朝の四時過ぎに、ハイテンションな声が響き渡る。
朝の四時なんて、いわゆる普通の人は寝ている時間だし、ごく一部の知る人ぞ知るスポットでは、散歩をする人が湧いてくる時間なのだが、やはり、散歩している人もこんなハイテンションなことはない。多少は眠気も感じなくはないこんな時間に、なぜ、こんなにハイテンションなんだろうか。意味がわからない。出勤前のサラリーマンをたたき起こして、ここに掘り込んだら、声を出して、走って逃げだすのは明白ではなかろうか。朝の満員電車よりたちが悪い。
さんざんこんなことを言っているが、ここで一つ問題がある。
自分もハイテンションなのだ。
声こそ出すことはないが、身体の内側では、「ゴー、ゴー、ゴー」と叫び続けている。何やら始まるこれからの出来事に、なにやら、共鳴しているようだ。ここに立った以上は、もうやるしかない。それまで抱いていた迷いや不安は、端に追いやって、「もうやるしかない。」そう覚悟が決まる。