Little Women -稚草物語-

Little Women -稚草物語-

表現豊かな人間になりたい

素敵な女優になりたい

福原稚菜の徒然日記

女優です。

お手紙などは所属事務所のレイグローエンタテインメントまでお願いします。


切り絵しています。
サイト→https://anyas2515.wixsite.com/atelieranya

昨日、アートワイン東京のイベントに行ってきました。芸大で美術を学ぶ生徒さんが講師となり、ゴッホやモネ、様々な技法で絵の描き方を教えてくれる教室です。私たちはフラワーペインティングアートを体験してきました。



このイベントの気に入っている一つでもあるのですが、絵を描くときの題材をテーマに選ばれたワインを飲むことができます。お酒を楽しみながら肩の力を抜いてアートを生む体験ができます。あれこれ考えてしまう私には今までにない新しい姿勢。ちゃんとソフトドリンクの用意もあるのでお子さんも参加されていました。



お酒は強くありませんが、ゆっくり飲んでおやつを食べて、談笑しながら色を選ぶ。これはあれだからえっと…‥なんて考えずに、自分の好きな色を合わせていく工程を純粋に楽しめます。



絵を描いていると、ふと、幼少期を思い出して

「そういえば、小さい頃はパパと絵を描いていたよね。なんの絵か覚えてないけど」

と妹と話していました。

ナスの絵を描いた気はする……。


あの時父は太陽は赤色じゃなくてもいいんだよ、と教えてくれました。固定概念にとらわれず自分が見て感じた色で良い。そんな教えを経て、私たち姉妹はどんな絵を描く大人になったのかしら?





じゃーん!


自分たちでも仲良し姉妹だと自負していますが、思い描く世界は正反対。さらに描くこだわりも正反対。


自分から誘っておいてなんですが私は特に描きたいお花もなく、ただペインティングアートをやってみたかっただけ。なので、とりあえず背景に好きな緑系を使い、なんとなく白い小花を散らしながらピンクと水色の花を勢いで描いていました。あまりにノープラン過ぎて何を描けばいいのかわからない。とりあえず好きな色全部詰め込むか!と言った感じ。


それに比べて妹は、初手から深い黒に近い青と赤をほんのり混ぜて背景を仕上げ、彼岸花を描き始めました。花弁二枚描いたあたりで「あんた彼岸花描いてるでしょ?」と言ったら、妹はかなり驚いていました。


「これだけでよくわかったね!?」

「あんたの考えたることはわかるんだよ」


あれよあれよというまに燃え盛る彼岸花ができていた。


しょんぼり顔の金魚とカンダタの蜘蛛にも、妹の中でストーリーがあり、画家ってそういうストーリーを一枚の絵に込めて描いてるのか!と初めて理解できた瞬間でした。私の浅はかなお絵描きとは訳が違う。





絵を見て感動する人っていうのは、そのストーリーを全身で感じられる人なんだと思う。私はまだそういう絵には出会えてないかも。想像力や知識が乏しいだけかな?


他の参加者の絵もそれぞれ皆違くて、こんなに人がいるのに似ている絵がないのも驚きました。静かな配色の人もいれば、暖かい包み込むような絵の人もいたし、何にもとらわれず自由に描くお子さんの絵は、どんな大人も負けてしまう。1人で集中して描く時とは違う楽しみがありますね。


それぞれサインや日付を書いて特別な一枚の完成です。


最後はドライヤーで軽く乾かしてもらって、揺れる電車に怯えながら大事に抱えて帰りました。

今回はオリジナルの絵ですが、次回はゴッホの絵を描いてみたい。



持ち帰った絵はまだどこに飾るか決めていないけど、見ると楽しい気持ちになる。楽しい時間を思い出して、次は末っ子も従妹も連れて行きたいなって考えながら眺めています。






気になる方はこちらからどうぞ↓


artwine.tokyo



先日妹と有楽町のマルイで行われているネイキッドフラワーズに行ってきました。


この日のメインは本当は銀座の文具やにあるOSUMOでオリジナルスタンプを作ることで、その日のスケジュールはお互いいい加減なものだった。

とりあえずお互いが起きて支度ができて、家を出る気になったら有楽町に向かってランチをする。


私たち三姉妹が有楽町に降り立つと大体いつもダッキーダックでケーキまで食べる。それはそれは楽しいガールズトークの時間で、朝からそれぞれにあった家族友人からの面白エピソードを語り尽くし、意見しあい、共感する。そして今後のスケジュールを多少共有してあまり干渉しない。

