56式自動歩槍はベトナム戦時、北ベトナムに大量投入された中国製AK47。
当時はソビエト連邦からのAK47と同様に軍事援助され正規軍からベトコン、果ては鹵獲されたAKを米軍側が使用するという状態となっていました。
米軍特殊部隊がベトナム戦時中、AK47の中国製海外輸出モデルとなるM22を仕入れシリアルナンバーを削り落とし痕跡がつかない状態にして投入したとの話もあります。
AK47、56式を使用するメリットとしては弾薬のファイヤーパワーの他、マガジンの装弾数(米軍のAR-15系は20連マガジンでAK47の30連マガジンが投入されたのはベトナム戦後半となる1969年)と発砲音の違いによる偽装撹乱が目的で、他に作動の安定性もあったのかもしれません。
ちなみにコレは余談ですがベトナム戦後期のMACV-SOG隊員が手にするのはAK47系ではなくAKM系プレスフレームのハンガリー製AMD-65(!)
ベトナム戦当時はプレスフレームの最新アサルトライフル、AKMは虎の子で国外への情報すら隠匿されるレベルだったのでベトナムにAKMが見えたのは戦後の画像しか今のところ出ていない状況です。
対してプレスフレームのAMDが使われているという事実、、、
LCTは雰囲気イケメンと言う新しいジャンルを開拓しているぶっちゃけ適当なところがあり、仕上げが甘いのがデフォルト。
AK47に至ってはフレーム、メカボまわり、インナーバレルまわり、トリガーガード(追加加工必要)、ガスチューブ、ガスブロック以外はパーツ交換が必要と言うほどの甘い作りで、ほぼ社外パーツでの仕上げとなります。
RS(リアルソード)やGUARDERが56式出してるじゃないか!という話がありますが、共にスチールプレスボディのAKMがベースとなった後期型。
ベトナム戦イベントで使用するとなると「雰囲気だけベトナム戦56式」となってしまうのでこだわると今回のような組み直しやり直しが必要となります。
特徴的なスパイクバヨネット付きのフロントサイトもRS製は改良された後期モデルで形状がかなり違うのでGUARDER製をベースに追加加工して組みます。
フラッシュハイダーもAK47タイプを追加搭載。
リアサイトブロックは22mm厚のナロータイプから24mm厚のワイドタイプへ変更。
トップカバーやセレクター本体も排莢部近辺の造形が違うという致命的な問題があるので全交換。
そして刻印は一度溶接で埋め直し、漢字刻印へ変更!
これで黒染めフレーム処理が可能となります。
今回はハードリコイルカスタム+FCU電子制御トリガー組み合わせをおこないます。
通常、FCUはメカボ内部にセンサーを内蔵し、作動をきめ細やかに制御する基板。
ハードリコイルの強烈な振動を与えるなんでもってのほかですが、もし組み合わせできるカスタムとなればかなり最高なのでは?
今回はT238と言う海外製廉価版FCUで、安価ながら機能満載、コスパが高いと言われているものを投入します。
ついでに内部もクリーニング。
FCUは思いっきり基板なのでグリス飛び散りなどはNGで、最低限のグリス量で仕上げます。
と言う事でメカ一新!
トレポンクラスとなるすべてに手を入れたLCTベース56式自動歩槍、デジタルハードリコイルカスタム完成となりました。
バヨネットまわりが素敵なベトナム戦モデル、重量は優に4kgオーバーで実物同様、本当に重くなってしまいました(笑
GUARDER製フロントキットはノリンコ製?と言えるくらいの完成度ですが初期型造形を追加。
側面の補強部は耐久性を鑑みてそのままで中期のままですがかなり良い感じで、現在考えられる最高のベースとなります。
フレームはLCTミルフレームをベースにピン溶接、面研磨で埋め戻し漢字刻印投入。
その為、黒染め仕上げが可能となりました。
恐ろしい事にフレーム以外は社外パーツで組むと言うとんでもない仕様です。
ハードリコイルメカは安定の650gタイプ+試作のダミーボルト連動。
こちらは旧型メカなので近日、新型のトレーサータイプに変更予定です。
屋外試射ではダイレクトバッファメカでフレームに直接650gのリコイルウエイトを叩きつけるようになったのでメカボケース破損も無くなった新型に。
電動ガンベースなのでGBBと違い、こんなハードリコイルでもサイクル低下や作動不良も無くバキバキに弾幕を貼る事が可能。
個人的にはドラムマガジンでマシンガン運用も、、、
2024年、今年にはハイエンドFCUのテスト導入やダミーボルトまわりのアップデートも控えてますのでかなり楽しみなカスタムとなります。