溶接のお仕事② ~溶接の歴史編~
さて、前回は「溶接の定義」について書きましたが、
今回は溶接の歴史について書きたいと思います。
とは言ってみたものの・・・
毎日会社に来て、いつものように溶接していても、
「こうやったら、上手く溶接できるんじゃないか?」とか
「どうやったら、綺麗に仕上がるか?」とか
「いつまでに仕上げなきゃ」とか、現実の事ばかり考えているので、
自分がやっている仕事の歴史なんて、
自分自身、正直気にした事無かったんです・・・。
ですので、この機会にちょっと調べてみました。
紀元前3000年頃にはすでに金属を接合する方法として
鍛接(金属同士をハンマーでたたき、接合すること)、リベット接合、
ろう付が用いられた証拠がみられる。
たとえば、メソポタミア地方で発見された雄鹿の頭部をあしらった銅製の
飾り板(レリーフ)の枝角の接合にはろう付が用いられているし、
これがそのレリーフ
↓

紀元前1350年ごろに造られた古代エジプトの王、
ツタンカーメンの金の棺の中から、
鍛接したと見られる鉄製の装飾品が発見されている。
(文章・写真ともに「日本溶接協会」さんHPより引用)
ちなみに、紀元前3000年とは
エジプト初期王朝時代で、古代エジプトで初めての統一王朝が
出来たとされる時期なんですって!!
(有名なギザの3大「ピラミッド」が造営されたのは、紀元前2500年頃)
古代エジプトの文字である、「ヒエログリフ(神聖文字)」が
使われ始めたのもこの時期とされているし、
そもそもそんな時代から、金属を接合する技術があった事に、
非常に驚きました。
「そんな時代から、金属が使われるニーズがあったんだ!!」と
今、僕たちが仕事として使っている「溶接」が
工業技術として発展して行くのは、
18世紀のいわゆる「産業革命」以降の事となって行く訳ですけど・・・
ひとつひとつの発見に関して記述していくと、
あまりにマニアックな人物や単語がでてくるので、
説明するのにおそらく1年くらいかかってしまいそうなので、
細かい解説は省略させていただきますが(スイマセン)・・・
電車・自動車・船・ロケットなどの大きなモノから
携帯電話やゲーム機の心臓部分である半導体の製造装置、
普段僕たちが口にする食品を加工している装置など、
直接手にする製品から、間接的に使われている製品など
金属が使われている製品の製作段階において、
「溶接」は必ずと言っていい程使われている技術なのですが、
今回その歴史を調べてみて思ったのが、
約200年前から発展していったこの「溶接技術」によって
作り出されてきた製品があることによって、
現代の僕たちの生活が成り立っている部分がたくさんあるし、
そういう意味においては
改めて、この技術を発見した先人に感謝すると共に、
「溶接」という歴史のある技術を無くさない為にも、
僕たち以降の若い世代の人達に、
きちんと伝えて行かなければならないという使命感を持って、
仕事をしていかなければならないと痛感しました
早速、明日から頑張ろう!!
いや、いつも頑張っておりマス・・・
今回は溶接の歴史について書きたいと思います。
とは言ってみたものの・・・
毎日会社に来て、いつものように溶接していても、
「こうやったら、上手く溶接できるんじゃないか?」とか
「どうやったら、綺麗に仕上がるか?」とか
「いつまでに仕上げなきゃ」とか、現実の事ばかり考えているので、
自分がやっている仕事の歴史なんて、
自分自身、正直気にした事無かったんです・・・。
ですので、この機会にちょっと調べてみました。
紀元前3000年頃にはすでに金属を接合する方法として
鍛接(金属同士をハンマーでたたき、接合すること)、リベット接合、
ろう付が用いられた証拠がみられる。
たとえば、メソポタミア地方で発見された雄鹿の頭部をあしらった銅製の
飾り板(レリーフ)の枝角の接合にはろう付が用いられているし、
これがそのレリーフ
↓

紀元前1350年ごろに造られた古代エジプトの王、
ツタンカーメンの金の棺の中から、
鍛接したと見られる鉄製の装飾品が発見されている。
(文章・写真ともに「日本溶接協会」さんHPより引用)
ちなみに、紀元前3000年とは
エジプト初期王朝時代で、古代エジプトで初めての統一王朝が
出来たとされる時期なんですって!!
(有名なギザの3大「ピラミッド」が造営されたのは、紀元前2500年頃)
古代エジプトの文字である、「ヒエログリフ(神聖文字)」が
使われ始めたのもこの時期とされているし、
そもそもそんな時代から、金属を接合する技術があった事に、
非常に驚きました。
「そんな時代から、金属が使われるニーズがあったんだ!!」と
今、僕たちが仕事として使っている「溶接」が
工業技術として発展して行くのは、
18世紀のいわゆる「産業革命」以降の事となって行く訳ですけど・・・
ひとつひとつの発見に関して記述していくと、
あまりにマニアックな人物や単語がでてくるので、
説明するのにおそらく1年くらいかかってしまいそうなので、
細かい解説は省略させていただきますが(スイマセン)・・・
電車・自動車・船・ロケットなどの大きなモノから
携帯電話やゲーム機の心臓部分である半導体の製造装置、
普段僕たちが口にする食品を加工している装置など、
直接手にする製品から、間接的に使われている製品など
金属が使われている製品の製作段階において、
「溶接」は必ずと言っていい程使われている技術なのですが、
今回その歴史を調べてみて思ったのが、
約200年前から発展していったこの「溶接技術」によって
作り出されてきた製品があることによって、
現代の僕たちの生活が成り立っている部分がたくさんあるし、
そういう意味においては
改めて、この技術を発見した先人に感謝すると共に、
「溶接」という歴史のある技術を無くさない為にも、
僕たち以降の若い世代の人達に、
きちんと伝えて行かなければならないという使命感を持って、
仕事をしていかなければならないと痛感しました

早速、明日から頑張ろう!!
いや、いつも頑張っておりマス・・・