映画レビュー 「LOOPER」 | 幽玲の妄想ふぁんたじあ

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良かった点

 タイムトラベルものの難しさ


本作は久々のタイムトラベルSFなんですが
タイムトラベルものって難しいんですよね~。

必然的にストーリーがややこしくなるので
観る方にとっても難しいんですが
作る方も難しい。

大抵の場合
矛盾点を探し出すとキリがないんですよ。

その点についてみると
本作はかなり筋が通っています(矛盾点が少ない)。

入念にストーリーが組み立てられています。

さらに
ナレーションやセリフを使わず
ほぼ映像のみで時間軸の説明ができていたのも見事です。

いろいろと複雑な考察しがちなタイムトラベルものですが
これはひとつの結論として十分に受け入れられます。

 画期性

本作の最大のポイント
それはタイムトラベルSF作品における≪画期性≫でしょう。

ほとんどの場合
タイムトラベルものでは
異なる時代の自分には会ってはならないというのがお約束としてあります。

ところが本作はそれを逆手に取り
本人同士の戦いを主軸に置いています。

これは意外と誰もが思いつきそうで思いつかなかったことです。

≪つかみ≫という点では素晴らしいですね。

 細かい演出

タイムトラベル要素を使った細かい演出が所々に散りばめられていますね。

現代の自分が殺されると
未来の自分が徐々にガイコツ化していったり
現代の自分に傷を付けて未来の自分にメッセージを送るなど
思わずなるほどぉ~と頷いてしまう演出。

劇中のキーワードとなる≪レインメーカー≫の由来や正体のヒントも
よく観ていると拾えます。



悪かった点

 ≪TK≫の存在意義


本作中に言う≪現代≫は
どうやらわたしたちの時代よりも未来(近未来)のようで
ブルース・ウィリスの時代はその更に未来のようです。

ややこしい(笑)

それはいいんですけど
本作の時代(世界)では
人口の1割が≪TK≫と呼ばれる念動力者になっています。

つまり
≪タイムトラベル≫要素と≪特殊能力≫要素が混在しているわけですが
ちょっち≪特殊能力≫要素はいらなかったなぁと思わなくもありません。

作品テーマの軸がぶれるんですよね。

≪タイムトラベル≫要素1本で勝負してほしかったというのが本音の感想です。

 あっさりラスト

こういう映画ではありがちなことですが
ラストがあっさりしすぎかなぁ。

ネタバレになってしまうので
詳しいことは言えませんが

変革した未来を見せてほしかったですね。



総評

タイムトラベルものの作品の中では
よくできている方だと思います。

映画館で観る価値は十分にあります。

それにしても
ブルース・ウィリスのセリフが総じて少ないように感じたんですけど
今度公開される『ダイハード・ラストデイ』の方で忙しかったのかな( ´∀`)