタミン製剤、等々の頭痛薬すべてが原因となっています。
 こういったことから、頭痛治療は、”薬剤乱用頭痛との戦い”といっても過言ではありません。このような”頭痛薬によって頭痛が引き起こされてくる”というジレンマがあることを理解しなくてはなりません。
 薬剤乱用頭痛を引き起こさないためには、こうしたお薬を”月に10回以内”に抑えることが重要となりますが、そう簡単にはいかないのが実情です。このように「お薬を月に10回以内に抑える」ためには、どのようにすべきかを考えなくてはなりません。
 ここが重要なことでありながら、「お薬を月に10回以内に抑える」ための手段として頭痛専門家は”予防薬”を使うことを勧めます。しかし、こうした予防薬の効果にしても、的確なものは何一つないのが現状であるにも関わらず、このようなことを勧めます。
 このように”予防薬の効果”が発揮される以前の段階で薬剤乱用頭痛を引き起します。
 このように考えてみれば、薬剤乱用頭痛に至る原因は、各種の諸々の薬剤によって、ただ単に”頭痛という痛み”さえとれば、これで”解決した”と考えることにあります。
 片頭痛という最も苦しい頭痛をトリプタン製剤で軽快させようとも、痛みを取り除いているだけのことであり、何も解決されてはいません。
 この点をきちんと理解しておかない限り、いずれは薬剤乱用頭痛を引き起こし、片頭痛を慢性化させていく宿命にあるものと考えなくてはなりません。


 このように至らないようにするために、どうすればよいのかを、これまでくどいばかり繰り返し述べて参りました。


 それ以前の問題点として、「片頭痛がなぜ、治らない」のかは、前回説明致しました。もう一度繰り返しておきます。それは、学会を主導される方々は「国際頭痛分類第3版 β版」を頭痛診療の絶対的な基準とされ、頭痛と「体の歪み(ストレートネック)」は全くエビデンスなしと、問答無用で否定されます。また、片頭痛を”多因子遺伝”と考えることなく、単一遺伝子から生じるものがあることから、すべて単一遺伝子による”遺伝的疾患”であるかのごとく考えていることにあります。このような考え方で、学会を指導されてきた結果です。
 片頭痛は、”多因子遺伝”によるものであり、生活習慣病であるという認識がなかった結果であり、トリプタン製薬メーカーに踊らされた結果であるということをこれまでも、繰り返し・繰り返し述べてきました。
 ”極めて軽い片頭痛発作でも「トリプタン製剤」を使用すべき”といった論理は、まさしくトリプタン製薬メーカー側の論理であり、少なくとも専門家たるものが述べることではないはずです。どこかが”気が狂っている”としか言えないはずです。

 私達は、自分の身を守るためにどうすべきかを真剣に考えなくてはなりません。

 片頭痛発作時の辛い頭痛から解放されるためには、たちまちトリプタン製剤は必要です。そして、発作回数が多ければ予防薬を併用しなくてはなりません。しかし、こうした予防薬の効果がどの程度であり、どうしてこのよう有効率が低かったのかを認識した上で、予防薬を服用することが重要になってきます。こうした予防薬の有効率が低かった理由は、同時に「生活習慣の問題点を把握した上で、この問題点の改善」を徹底して行わなかった結果です。ということは、発作時にトリプタン製剤の服用だけで済む程度の発作回数であったとしても、同時に「生活習慣の問題点を把握した上で、この問題点の改善」を徹底して行わなくてはなりません。ここが最も大切な点であるはずです。
 こうした「生活習慣の改善」を行うことなく、薬剤だけの服用は厳に慎むべきです。

