片頭痛と外科的手術 | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 片頭痛と「外科的手術」についてのネット上のページを集めてみました。


年金者の戯言帖 2010年1月17日 (日) から抜粋します。


片頭痛が一回の成形手術で治ることがある


 以下はNYタイムズからの引用です。米国では多くの人が片頭痛で悩まされているといいます。そして鎮痛剤を服用しているか、耐えています。しかし美顔成形外科医が額、こめかみ或いは後頭部の成形手術をすることで、片頭痛から開放されることがあることを研究で突き止めました。しかしその方法に対しては当然異論もあり、慎重に対応することも必要になるのは当然です。ただ従来の薬物治療と違うのはただ一回の手術で全快することがあることです。しかし成形外科医の誰でも直ぐできるということではなくて、それ相当の訓練をしないとできないといいます。

片頭痛に悩む約3000万人の米国人の多くが、結局モルモットのような気分でいる―慢性患者―少なくて15日間多くなれば1カ月以上続く―しばしば救済を求めて薬物循環になります。また彼等は精神的不活発と腹痛のような副作用を主張します。医師が片頭痛を引起こすことを正確に指摘していないので、治療は当て推量を伴います、そして彼等はどの薬物がどの患者を最もよく助けるかを知りません。「それはコントロール追求で薬物療法から薬物療法まで行くメリーゴーランドであるかもしれない」と患者教育に携わるNPO国立頭痛財団役員会副理事長ロジャーKキャディ博士は言います。

 高い成功率で押し売りする外科「療法」に関するニュースが先月世界中を駆け巡ったのは驚きではありません。 成形再生外科誌で発表された二重盲式研究は、三つの「トリガーサイト」の一つで手術を受けた患者の80%以上が偽手術を受けたグループの55%以上と比べて頭痛回数をかなり減少させたのがわかりました。外科を受けた患者の半数以上は偽グループの約4%と比べて頭痛の「完全除去」を報告しました。

額成形手術は、成形外科医がしかめ面を治すために通常実行する美容手順です。しかし10年前、何人かの患者は片頭痛が手術後に改良したと報告した後、研究の成形外科医でトップ記事著者バーマングユロン博士は、片頭痛引金ポイントを示す外科解決策を捜し求め始めました―彼は頭痛がどこに始まり、定着するかを定義する―額部、こめかみと後頭部で。

 頭痛専門医は神経科医か内科医の傾向があるので、グユロン博士の仕事はいつも真剣に受け止められるというわけではありませんでした。「神経科医が成形美顔術をする新方法を私に言うなら、私はそれに関して非常に疑い深かったであろう」とクリーブランド大学病院のケースメディカルセンターの成形外科部長グユロン博士は言います。「しかし正直なところ私には偏見のない心があったのであろう」

 先月の報道は、ただ一つの手術が一撃で片頭痛を軽減して、時間を戻すことができたという事実を重視しました。そして片頭痛専門家の好奇心をそそらせたのは、片頭痛の外科が薬物への実行可能な代案を提供するかもしれない可能性です。「非常に大きい部分集合は無頭痛となり、1年間無頭痛のままでいた― それは空想的結果である」とブロンクスのモンテフィオーリ頭痛センターディレクターリチャードBリプトン博士は言います。

片頭痛分野で特に考えていることは、成功が「アタックの50%減少」と定義されているとキャディ博士が言います。毎月存在する10エピソードが5になることは、歓迎できる変化であると言い足したが「それではまだ多くの片頭痛がある」

 外科の背後にある理論は、敏感な神経分枝が筋肉により絞られて刺激されるときいくつかの片頭痛が引き起こされるので、それらの筋肉を非活性化することが長引いていた救済を持って来ることができたのであろうということです。片頭痛のためのボトックスの適応外使用で、それら同じ筋肉は―ボトックス注射で無力化されると―約3カ月何人かの患者で緩和された頭痛を持つ。グユロン博士は、全額部成形手術がより持続的でおそらく永久的な痛みの緩和をもたらすかもしれないと推論しました。ボトックスに積極的に対応した研究関係者だけに外科を提供しました。

(キャディ博士は、慢性頭痛に関する治療としてボトックス研究がまだ装甲艦でないと警告しました。ボトックスメーカーアレルガンは慢性片頭痛に関する治療としてFDAのボトックス承認を追求しています)リプトン博士とキャディ博士を含む多くの頭痛専門医は、この片頭痛外科がほとんどの苦痛者に適切であるということではないと強調します。「この手順に適切な人々は―それらはかなりの大部分ではなく氷山の一角である」と研究著者の一人で、クリーブランドクリニック頭痛センターで働いている神経科医ジェニファーSクリーグラー博士は言います。

