「片頭痛は緊張型頭痛の延長線上にある」・・ | 頭痛 あれこれ

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 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

 片頭痛を抱えて医療機関を受診される年齢層は、女性では30歳から40歳を過ぎた、謂わば”こじれた状態で、自分では、もう対処”できなくなった方々です。
 こうした方々を治療する中で、こうした方々は”片頭痛が「遺伝的疾患」である”という思いこみです。こうした方々は、自分の子供に、自分と同じような苦しみを受け継がせたくないという気持ちを持っておられます。こうした方々に対して、私は「確かに、遺伝的”素因”はあることは認めるが、これだけでは”片頭痛を発症”するわけではなく、生まれてからの”環境因子”がいろいろ重なって”片頭痛”へ移行してくるとお話ししていました。そのため、今後子供さんの将来が心配であれば、子供さんが、例え軽い頭痛を訴えた時点で、私に診せて頂くようにお願いして来ました。
 こうして診せて頂いた子供さんは、正規の受診患者数の3分の2に及んでいます。

 このような”初期の頭痛”は、ほとんど「国際頭痛分類 第3β版」の基準からすれば「緊張型頭痛」としか診断できない方々でした。こうした方々は、頸椎レントゲン検査では「ストレートネック」が確認されました。このため、将来「片頭痛」への移行を予測して、毎日の「背骨伸ばしのストレッチ」を指導し、テレビゲームや携帯の操作を行う場面での注意と、睡眠時間の確保(早寝・早起き)、朝食は必ず取ることを徹底させてきました。
 こうした注意点を厳守される子供さんは、ほとんど片頭痛への移行はありませんでした。
 しかし、こうした「指導」を遵守されない子供さんは、当然います。こうした方々は、その後「片頭痛」を発症されていました。
 こうした事実から、片頭痛は緊張型頭痛の延長線上にあるという考えに至ったのです。

 
 頭痛専門医は、こうした「片頭痛は緊張型頭痛の延長線上にある」といった論点は、まさに容認できないことと思われることでしょう。
 こうしたことに関して、頭痛専門医が慣習的に申される「エビデンス」をお持ちなのでしょうかと、私はお尋ねしたい点です。

 こうした、ひとつずつ積み重ねた「頭痛とストレートネック」の関与のあり方を想定しています。既成の概念で、単に「エビデンス」なしと看過しているのではないでしょうか?
 このあたりを、虚心坦懐に反省すべきように思っております。


 こうしたことから、「片頭痛は緊張型頭痛の延長線上にある」と考えております。


 このような「片頭痛」を発症する初期の段階がどのようなものであるかを、「慢性頭痛」の発症要因が何であり、片頭痛はどのようにして発症するのかという自分自身の論点を持たない限り、実態が見えないものと私は思っております。結局、既成の概念にとらわれることなく”自分の眼で”頭痛患者さんを観察すべきと私は、若い頭痛研究者に提言致します。現在の「頭痛研究者」は既に”動脈硬化”に至っており、このような観点は望むべくもないと考えています。