今週の種まき「PHASE-20 おだやかな日に」 | 幽玲の妄想ふぁんたじあ

幽玲の妄想ふぁんたじあ

しょーもない話と少しずつの小説をお送りする妄想世界をご堪能あれ


良かった点

 戦争の裏側 - SEEDとAGE

今回はサブタイトルのとおり
戦闘シーン抜きの回。

戦闘シーンのない回がところどころにあるというのは
本作の特徴のひとつといえます。

過去の作品は玩具メーカー(バ○ダ○)の干渉がひどく
戦闘シーンを抜くことができない事情があったそうですが
戦闘シーンを抜いたにもかかわらず販促に大成功した本作ですから
玩具メーカーも文句を言えませんよね。

さて
今回はプラント(ザフト)側の背景事情と
アークエンジェルクルーの心情描写を主に描いた内容となっています。

「人間同士の戦争」をテーマにした作品である以上
今回のような回は作品の柱となる重要な意味を持っています。

日常と主義。

主人公陣営と同じように
敵にも「家族」がいるのだということ

戦争とは「主義者」の対立なのだということ

特に良かったと感じた点として
遺伝子操作によって頭脳も身体能力も向上し
「進化した」と思われていたコーディネーターが
出生率の低下という由々しき問題を抱えていたのだということを描写した点が挙げられます。

ここまでの話をみる限りでは
単純に、人工的進化に対する肯定派と反対派の争いだと思えますが
実はそんなに簡単な話ではなかったということなのです。

深い……。

現在放送中の「機動戦士ガンダムAGE」は
子どもをメインターゲットとし
分かりやすいガンダムを目指しているそうですが
本作を改めて観ているとひとつの疑問が浮かびます。

本作も、ガンダムを知らない子どもたちにガンダムを知ってもらうことをコンセプトとしていました。
そしてその狙いは見事に当たり
沈静化しつつあった世間のガンダム熱に再び火を点けました。

では
本作とAGEは何が違うのでしょうか?

そのひとつとしていえるのは
本作が魅力的なMSとキャラクターを豊富に提供できていたことにあります。

魅力的というのは、見た目のかっこよさやかわいさだけではありません。

そこにある奥深さ、こだわりの心情描写が本作に「人間らしいリアリティ」を与え
子どもたちの無意識下で共感を呼んだのです。

それに加えて
宇宙世紀シリーズに負けず劣らない戦争描写をしたことにより
過去作のファンであった大人達まで取り込みました。

AGEにはこれがない。

薄っぺらな描き方しかできていないから
子どもたちの心に響かない。

MSも似たようなフォルムばかりで個性がない。

AGEの狙いが子どもファンの再獲得である以上
日野氏は何よりも本作を徹底的に研究すべきでしょう。

Twitterで「正当なシリーズ」を観たという言い方をしたということは
少なくとも本作を徹底的に研究してはいないということでしょう。
(何を正統と言っているのかわからないし、「正当」の漢字間違っているし……)

たとえ日野氏が他作品で成功していたとしても
ことガンダム作品に関しては
一ビジネスマンとして反省すべき点です。



悪かった点

 やや唐突か


気になった点としては
今回やらなければならなかった内容なのか?
という点。

まだバルトフェルド隊との戦いは終わっていません。

次回決着がつくのですが
逆の方がよかったのでは?

バルトフェルド編が終わっていない中で急に話がプラントに行ってしまったので
やや熱の冷める思いがします。

何か社内事情があったのですかね?



総評

今回はSEEDとAGEの比較論を展開したコラムのようになってしまいましたが
今回のような内容の話を観ると
なぜAGEが不振なのかという理由が見えてきますね。

同じコンセプトで始まった作品ですから
今後もたまに比較分析していこうかと思います。