 現在のところ、適当な候補者は頻繁な片頭痛に耐えていて、頭痛を沈静化する多くの有効性確認済方法に失敗した人であると数人の医師は言います。結論は炎症ポイントを特定できないならということであるとリプトン博士は説明しました、そして「ボトックスに反応しないなら、この治療に効き目があるかどうかはわからない」

 医師の中には更なる研究でより多くの患者グループによる効力確認をする前に、外科が不適切患者に提供されるかもしれないことを恐れています。「これが広く効果的であると確信するまで私達を飛び越えてそれほどよく選択されなかった患者にまで広範囲に外科をし始めて欲しいとは思わない」とミネソタ州ロチェスターのメイヨクリニック神経学部頭痛部門チーフFマイケルカトレア博士は言います。「いつでも薬物療法を止めることができるが外科を逆にすることができない」

 外科の言葉が広まったので、手術を提供する全国的にわずかな成形外科医への紹介嘆願を予期しているが「たぶん少し大きい研究といくつかをより長く追跡するまで私は非常に用心する」とカトレア博士は言います。

 今までのところ、グユロン博士は約150人の医師を訓練しました、そしてほとんど広告を出していませんが他の成形外科医は自身の片頭痛手術に洗練しています。2年前に、叔母はグユロン博士の片頭痛外科に関してオハイオ州メイフィールドハイツからシャノンバーンに話しました。バーン氏は、既に「考えることができるあらゆる薬物療法」で十年間を費やしたと言います。それでも苦痛はない日より多くの日、頭を痛みつけた。「何を試しても構わないと思っていた」と彼女は言います。18カ月前に行ったグユロン博士の外科は幸運なできごとでした。彼女が20歳で脳卒中をおこして大学を中退するまで続いていた片頭痛は過ぎ去りました。「父は金の心配をしないように私に言った」と現在の22歳のバーン氏はポケットから数千を支払って言いました。

 美顔効果のための古典的額成形は片頭痛苦痛者の外科とは有意差があります。後者はしかめ面筋肉をより徹底的に除去して、脂肪組織と共に神経の詰め込みを必要とすると片頭痛手術を実行するメイン州バンゴールの成形形成外科医デヴィッドAブランチ博士は言います。

 時々片頭痛外科は額に全くかかわらないことがあります。患者の引金サイトに従うのでそれは異なっています: 額、こめかみまたは後頭部。グユロン博士がこめかみを手術するなら、まゆが若返れると彼は言います。彼は、唯一加えられた役得を全く持っていないのは後頭部外科であると言います。

 手術後1年間苦痛がなくなった片頭痛苦痛者が残りの人生で無頭痛のままでおれるかどうかは不明瞭です。「私の目標は頭痛ゼロではない」とグユロン博士と共に訓練したここ5年間で約100回手術を実行したダラスの形成外科医ジェフリーEジャニス博士は言います。「私は全てでの達成ではなく、いくつかでそれを達成できることである」完全な除去は「1年間フォローアップ後がかなり強い要求」となるとカトレア博士は言います。


投稿者 matugaoka 時刻 04時22分 日記・コラム・つぶやき |から抜粋


顔面手術によって片頭痛が長期的に軽減(2011.2.17掲載)

 片頭痛を「不活性化(deactivate)」させる顔面手術によって、一部の患者の症状を長期的に軽減できることが、新しい研究で示されました。

患者69人を5年間追跡した結果、88%に症状の改善がみられ、59%は症状が大幅に軽減、29%では片頭痛の消失が認められました。この研究は、医学誌「Plastic and Reconstructive Surgery(形成・再建手術)」2月号に掲載されました。

 この手術では、まずボトックス(ボツリヌス毒素)注射を用いて痛みの原因となっている誘発部位を特定。神経にかかる圧力を軽減するため前頭(額)周辺の筋肉を切除する手術のほか、こめかみおよび後頭部の誘発部位を対象とする手術があります。米ケースウエスタンリザーブCase Western Reserve大学(オハイオ州)医学部のBahman Guyuron博士によると、この手術の費用は約4,000ドル(約33万円)で、患者の約半数は保険を利用して支払っているといいます。

 手術の効果がみられなかった少数の患者(12%)については、片頭痛の症状が続く一方で、顔面の固定化が残る可能性もあるが、「この固定化(immobilization)は顔にしわを寄せる筋肉だけに生じるもので、害はなく、むしろ外見を若く明るく見せる効果がある」とGuyuron氏は説明しています。

