メタヌキさんご依頼 WE M14 基本チューン&修正&ショートバレル化 ① | サバゲチーム プラトーンブログ

サバゲチーム プラトーンブログ

千葉ニュータウン近辺で活動するサバゲチーム PLATOON のブログです
エアソフトガンカスタムも!

先日Technasiaにドック入りしたメタヌキさんのWE M14。

イメージ 1
RA-Techの木ストとNPAS標準装備でいきなりイイ感じです。

それにしてもWE-Techのリキチャ長物エアソフトガン、初期はLAスタジオコピーの真鍮コンニチハ(クローズチャンバー)仕様でしたが最近になってオープンチャンバー(巷ではオープンボルトとか言われてますが実銃の発射機構と思いっきりかぶっているのでオープンチャンバーと呼ばせて頂きます)システムのものになり、リコイルなどもクローズチャンバー仕様の「バフッバフッ」といったものから「ガツンッガツンッ」と来るリコイルになっています。

とは言ってもWA M4のようなフローティングバルブ形式のようなメカニカルバルブ方式とは違うマルイやKSCの負圧方式なので発射ガス量でブローバック側へスイッチするシステムです。

このシステム、名前の通り負圧式なのでガスの力でバルブを閉じるので圧力低下によってバルブが閉まりにくくなり、最悪の場合「ブシュー」とガス抜けしてしまう低温作動時に非常に弱い構造です。
逆にWAのフローティングバルブ方式はチャンバー内のBB弾の有無によってバルブが開閉するのでチャンバーパッキンの保持が強くなり弾道に悪影響を及ぼす可能性があります。
まあ、どちらも一長一短ということですね。

と言うことで分解の前に初速測定です。
イメージ 2
???初速27???その前は初速50とかでした。
いくらなんでもばらつきがひどすぎます。
何かメカに問題があるのでしょう。

イメージ 13
まずは一番怪しいフローティングバルブまわりを分解してみます。
それにしてもWAのエンジンにそっくり(;´Д`)

イメージ 14
ピストンヘッドには電動ガンのような負圧穴が開いています。
なのでピストンパッキン自体はスカスカにセッティングされていました。

イメージ 15
そして問題のNPASバルブ。
一応全閉鎖状態でどのくらいのパワーが出るか試すことにしました。
(最初のセッティングではかなり前方にセットされていたので発射側のガス量が非常に少ない感じでした)

イメージ 16
シリンダー内のリターンスプリングまでWA M4系のパクリ!
そこまでやるか!
で、このリターンスプリング、組込方法もWAのままで専用の治具を使用して面倒な組込みルーチンがあるのです。
エンジンまわりは分解頻度も多いので治具を使用しないで組み込む方法を考えました。

イメージ 17
結局、シリンダー開放部ギリギリでピン穴を横に開けてそこから通すだけで組み立てられるようにしました。

イメージ 18
それにしてもボルトストップパーツの細かいこと!
これ、折れないか非常に心配です(;´Д`)

イメージ 19
ということで初速は現在の気温で80台に入るようになりました。
ただ、初速のばらつきがまだ出ていて、低い時は60台まで落ち込んでしまいます。
もしや、、、

イメージ 20

イメージ 3

わかるでしょうか?
ローディングノズルが3mmほど遊んでいます。
そのせいでホップパッキンへの挿入量が変化し、パワー変動になっているのです。

よく見るとこのM14、ボルト前進量をセレクターから引っかかってくるチャージングハンドルガイドにぶつかり制限されまくっています。
実銃ではありえないほど閉鎖時にぶつかりまくっているのでガイドも曲がってきてしまっていました。

イメージ 4
これがそのガイドパーツ。
その後端に

イメージ 5
ピンが入っているのですがなぜか内部にはプラのカラーが入っていて前進しないように制限されています。
多分これ、日本国内向けのデチューン対策くさいですね。

イメージ 6
なのでここは本来の精度を出すためにスプリング式に変更しました。

イメージ 7
そうするとさっきまでここまでが精一杯だったのが

イメージ 8
コッキング時にはここまで後退してきます。
これは実銃では重いボルトの衝撃緩衝を少しでも緩和するための苦肉の策のようなものです。
そういったものがガスピストン側にもあったのでWEの設計者はなかなか考えているようです。

イメージ 9
コレなんかも前進複座時のバッファーとして機能しています。
柔らかいスプリングながら重いシャフトで衝撃緩衝をおこなっているのです。

イメージ 10
ついでにセミの切れが悪い問題も解決!
問題はここ。
トリガー、ハンマーシャフトが2.6mmに対して3mm近い穴が開いてました。
この小さながたつきでトリガープルに大きな影響を与えているのです。

イメージ 11
0.1mm厚と言われる紙を2枚巻いたところでガタツキが無くなりました。
そこへ瞬間接着剤を浸透させ固まったところで不要箇所をカットします。

イメージ 12
これでトリガープルは完全になりました。
シアー削らなくて良かった(・∀・)

ということで本日はここまで!