小雨が降っている。雨が降れば、濡れる。まぁ、当たり前のことだ。濡れるのを嫌うのか、雨予報が出ると、「明日、雨かぁ」と憂鬱になる人も多い。ここでは、雨の意味合いが変わる。雨は恵みだ。高い気温を少しでも和らげてくれる、恵みの雨だ。どうせ、汗で濡れるのだから、雨で濡れようが変わらない。周りにいる人も、この雨の中、嬉々とした表情を浮かべている。周りの人も同じような感覚なのだろう。周囲の人は、数人の集まりではない、千人、二千人の規模で人が集まってきている。嬉々とした表情を浮かべている人と言ったが、みんながみんなそうではない。中には、苦虫をかみつぶしたような表情をする人や、目をつぶって瞑想をしているかのような人もいる。一人でいる人ばかりではない。数人で談笑する人。数十人で集まって写真を撮っている人、多種多様な表情や、動きをする人がいる。いろいろな人がいるのだけれども、どうもこの人の集まりは、どこかみな同じところを見ているような気がする。

 

 招集がかかった。いよいよ何やら始まるようだ。