 Guyuron氏は、薬剤の効かない片頭痛の治療に興味をもち、2009年に実施した研究では、「偽(sham)手術」を施行する対照群と、3カ所の誘発部位のうちいずれかの手術を施行する群とを比較しました。その結果、片頭痛の完全な消失を報告したのは治療群では57%、偽手術群では4%でした。米国形成外科学会(ASPS)によると、このような手術に伴うリスクとして瘢痕(はんこん)化、出血、感染症、血液凝固、顔面神経の損傷、麻痺、痒みなどがあるといいます。今回の5年間の研究で認められた副作用としては、皮膚の麻痺(2人)、過敏または感覚低下(4人)、軽度の頸部脱力または硬直(3人)のほか、20人が痒みを報告しています。

 米国では3,600万人という極めて多数の患者が片頭痛に苦しみ、日常生活に支障を来すことも多いが、米サザンカリフォルニア頭痛センターのJack Schim博士は「顔面手術は最後の手段と考えるべきものだ」と指摘しています。同氏は、自身の患者にボトックス治療も利用しており、患者の70~75%には頭痛の十分な改善または完全な消失が認められているといいます。米国食品医薬品局(FDA)は、昨年(2010年)10月に慢性片頭痛の治療としてボトックスを承認しています。(HealthDay News 2月11日)


形成手術が片頭痛を減らす 傑作(0)

(雑誌):Plastic and Reconstructive Surgery 2月号

(著者):Dr.Bahman Guyuron

(所属):Case Western Reserve(オハイオ州)大学医学部

 片頭痛患者69人にボトックス注射を用いて痛みの原因となっている誘発部位を特定。
神経にかかる圧力を軽減するため前頭(額)周辺の筋肉を切除する手術のほか、こめかみおよび後頭部の誘発部位を対象とする手術を施行します。
 5年間経過を追跡した結果、88%に症状の改善がみられ、59%は症状が大幅に軽減、29%では片頭痛の消失が認められました。
 米サザンカリフォルニア頭痛センターのJack Schim博士は「顔面手術は最後の手段と考えるべきものだ」と指摘しています。同氏は、自身の患者にボトックス治療も利用しており、患者の70~75%には頭痛の十分な改善または完全な消失が認められているといいます。米国食品医薬品局(FDA)は、昨年(2010年)10月に慢性片頭痛の治療としてボトックスを承認しています。

 眼瞼下垂患者さんに形成外科で、きれいに手術してあげると頭痛が減ったというデータを以前見せていただいたことがあって、基本的には同じ考え方ではないかと思います。
ボトックスだけでも片頭痛が改善するというデータもありますので、かなりバイアスがかかっているデータだとは思いますが、これは最終手段としてはありかなと思います。


顔面手術によって片頭痛が長期的に軽減


米国では3,600万人という極めて多数の患者さんが片頭痛に苦しんでいます。

 今回、片頭痛を「不活性化(deactivate)」させる顔面手術によって、一部の患者の症状を長期的に軽減できることが、新しい研究で示されました(Plastic and Reconstructive Surgery, 2月号)。

 この手術では、まずボトックス(ボツリヌス毒素)注射を用いて痛みの原因となっている誘発部位を特定。神経にかかる圧力を軽減するため前頭(額)周辺の筋肉を切除する手術のほか、こめかみおよび後頭部の誘発部位を対象とする手術があります。この手術の費用は約4,000ドル(約33万円)で、患者の約半数は保険を利用して支払っているといいます。

 片頭痛患者さん69人を5年間追跡した結果、88%に症状の改善がみられ、59%は症状が大幅に軽減、29%では片頭痛の消失が認められました。

 手術は最後の手段として位置付けられていますが、顔面手術を受けることによるデメリットも考えなければなりません。


頭痛の治療研究センター から抜粋


片頭痛の原因を美容外科で取り除く?


女性の方で中高年になってから急激に片頭痛がひどくなってきたという方、いらっしゃいませんか?

