特定健診保健指導と片頭痛治療 | 頭痛 あれこれ

頭痛 あれこれ

 「慢性頭痛」は私達の日常生活を送る際の問題点に対する”危険信号”です。
 このなかで「片頭痛」は、どのようにして引き起こされるのでしょうか。
 慢性頭痛改善は、「姿勢」と「食生活」の改善がすべてであり、「健康と美容」のための第一歩です。

平成 20 年 4 月から、特定健康診査・特定保健指導が開始されました。

 この「特定健康診査・特定保健指導」は片頭痛と同じように多因子遺伝とされる糖尿病の”予備軍”を未然に拾い上げて、糖尿病を撲滅させることも、ひとつの目的になっています。
 この健診で「メタボリック・シンドローム」と評価された場合、保健指導を行うにあたって、本人の「生活習慣病に関する」意識の程度によって、以下の5段階に分類されています。


  無関心期・・・病識なし 行動変化を考えない

  関心期・・・・必要を感じる


  準備期・・・・本人なりの行動変化


  実行期・・・・適切な行動をはじめる


  維持期・・・・適切な行動が6カ月以上継続


 行動変容のステージモデルとして、それぞれの段階で行うべきことが、これまで示され、これに従って、現在、保健指導が行われています。


無関心期


 気づきを促す
 関心がない理由・抵抗する要因を整理する


関心期


 行動変容による利益や価値を明確にしていく


準備期


 行動目標・計画の設定支援
 行動変容の評価


実行期


 行動の継続支援
 モニタリングとサポート
 自立に向けた計画づくり


継続期


 セルフモニタリング
 セルフケア
 状況の変化など逸脱要因への対応
 結果の評価

 
 このような考えで厚生労働省が「特定健診」の制度を作ったにも関わらず、健診は受けるが、「保健指導」まで受ける方は少なく、「生活習慣病」になってしまっている方が後を絶たないのが実情です。


 私は、これに準じて、片頭痛治療に応用して、行くべきと考えます。

 殆どの片頭痛の方々は、「片頭痛は生まれつきの遺伝性疾患」であって、「適正にコントルールさえすれば、発作が起こらなくなる」といった考え方に批判的かつ懐疑的かつ否定的で、「一般的な片頭痛に関する知識は、極めて豊富である」にも関わらず、その場、その場の発作を鎮めてくれる「トリプタン製剤」があるのだから、何も治す必要はないし、「治る」わけがないと思っておられます。この段階が「無関心期」です。
 

 次は、周囲の片頭痛の方が、発作が起きなくなった方をご覧になられて、
「起こらなくなる人もある」ということに気がついた段階が「関心期」に相当します。

 そこで、どうすれば良いのかと考え始めた段階が、「準備期」に相当します。

 そして、これを実行する段階が、「行動期」です。

 さらに、「発作が起こらなくなった生活習慣」の維持と継続する段階が、「継続期」です。


 頭痛を改善するには理由を明確にして、行動を続ける習慣を身につける必要があります。人は動機がなければ行動を起こしません。
 オーストリアの精神科医、心理学者であったビクターフランクルの名言に、もしあなたが十分に大きななぜをもっていれば、どのようにというプロセスはどんなに難しいものであっても耐える事ができる、ビクターフランクルは著書、「夜と霧」の中で、極限状態における精神状態がもたらす影響について精神科医の観点から書いています。
 もしあなたが頭痛を早く克服したいのであれば多く明確に克服したい理由を書き出し、またそれが達成できたら得られるもの、達成できなければ失うものを明確に書き出してみましょう。いったん、ここでストップして、なりたい自分になるため是非理由を紙に書き出してみましょう。


 そして、「片頭痛を治す」ことに興味を示されたなら、ネットで「片頭痛を治す」をキイワードにして検索され、片っ端しに、確認されることをお勧め致します。


 生まれつき、先祖から受け継いだ「ミトコンドリアの働きの悪さ」を根本的に「治す」ことは不可能です。これは、どうにもなりません。
 しかし、「ミトコンドリアを弱らせない、逆に活性化させる」方法は、あります。
 片頭痛の中には単一遺伝子による遺伝形式のものの治療は殆ど困難な面が存在しています。
 しかし、大半の片頭痛は多因子遺伝形式をとり、これに環境因子が加わって発症すると考えられております。こうした観点から環境因子を潰していけば済むことです。
 このような観点から、「片頭痛予防する」方法を行うべきと考えます。


 「片頭痛まで至らせない考え方」で予防すべき頭痛です。