 トリプタン製剤のなかった、エルゴタミン製剤しかなかった時代から頭痛診療を行ってきた人間にとっては、「規則正しい生活を行って、食事をバランスよく摂り、睡眠を十分にとり、リラックスするように」という生活指導が基本中の基本でした。
 これが、片頭痛治療の場面にトリプタン製剤が導入された段階から、こうした生活指導が蔑ろにされてきました。エルゴタミン製剤しかなかった時代でも「規則正しい生活を行って、食事をバランスよく摂り、睡眠を十分にとり、リラックスするように」という生活指導だけで、片頭痛発作は”完璧に抑制されていた事実”を忘れてはならないはずです。
 このような事実だけでも、片頭痛が生活習慣病であるということを証明しているはずです。にもかかわらず、片頭痛を”多因子遺伝”と考えることなく、単一遺伝子から生じるものがあることから、すべて単一遺伝子による”遺伝的疾患”であるかのごとく考えていることに最大の問題があると考えなくてはなりません。
 こうした点を前回は指摘したばかりです。こうした生活指導の項目が「慢性頭痛診療のガイドライン」には一切記載されていません。このような「慢性頭痛診療のガイドライン」を作成された方々の臨床経験・力量を疑ってしまいます。なぜ、記載されないのでしょうか。前回述べた通りに、片頭痛が治っては困るとでも申されるのでしょうか?

 「慢性頭痛診療のガイドライン」に、こうした生活指導の項目が記載されないことによって、片頭痛治療はトリプタン製剤だけが全てと誤解される医師を生み出すことによる弊害が多々存在することを忘れてはならないはずです。エビデンスだけで論ずる世界ではないはずであり、”頭痛患者さんを優先して”ガイドラインは作成されるべきです。


慢性頭痛は「生体のリズムの乱れ・歪み」によるものです


 「脳の中に異常のない頭痛」の一次性頭痛(慢性頭痛)は、「生体のリズムの乱れ・歪み」から生じてきます。生活のリズムは恒常性(ホメオスターシス)によって維持されています。恒常性には自律神経、内分泌系、免疫系の3つの働きが深くかかわっております。
 こうした、3つの相関関係は「ホメオスターシスの三角形」と呼ばれます。
 そして、この3つがバランスをとりながら相互に作用しています。
 自律神経系の調節には、”セロトニン神経系”が関与し、内分泌系はホルモンと”生理活性物質”が関与し、免疫系には”腸内環境”が重要な位置を占めております。
 緊張型頭痛は、環境因子の色彩の濃い頭痛です。この発症には、身体的ストレスと精神的ストレスが関与します。身体的ストレスには「体の歪み(ストレートネック)」が関与してきます。精神的ストレスには、「脳内セロトニンの低下」が関与します。
 片頭痛は、「ミトコンドリアの機能障害」による頭痛であり、その大半は、遺伝形式は”多因子遺伝”によるものであり、遺伝素因を基盤として、これに”環境因子”が加わって発症してくるものです。この環境因子として、”ミトコンドリア”、”脳内セロトニン”、”体の歪み(ストレートネック)”これらの働きを悪くする要因があります。
 そして、ミトコンドリアの問題、脳内セロトニンの低下、さらに体の歪み(ストレートネック)等々の慢性化の要因が加わることによって「ホメオスターシスの三角形」が”崩れる”ことによって、2~3割の方々が慢性化に至るということを意味しています。


慢性頭痛の基本的病態は「体の歪み(ストレートネック)」


 片頭痛は、私達の体を構成する細胞の中にある”ミトコンドリアの機能障害”による頭痛です。ミトコンドリアは食事から摂取した栄養素から生きる為に必要なエネルギーを作り出していて、エネルギーを常時たくさん使う細胞であるほど、ミトコンドリアの数が多く存在し、ミトコンドリアは、私たちの”活力源”ともいえるものなのです。
 そして、私達が日中活動している際に常時、活動している神経系統がセロトニン神経系です。このようにエネルギーを常時たくさん使うセロトニン神経系は、ミトコンドリアの働きが悪くなりますと、同時にセロトニン神経系の働きまで悪くなってきます。
「セロトニン神経系」は、脳の中心にある「脳幹」の、さらに中央に位置する「縫線核」という部分にあります。そして、大脳皮質や大脳辺縁系、視床下部、脳幹、小脳、脊髄など、あらゆる脳神経系と結合し、脳の広い範囲に影響を与えている神経系です。