そういった方はもしかしたら、顔の皮膚のたるみが原因の可能性もあります。
人間だれでも、年齢を重ねると、肌がたるんできてしまいます。
特に、目の上の瞼の皮膚は、顔の皮膚の中でも最も皮膚の厚さが薄いらしく、加齢とともにくぼんできている人は多いのではないでしょうか。

瞼が皮膚のたるみで下がってくることが原因となって、片頭痛が起こっているそうです。
美容的要素も多いので、こういった場合瞼のたるんだ皮膚を切除した場合、手術費用は保険適応外ですが、それでも、手術を受けた方は片頭痛がなくなったと喜んでいらっしゃる方が多いそうです。
やはり片頭痛の原因になっていたということでしょう。

長年悩んできていた頭の痛みから解放されると同時に、美容的にも美しくなった女性は、とても生き生きとしています。
ただし、保険適応外ということで、手術費用は30万円前後かかるようなので、一生分の頭痛薬を購入するつもりで挑む必要があります。

 また、瞼の皮膚の切除は、切りすぎると、目が不自然になりますし、ひどい場合は、目を閉じることができないほどになるのだとか。
(おそらくは料金が安いからと闇の美容整形を行ったのでしょう。)
脅かすつもりはありませんが、顔はやはり人目に触れる大切な部分ですので、信頼できる所をしっかり調べて、瞼のたるみが本当に原因となっているのかどうかを医師とも十分に相談して行うべきだと思われます。


片頭痛の原因は分かりますか? から抜粋


眼瞼下垂と自律神経障害


 眼瞼下垂(瞼のたるみ)を引き金に様々な加齢症状が連鎖的に出現する病態が見えてきました。眼瞼のしわやたるみの治療は単なる外見上の問題であるとみなされてきました。しわやたるみを見た目のだけでなく、健康を著しく損なう可能性がある事が最近解明されつつあります。
眼瞼下垂手術をすると、自律神経障害の改善、肩・首のコリ、片頭痛、頭痛80%、うつ症状64%、前頭部のしわ、眼周囲血流障害、眼のくぼみ、冷え性35%、便秘、ドライアイ、不眠症30%を関連するという医学会の報告もあります。

 実際我々も手術を行ってみて、ある一定の割合で上記症状の改善を確認しております。そして今のところ、手術前に改善の程度を予測するのは難しいと考えております。ただし個人差もあり、すべてが軽快するというわけではないことをご理解下さい。
今まであらゆる眼形成手術をしてきましたが、下垂手術は最も難しい手術だと考えます。患者様の満足度を第一に目指していますが、最近になって「手術してよかった」「内服の量が減った」という声が大多数を占めるようになったという印象を受けています。
なお、医学的根拠のない下垂手術(美容目的の場合)は自費となります。


河辺眼科のページから


眼瞼下垂と片頭痛


 眼瞼下垂というキーワードをインターネットで調べると、頭痛の治療として眼瞼下垂が大きく取り上げられ、詳しく説明されています。また、NHKをはじめさまざまなメディアでも眼瞼下垂について最新治療として大きく取り上げられています。しかし、眼瞼下垂の手術=頭痛の治療 ではありません。また、最新の治療でもありません。眼瞼下垂の治療で結果として多くの方の頭痛が改善しているのは事実です。しかし、3割程度の方には改善はないとされています。頭痛の原因はさまざまで、非常に重度の頭痛や命に関わる頭痛もあります。安易に頭痛だから眼瞼下垂の治療を受けようと考えるのは誤りであり、それを安易におこなう医師もばかげています。眼瞼下垂の治療はあくまで視野障害などが認められているもので、頭痛の治療として認められてはいません。片頭痛でお悩みの方はまず、頭痛外来、脳神経外科などを受診し、頭痛の原因を調べることが大切です。片頭痛や肩こりなどすべてが眼瞼下垂の治療でHappyになれることはないんです。また、手術に対し過度に期待をしないことです。眼瞼下垂の基本的な考え方は”十分な視野の確保”と”美容的な美しさ”これに尽きるのです。とは言え、眼瞼下垂の手術で多くの方の片頭痛と肩こりの改善は証明されています。今後はこういったメカニズムを含めさまざまな解明がされていくと思いますが、現時点ではあくまで可能性が高いという程度なのです。


眼瞼下垂のページから

 以上です。


美容整形で片頭痛が治る 9割近くが痛み減、3割は完治 米発表


美容整形の、治療的利用


 ひたいのシワを取るといった、外科的な整形手術をすることで、片頭痛(偏頭痛)がなくなる可能性があることが、最近の研究で解明されたそうです。

 実験では、ひたい、こめかみ、鼻、首の後ろの神経ポイントと筋肉の関連を断った69人の片頭痛患者について、術後5年間、追跡しました。
5年後、88%は、片頭痛の頻度やひどさが軽減しており、60%近くが、手術後の方が、明らかによくなり、29%に至っては、頭痛を完全に起こさなくなったといいます。

