アクロス・ザ・ユニバースアクロス・ザ・ユニバース/ジュリー・テイモア全編にわたってビートルズの名曲を使用した異色ミュージカル。発想自体は新しくもないがこのサイケデリック感はヤバイ!ビートルズが好きでも嫌いでもミュージックの力を実感できる。思想も革命も世界も関係ない。歌と君がいれば。
ロード・オブ・ドッグタウンロード・オブ・ドッグタウン/キャサリン・ハードウィック70年代にスケートボードを発端にさまざまなカルチャーを巻き込んで一世を風靡したZ-BOYSを描いた青春映画。同時代のロックと共に映画は進む。確かに映像も音楽もクールだ。しかし『24アワー・パーティ・ピープル』もそうだが、こういうアッパーカルチャームーヴィーに寒さを感じてしまうのは僕だけだろうか。客観的に描くにはまだ時間が経っていない。カッコいいだけの映画なんて観たくない。
チェ 28歳の革命チェ 28歳の革命/ スティーヴン・ソダーバーグひたすら続く重い行進と戦闘のシーン。いつ終わるのか分からないままただそれはフィルムに映し出される。感傷も感慨もなく仲間が撃たれて死んでいく。描かれるゲバラも咳を繰り返し弱々しい。戦いも革命も地味で単調な私たちの世界と繋がっているのだ。
ダークナイトダークナイト/クリストファー・ノーランノーランは【分身】を主題に撮り続けている。前作よりも具現化された【分身】であるジョーカー。バッドマンは戦えば戦うほど自己のアイデンティティを見失っていく。ヒーローさえもアイデンティティを見失う時代に僕らが生きる術はジョーカーの狂気を受け入れるしかないのか。
エグザイル/絆エグザイル/絆/ジョニー・トーオールド・ノワール、西部劇に準ずる銃撃戦をマトリックスを想起させるモダンアクションで新解釈。銃撃で巻き起こる煙幕の中は敵も味方も答えも問いも全て包み込む。目標を見失った後のロード・ムーヴィーのような間延びした展開も面白い。