 ミトコンドリアは、全身を支え、姿勢を整える筋肉グループ「抗重力筋群」に多く存在し、ミトコンドリアの働きが悪くなれば当然のこととして「体の歪み(ストレートネック)」引き起こしてきます。
 セロトニン神経は直接体を動かすのではなく、筋肉を緊張させることによって、重力に対して姿勢を保つために働く筋肉に働きかけていることから、セロトニンが不足してきますと、セロトニン本来の働きである「正しい姿勢の保持」が、困難となり、「体の歪み」を招来し、結果的に「ストレートネック」を引き起こします。
 このように、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。
 
 このように、片頭痛の場合、「ミトコンドリアの働きの悪さ」が遺伝素因として存在することから「セロトニン神経系」の機能低下が同時に起きることから、姿勢保持が困難となり、容易に体の歪み(ストレートネック)を形成してくることになります。すなわち、「ミトコンドリアの働きの悪さ」と「セロトニン神経系」の機能低下が存在すれば、

1.前屈みの姿勢や俯きの姿勢などを長時間続けるような生活習慣
2.「ムチウチなどの外傷」により、首の筋肉組織を痛めたりする

 ことによって、容易に、体の歪み(ストレートネック)が作られてくることになります。

 現代社会では、活性酸素に満ちあふれた生活環境に置かれていることを考える限り、ここ50年間の間のうちにミトコンドリア自体の働きが人間界において、悪化していることから、脳内セロトニン低下と相まって、「体の歪み(ストレートネック)」を引き起こしやすい状況にあります。
 すなわち、脊椎起立筋群に対して、ミトコンドリアの働きの悪さは、”筋肉そのもの”への関与、さらに脳内セロトニンは、”神経系の要因”として、関与しています。
 こういったことから、現代では、ストレートネックが日常茶飯事にみられるようになってきました。

 このようにして「体の歪み(ストレートネック)」が形成され、これにミトコンドリアの働きの悪さが、遺伝素因として存在するところに、環境因子として、”ミトコンドリア”、”脳内セロトニン”、”体の歪み(ストレートネック)”これらの働きを悪くする要因が追加されて、片頭痛を発症してくることになります。

 ということは、「体の歪み(ストレートネック)」は慢性頭痛の起点ともなるものであり、さらに慢性頭痛の骨格ともなっています。最も重要なものになっています。


 こうした点については、「片頭痛のセルフケア」 http://taku1902.jp/sub294.pdf で詳しく述べました。


「生活習慣の改善のための指導書」は、どうあるべきでしょうか


 私は、「片頭痛がこのように生活習慣病である」とすれば、同じ生活習慣病である糖尿病と同様に、日本糖尿病学会が作成されます「糖尿病治療のてびき」「食品交換表」のような治療指針が必要とされ、なくてはならないものと考えております。こうしたことから、私ども(共著の先生の名は伏せさせて頂きます)は、当面「片頭痛のセルフケア」を作成しました。ご覧になられればお分かり頂けるかと思いますが、ただ文字だけの羅列に過ぎない、いかにも殺風景なもので読む側には退屈至極なものになっています。

 以前、小橋雄太さんの開設される「イミグラン錠・副作用なしで偏頭痛を治しちゃえ」にコメントを入れさせて頂いた際に、”ミトコンドリアとかセロトニンとか多因子遺伝”とか言った医学用語を使うなとのお叱りを受けたことが未だに忘れることができません。 確かに、言われてみればまさにその通りのご指摘でした。一般の方々には馴染みのない”ミトコンドリアとかセロトニンとか多因子遺伝”といった医学用語でした。
 一般の方々には、当然のことであり、頭痛専門家でも、こうした語句はまさに馴染みのない医学用語と思われ、専門医ですら理解されないことかもしれません。このような”医学用語”は「国際頭痛分類第3版 β版」には、どこにも記載されておりませんから・・・


