
それにしてもWE-Techのリキチャ長物エアソフトガン、初期はLAスタジオコピーの真鍮コンニチハ(クローズチャンバー)仕様でしたが最近になってオープンチャンバー(巷ではオープンボルトとか言われてますが実銃の発射機構と思いっきりかぶっているのでオープンチャンバーと呼ばせて頂きます)システムのものになり、リコイルなどもクローズチャンバー仕様の「バフッバフッ」といったものから「ガツンッガツンッ」と来るリコイルになっています。
とは言ってもWA M4のようなフローティングバルブ形式のようなメカニカルバルブ方式とは違うマルイやKSCの負圧方式なので発射ガス量でブローバック側へスイッチするシステムです。
このシステム、名前の通り負圧式なのでガスの力でバルブを閉じるので圧力低下によってバルブが閉まりにくくなり、最悪の場合「ブシュー」とガス抜けしてしまう低温作動時に非常に弱い構造です。
逆にWAのフローティングバルブ方式はチャンバー内のBB弾の有無によってバルブが開閉するのでチャンバーパッキンの保持が強くなり弾道に悪影響を及ぼす可能性があります。
まあ、どちらも一長一短ということですね。
と言うことで分解の前に初速測定です。

いくらなんでもばらつきがひどすぎます。
何かメカに問題があるのでしょう。

それにしてもWAのエンジンにそっくり(;´Д`)

なのでピストンパッキン自体はスカスカにセッティングされていました。

一応全閉鎖状態でどのくらいのパワーが出るか試すことにしました。
(最初のセッティングではかなり前方にセットされていたので発射側のガス量が非常に少ない感じでした)

そこまでやるか!
で、このリターンスプリング、組込方法もWAのままで専用の治具を使用して面倒な組込みルーチンがあるのです。
エンジンまわりは分解頻度も多いので治具を使用しないで組み込む方法を考えました。


これ、折れないか非常に心配です(;´Д`)

ただ、初速のばらつきがまだ出ていて、低い時は60台まで落ち込んでしまいます。
もしや、、、


わかるでしょうか?
ローディングノズルが3mmほど遊んでいます。
そのせいでホップパッキンへの挿入量が変化し、パワー変動になっているのです。
よく見るとこのM14、ボルト前進量をセレクターから引っかかってくるチャージングハンドルガイドにぶつかり制限されまくっています。
実銃ではありえないほど閉鎖時にぶつかりまくっているのでガイドも曲がってきてしまっていました。

その後端に

多分これ、日本国内向けのデチューン対策くさいですね。



これは実銃では重いボルトの衝撃緩衝を少しでも緩和するための苦肉の策のようなものです。
そういったものがガスピストン側にもあったのでWEの設計者はなかなか考えているようです。

柔らかいスプリングながら重いシャフトで衝撃緩衝をおこなっているのです。

問題はここ。
トリガー、ハンマーシャフトが2.6mmに対して3mm近い穴が開いてました。
この小さながたつきでトリガープルに大きな影響を与えているのです。

そこへ瞬間接着剤を浸透させ固まったところで不要箇所をカットします。

シアー削らなくて良かった(・∀・)
ということで本日はここまで!