血管は、自律神経の働きによって支配されています。自律神経のコントロールが出来ていないと片頭痛を起こしやすくなります。
自律神経には、交感神経と副交感神経があります。交感神経と副交感神経は正反対の働きをします。
交感神経の働きは、血管を収縮させ、心拍数がを増加させ、血圧を上昇させます。
副交感神経の働きは、血管を拡張させ、心拍数を減少させ、血圧を低下させます。
一般にストレスを受けると交感神経が優位になり、身体は緊張状態になります。片頭痛ではこの自律神経のバランスが崩れていることが多く見られます。
仕事のノルマ、プレッシャー、人間関係、通勤、不規則な食生活、睡眠不足など
精神的・身体的ストレスにより、交感神経ばかりはたらく生活が片頭痛の原因なのです。
片頭痛の明確な治療法はありませんが、交感神経をおさえて、副交感神経(休息・回復・リラックス)を働かせることが大切です。
とはいえ、副交感神経を働かせたいと思っても、意識してできるものではありません。
でも、マッサージをされて眠たくなった経験、ありますよね?
体が緩んだからなのですが、眠たくなるのは副交感神経が活性化した証拠です。
自律神経は自分の意識では動かせませんが、体を緩めることはできます。
普段の生活で体を緩めるよう心がけるのも、片頭痛の大切な対処法の1つです。
また、自律神経と背骨は深い関係にあります。背骨の調節を行い機能を正常にすることによって、自律神経のバランスが整い、片頭痛の改善が期待できます。特に首の上部(上部頚椎)が重要で、上部頚椎に問題が見られることが多いようです。
『頭痛・片頭痛はあくまでも結果であり、それ自体が問題なのではありません。大事なのは、その背景にある生活習慣や環境、または自己暗示的なものや社会心理的要素などが問題点となって症状を作り出している』ということです。
『 ストレスからだろう・・・ 』
この言葉は非常に大事です。
心が体に与える影響がどれだけ大きいことか、、、、
多くの人は、頭痛・片頭痛を感じると「消したい」「治したい」と思います。ところが病院では原因はわからない。もらった薬も特に効かない。そうなるとますます不安になります。
こうしたストレスが生理的な緊張を呼び、その緊張が自律神経を乱して慢性症状に拍車をかける一つの原因だということがわかってきました。まさに悪循環です。
悪い生活習慣・ストレス等、様々なきっかけで自律率神経が乱れます。→
交感神経が優位に立ち体に緊張を起こします。頭痛・片頭痛発症します。→
強いストレスに陥る。→さらに症状が強くなる。→意識・無意識に限らず症状が習慣化される。→ 頭痛・片頭痛は更に続く・・・
上記の例では主に自律神経の影響を表していますが、もちろんそこから2次的、3次的な頭痛・片頭痛対策の原因も考えられるわけです。
例えば体の酸素欠乏です。
酸素欠乏とは、筋肉や血管などが異常収縮してしまい、体に必要な酸素が十分に送られなくなる状態のことです。これにより各神経系の衰弱化がはじまり、頭痛・片頭痛などの不快な症状を感じるようになります。
あなたは頭痛・片頭痛以外に首筋が辛かったり、肩がこったり、腰が痛かったり、とにかく疲労がたまりやすい体をしていないでしょうか?
コリというものに、それほど自覚症状がない人も、誰かに肩や背中などを触ってもらってみてください。「よく凝ってるわぁ」などと言われることでしょう。
頭痛・片頭痛を訴える方には、こうした2次的、3次的な症状を引き起こしているのが特徴でもあり、その多くは自律神経の乱れや酸素欠乏、そして精神的ストレスによるものが強い影響を与えていると考えられるのです。
そこで、これらの悪循環にストップをかけていくことがポイントになるのですが、今まで薬だけでは、なぜあなたの症状は改善してくれなかったのか?
それはやはり、薬だけではカバーできない部分、つまりストレスへの対処やそこから発生する、あらゆる体の緊張など、改善・対策すべきポイントを誰も教えてくれなかったからではないでしょうか。
そこで、慢性的な頭痛・片頭痛でお悩みの方に朗報です。
「病院に行っても相手にされない!原因がわからない!」
「なかなか効果の出る薬や治療に巡り会えない!」
「このままずっと薬漬けで生活していくのはイヤだ!!」 等々・・・
そうお悩みの方にとって症状克服の重要ポイントとなる、自律神経の乱れ、筋肉の緊張、そして心身のコントロールといった改善のポイントをまとめた対策法がありますので、見ていくことにしましょう。
頭痛・片頭痛を感じている方には様々な緊張が、体中至る所に存在します。その緊張は、不自然な歪みや血行不良を起こします。
こうした機能低下の引き金となっている重要な筋肉があります。
それが胸鎖乳突筋と呼ばれる筋肉です。ちょうど頭の付け根(耳の後ろあたり)から、首筋(くびすじ)、鎖骨にかけて首の両側に付いています。
■慢性頭痛の元をしっかり絶つ!
この筋肉の緊張は頭痛やめまい、耳鳴り、難聴などの引き金になる原因筋と考えられ、おおかた自律神経を司る筋肉とみる治療家もいるほどです。
頭痛・片頭痛に悩む方の多くは、この筋肉の影響によって、首のいたるところに突っ張りやコリ・鈍痛を感じるのが特徴でもあります。(一度、首や肩を色々と押してみてください。痛みやコリを感じる部分があるはずです)
そういったことから、この胸鎖乳突筋の緊張を和らげることが、頭痛・片頭痛のひとつの改善ポイントになってくるのです。
しかし、胸鎖乳突筋は重要な筋肉だけに非常に凝りやすく、日常生活でのストレス、肉体疲労、不摂生など、様々な環境からすぐに影響を受けてバランスを崩してしまいます。
ですから、マッサージや骨格矯正などで一時的に緊張を緩和することが出来ても、その緩和した状態を維持させることは至難の業でした。
以上、自律神経がバランスよく働くには、規則的生活と睡眠、さらにストレスをなくすことが極めて大切です。