小雨を肌で感じながら、歩を進めていく。「歩」と言っても歩いているわけではなく、走っている。呼吸に窮屈さを感じる一歩手前を保っている。やはり身体の反応を確認している。
側溝から水があふれ、コースの道路が数十メートル冠水していた。未明のこの時間に走っているだけでも非日常であるのに、道路の冠水まで加わると、非日常がパワーアップするかのようだ。履物はサンダルだから、冠水の中に足をつっこんでも影響は少ない。涼しい気もするのだが、濡れている状態というのは、そう快いものではない。
そうこうしているうちに、水や、軽食をいただけるエイドステーションに到着した。補給は、少量をこまめに摂ることを心がける。念頭に置くのは、塩分、カリウム、水分。持参したアミノ酸に、青汁の粉末も定期的に摂取していく。補給を手早く済ませ、目指すのは、次のエイドステーション。こうして、一つひとつのエイドステーションをつないでいくことが最後までやり遂げるコツのようにも思う。