シンガンプロジェクト”知ることに意味がある” | ワカモノヂカラプロジェクト

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3.11×学生=未来!
ワカモノの元気を被災地に、社会に届けたい!

中高生と共に東北に行ってきたワカモノヂカラのミッフィーです(^^)

シンガンプロジェクト
中高生が行く!
関西と復興地をつなぐ若者のボランティア&スタディバスツアー


3月26日~29日に、23名の中高生と共に復興地宮城県石巻市で活動してきました。

集まった中高生は
なんと愛知県から佐賀県まで本当に様々な地域から来ており、
それぞれたくさんの思いを持って参加していました。


ここでみなさんに質問!
「シンガン」ってどんな漢字を当てると思いますか?

”心眼”だけじゃないんです。

シン=心、真、信、進・・・
ガン=眼、願・・・

いろんな組み合わせができますよね
これは行きのバスにて中高生の中からでてきたものなんですっ
それぞれが思う「シンガン」を胸に復興地へ向かいました。


3月27日
復興地に来てまず向かったのは『大川小学校』

全校児童108人のうち74人・教職員13名のうち10名が死亡・行方不明になった小学校です。



テレビではよく見ていた光景が自分の目の前に広がり、
覚悟はしていたものの、みんな言葉を失います。

静かに校舎に向かって手を合わせる子、

なかなか足が進まない子、

足元を見つめ涙を流す子・・・



思い思いの過ごし方で、現地を感じ取っていきます。

次に女川町へ。

震災前の写真を見ながら歩いているのですが、

「もとの姿が想像できん・・・」と言葉をもらす子も。





津波の傷跡を見ながら
どれほどの威力があったのか、
復興にはほど遠いのではないかと感じている中で、
みんなの目に留まったのが
この女川町にあった看板。

「女川は流されたのではない

新しい女川に生まれ変わるんだ」



それと石巻にあった「復興するぞ」の文字。



目で見て、
復興の力を感じた瞬間でした。

また、
いろんなところで周りの音に耳を済ませると

ドドドド・・・カンカンカン・・・・

工事中のような音が響きわたっています。

これが「復興の音」

耳で聞いて感じれる「復興」です。

しかしある男の子が言ったのは
「女川町の音と、石巻の音は違うね。」という言葉。

どうしても関西からは一括りに捉えがちな復興地も
場所によって大きく違うんだということ。
それに気づくこともできました。

この日は現地の高校生と交流・ワークショップも!



「自分の故郷である大好きな石巻のために
自分にできることを精一杯やってるんです。」

現地の高校生が楽しく、そして熱く自分の思いを話してくれました。

その後はお互いに質問し合ったり、交流する中で、
お互いに繋がっていけないかという話にも発展!

「同じ高校生なのに、行動力がすごい。
自分も目標を持って何か行動してみたい!」

そう感じる子がたくさんいました。

話を聞くことで心で感じとれる「復興地」です。

その日の夜は宿舎で振り返り。



想像以上の被害の大きさ、
復興の足音、
高校生の挑戦し続ける姿・・・

目で、耳で、心で。

ここに来なければ知ることのなかったものを
全身で感じました。

それを一つひとつ整理していきます。

「明日の目標」と「5年後の理想の復興地」も考えました。

目標や理想といってもそれほど具体的なものではありません。

でも復興地を見て聞いて感じたからこそ
出てくる『思い』があふれるものでした。


3月28日
ノ崎古民家再生プロジェクト』といって津波の被害があった古民家を
地域の方々が集まれる場所にしようという活動かあり、
そのお手伝いをさせてもらいました。



地域の方々が集まるときに使う机の作成を任されました。




意見がまとまらなかったり、
上手く連携がとれない中で四苦八苦しながら作業していきます。
でも、ふと気づくと本当の目的を忘れていたことに気づいた高校生も。

「作ることに必死になりすぎて、
ここに来る地域の方のために作ることも、
昨日考えた目標も忘れとった・・・。」

目標で多かったのは
『5年10年先もつかえる机を作る』というもの。
そのためにできることを精一杯しました。



同時並行で
たたみを敷いたり、掃除をしたり、
古民家の中を整える作業も頑張りました。




作業の途中には
地元の方が届けてくださった牡蠣を頂きました♪



西日本では「風評被害」で避けられる東北の食べ物。
「今まで東北のもんを避けてたけど
そんなん関係ないんやね」と話す子も。
届けてくれた漁師さんの温かさも含め、
実は舌でも「復興地」を感じれるのかもしれません。

そしてなんとか畳が敷かれたところに、
完成した机を置くことができました!!



『地域の方が少しでも安らぐ場所としてここを使えるように』
みんなの願いがこもったものを残せました。

活動を終え、
帰りのバスの中ではこのツアーの振り返り。
1人ひとり熱い思いをみんなに話します。

「来て現状を知ったら『自分には何もできひん』って思ったけど、
まずはメディアとかでは伝わらない
本当の復興地を知ることに意味があるんだと思う。」
「今まで復興地に対して
他人事だったのが自分事になった。
これからも関わっていく使命が自分にはあるんやって思った。」
「帰ったらまず感じた事を人に伝えたいって思ったけど、
言葉で表現できひんものを感じたからそれが伝えられるか不安。
だから『一回東北行ってみて』って言いたい。
私は来て本当によかったと思うから
。」
「中学生の私にはできることはちっぽけだけど、
自分でもやれることを1つずつやりたい。」
上手く表現できなくても、
言葉に詰まっても、
自分の思いをゆっくり言葉にしてくれました。

みんな行きのバスとは全く違う顔つき。
本当に凛々しくて頼もしい。

疲れてはいても、
顔も言葉もキラキラしていました。

それぞれの中高生が感じた『思い』というのは
社会を変えてくれるほどの大きなチカラを持っている。
だから地元に帰ってからも、
今回感じた『思い』を忘れず、形にしてほしい。
復興支援に限らなくてもいいから
自分にできるボランティアを続けてほしい。

そう思いますっ

 

これはワカモノヂカラのシンボルマーク。

「私がやります。」

そんな主体性を意味しています。
みんなもそれを真似てこぶしをあげました。

1人ひとりが
自分にできることを。
主体的に。



そんなスタートラインに立った中高生をこれからも応援したいと思います(^^)