 最もご覧頂きたい方々は、片頭痛を発症された中学生・高校生が主な対象となります。このため、中学生・高校生がご覧頂いても容易に理解されるものでなくてはなりません。このため、最後までご覧頂くためには工夫が必要とされます。そこで、思いついたことは、”絵本に近い説明書”を作成することでした。
 現在、ネット上には、Yahoo の画像検索を利用することによって、極めて分かりやすい画像ないしイラストが多数掲載されており、”ミトコンドリアとかセロトニンとか多因子遺伝”といった馴染みのない医学用語が何ら抵抗なく理解できるような画像ないしイラストが掲載されております。こうした画像ないしイラストを、今回作成した文字だけの殺風景な「片頭痛のセルフケア」のなかに随所に挿入することによって、まさに絵本に近い「片頭痛のセルフケア」に改変しました。しかし、これは、著作権に抵触することからネット上に公開することはできませんが・・・

 ただ、言えることは、「片頭痛のセルフケア」のなかに随所に取り入れ、まさに絵本なみのものが作成出来たということは、「片頭痛のセルフケア」の内容自体が決して突飛な考え方ではなく、頭痛の一般的知識とは全く無関係な分野の方々にとっては”一般常識”とされているがために”画像化ないしイラスト化”されているということを意味します。

 こうしたことから、「片頭痛のセルフケア」は、こうした方々の知識を総結集して作成されたものであるということで、頭痛専門家以外の方々にとっては”一般常識”とされているということです。こうしたことからも、一般の自然科学を研究される方々からは頭痛専門家は極めて”特殊な専門家”との烙印を押されていることを如実に示しています。
 このような冗談はさておき、こうした片頭痛の治療指針として、中学生・高校生にも理解して頂けるようなものが完成し、このようなものが必要とされるものと思っております。それは、できるだけ片頭痛を発症した早期の段階において、片頭痛がどのように発症してくるかを理解してもらわないことには、何をどうすべきかが分からないためです。こうすることによって早い時期から対策をたてることによって、片頭痛をコントロールする”スベ”を会得してもらうことにあります。このような対策が遅れれば遅れる程、改善されるまでの道のりが長くなります。とくに女性の場合は、少なくとも結婚までには完治させておく必要があるからです。

 私は、早い時期であればある程、改善項目が少ないことになると思っております。
 さらに、現在、片頭痛でお悩みの方々の子供さんが、頭痛を訴えた場合は、将来の”片頭痛予備軍”と考えて、それなりの対応をこの時期から行うべきと考えております。このことが、これまであなた方を苦しめた苦痛を子供さんに二度と味あわさせないために必須な知識となるはずです。この時期であれば、さらに行うべきことは少ないはずであり、簡単に片頭痛まで移行させることはあり得ないものと思っております。
 このように「片頭痛のセルフケア」はこうした方々への治療指針ともなるものです。


 そして、頭痛診療を行う医師の立場からは、診察時間には限度があります。詳細な問診から始まり、神経学的検査法を駆使し、CTおよび頸椎X線検査を行った上で、一次性頭痛(慢性頭痛)の診断を下した上で、この慢性頭痛の病因を推測しなくてはなりません。
 初診時に、この慢性頭痛の病因が推測されるとは必ずしも可能とは思われません。
 そうなれば、片頭痛との診断を仮に下した場合は、当然、片頭痛がどのように起きてきたものかの概略を説明しなくてはならないはずです。こうした説明を行った上で、これまでの生活習慣・生活環境を点検してもらう必要があります。このような点検は診察時間内で行うことは不可能です。このため、診察を終えた帰宅後にお願いすることになります。
 この点検を行って戴くための”指針”が当然のこととして必要となります。
 このための指針として、「片頭痛のセルフケア」があります。こうしたことから、慢性頭痛診療には欠かすことのできないアイテムであるはずです。
 このような目的で、「片頭痛のセルフケア」 http://taku1902.jp/sub294.pdf は作成されています。


 皆さんもこれまで、「頭痛外来」を受診されて来られたはずです。これまで、このような考え方で診察をお受けになって来られたでしょうか。少なくとも、5分間前後で診察をされる「頭痛外来」も存在するようですが、こうした所では到底、あなたの頭痛を改善させることは不可能であることは容易に理解されるはずです。ただ単に、頭痛を軽減させているだけのことであり、根本的な解決には至らないと認識しなくてはなりません。