この研究結果は、「Plastic and Reconstructive Surgery」2月発行分に掲載されています。

「術後、5年間追跡を行い、多くの人に効果があったことが判明しました。これは大変目覚ましいことです。」

痛みと頭痛のケアを担う、ロングアイランドジューイッシュ病院の、ロバート・デュアルテ医学博士はいいます。

研究には参加しなかったデュアルテ博士は、片頭痛にはこれといった解決法がなかったため、今回の方法は、患者にとっては、最後の希望の光というところもあったのではないかと考えているそうです。

また
「手術という方法は、通常、片頭痛に対しては用いられることはあまりありません。」

と解説するのは、ミネソタ州ロチェスターのマヨクリニックで助教授の、F・マイケル・カトラー医学博士です。


手術のヒントは痛みからの’顔歪(ゆが)め’


頭痛は、顔や頭に、痛みを伝える作用をする、大きな三叉神経の先にある末梢神経が、筋肉組織によってこすられたり、骨や血管に押しつけられることで、刺激されて起こる。片頭痛の症状としては、強烈な頭痛、光に敏感になる、吐き気、寒気などがあります。

研究者のひとり、ケースウェスタンリザーブ大学美容整形主任教授である、バーマン・ギューロン医学博士が、この手術方法を発見したのは、患者が、眉をあげることで、片頭痛の痛みが消えたと知ったことだったそうです。

ひたいに片頭痛が起こると、多くの人が、顔を激しくしかめるのだが、目の付近にある皺眉筋(しゅうびきん)を移動させることで、頭痛が和らぐためだったのです。

 彼は、いうなれば、手根管症候群の頭痛版だと考えたのではないか、と説明するのは、ダラスの、テキサスサウスウエスタン医療センターで助教授の美容外科医、ジェフリー・ジャニスです。彼は、ギュ-ロン博士とともに、手術を執刀した人物です。


たかが美容整形、しかし慎重に


ただ、美容整形とはいえ、やはり手術となると、何をしても効果がなかった後の選択にした方がよいのではないかと、専門家は慎重です。

「この方法で対処をするのは、コントロールしずらい、深刻な片頭痛を持っている患者です。あらゆる神経学者にあって、さまざまな薬を飲んでも、効果がなく、副作用に悩まされるだけだったんです。私の患者のほとんども、メンソールの貼りものや、電気刺激、貼りなど、いろいろとやってきています。」

とジャニスは語ります。

そして、最後に、彼は次のように語りました。

「手術で治るということは確かにあるが、誰にでも100%成功するわけではありません。理由はまだ未解明ですが、成功しない場合もあります。」


 

このように、アメリカでは、片頭痛の外科的治療に取り組まれているようです。


なぜ、このような不確かとも言える「手術的な手段」を御紹介申し上げたか、ということです。


 それは、慢性頭痛(とくに片頭痛)医療に携われる診療科は、脳神経外科・神経内科・小児科・産婦人科・麻酔科・救急医療医・歯科と多岐にわたっています。
 私が、最も問題とすることは、慢性頭痛という”一次性頭痛”これは取りも直さず”脳のなかに異常のない頭痛”であることを意味しているはずです。
 こうした”脳のなかに異常のない頭痛”とされる分野に「脳神経外科医」が”しゃしゃり出てくるのか”ということです。それも”メス”を捨てた「脳神経外科医」がです。
 「脳神経外科医」というものは、手術をしてナンボのものであるはずです。こうした
”メス”を捨てた「脳神経外科医」が、現場でメスを握っている”誠の脳神経外科医”に対して、学会等で講演をされるという正に信じられない世界が存在します。まさに、茶番としか言えない世界のようです。
 そして、こうした方々が、”脳のなかに異常のない頭痛”とされていた片頭痛が、現在では”中枢性疾患”であるとまで、宣われる世界になり、益々、頭痛研究を混乱に陥れています。こうした現実を憂い、敢えて、今回の記事を掲載致しました。


 これまで、述べたように、脳神経外科医を自称する以上、慢性頭痛(とくに片頭痛)の”外科的治療”を追求した研究をすべきです。そうでなければ、神経内科医としていることと全く変わらないことになってしまいます。
 特に、私のように「脳卒中医療」に永年携わってきた人間にとっては、まさに奇異な思いにかられます。とくに神経内科医と脳神経外科医は、仮に脳梗塞であれ、どちらの治療法が有効なのかという議論を日夜繰り返していた当時が思い出されるからに他なりません。こうした、おかしな現実が、罷り通るのが「頭痛医療」の世界です。

 皆さんは、どのように考えられるのでしょうか??