同じ頃合にトイレに行きたくなって退店し、目的のスタンプ作りに向かう。


特に作りたいものが決まっていたわけではなく、そもそも本当にまだその機械が存在しているのかも確認していなかった。三越の近くという情報だけを頼りに歩いて文具屋を見つけると、普段どこの層を対象に営業しているのか不思議に思う立地とコンパクトさで静かな店内に店員さんと私たち二人だけ。小さくキャッキャしながらスタンプのサイズを決める。二人とも20mm角にした。私は黒インキ、妹は青。770円の会計を済ませると店員さんがスタンプを袋から出してすぐに使えるようにしてくれた。そして持ち帰る時のために小さな紙袋をくれる。


それを持って店前のOSUMOの機械の前に立ち、私たちはスタンプにする画像や写真を探し始めた。私は自分でも気に入っている恐竜のイラストにして、手順通り画像を取り込み、サイズ調整をしていく。機械の指示に従いスタンプをセットすると数十秒でスタンプは完成した。

妹は飼い猫の写真を取り込んで同じく指示に従いスタンプをセットする。

完成してからインクが染み込むまで期待にウズウズしながら談笑していた。


そして実際にスタンプを押してみると、それはそれは大満足の素敵なスタンプができてしまい、私たちは末っ子にもスタンプを作ってあげることにした。小さい頃の写真を遡りお気に入りの一枚を決めると、店内に戻り少し大きめのスタンプを買う。画像を取り込んで文字をつけたし、スタンプを作った。これまたあまりにも良いスタンプができてしまった。家族親戚中にこのスタンプを押してあげたいくらい可愛いスタンプができた。





と、ここまでがその日のメインでその後はおまけのウィンドウショッピングのつもりだったのに、


「マルイでやってるお花のなんかに行ってみたい」


という情報不足な妹の発言により、急遽その謎の花の展示会のようなものに行くことになった。当日券で2000円。得体の知れないものに払うのは……と少し思ったけれど、ここまで気分も良かったから気にすることなくチケットを買って入場した。

消毒をしてスタッフさんの説明を受けて開かれた扉に入ると、そこは想像していなかったデジタルフラワーの世界が広がっていて、そこから1時間しっかり楽しむことになる。


ネイキッドフラワーズは公式の情報を読めばある程度わかるのだが、自分の生活を見返し、診断したものを元にその人におすすめの植物やマインドフルネスなどをアトラクションのような体験を通して教えてくれる。元々飲むものに気を使ったりマインドフルネスを日常に取り入れている私としては自己診断と大した変わりはなかったが、妹と体験していくことで共通点や違いを比較して楽しめる空間アートに感じた。平日で人も少なかったから自分のペースでゆっくり進めることができて、後から公式の広告動画を見たらやれること全部しっかりやり尽くしていた。


中でも良い体験だったのが、自分の心身の悩みをもとにオススメされる幾つかの茶葉から好きなものを3種組み合わせてオリジナルブレンドティーを作ることだ。さらにお勧めされたチョコレートと一緒にその空間内で飲食することができる。人が少なかったおかげでデジタルアートに囲まれて人目を気にすることなく猫舌が飲める温度まで下がったブレンドティーを飲み合い、味の違いを楽しめた。最後にパーソナルカラー診断のようなものがあり、その診断をする前にお互い予想し合ったりもした。なんと二人とも大外れなのがまた面白かった。そこでは大まかにブルーベースかイエローベースかの診断がされ、それぞれに合うリップがギフトとしてもらえる。





大人向けのオシャレなナンジャタウンというと怒られるのかも知れないけど、屋内で体験できるいろんなものが詰まっている点でそう言える気がする。ハピルが最高に人気だったあの時代は年齢性別関係なく交流をして自分の鳥を育てた。そのハピルはあらゆる診断をもとに自分の卵から産まれる鳥だった。あの楽しかった頃を思い出す。ここでは赤の他人との交流はないけれど、自分とは違う診断を持つ人がいるというのを空間として感じることができる。

この体験エリアを終え外に出ると、ちょっとした写真が撮れるようなスポットとカフェがまだある。そのカフェでは診断結果を元にオリジナルに材料を組み合わせたスムージーを頼むことができる。さらに物販にはブレンドティーやオススメのバスソルトと自分のために買わずにはいられないものもたくさんあり、私たちはちゃっかりスムージーを飲んでバスソルトとブレンドティーを買って帰った。





2000円が安く感じるほど大満足な体験をし、姉妹で来てよかったねと話した。なんなら、末っ子を連れてきてあげたいと思うほど、私たちは楽しめた。最近の流行りでもあると思うけれど、自分のための体験に価値が見出される。自分だけのパーソナルブックも記念として残るし、ついつい知り合いに勧めていた。よっぽど楽しかったんだと思う。


今は自分のために買ったブレンドティーを毎日飲んでいるし、ブレンドティーへの興味も湧いた。バスソルトもとっくに使ったし、マインドフルネスも前より少し丁寧になった気がする。振り返れば振り返るほど2000円は安かったと思う。


もし、いつもと違う特別なことを隙間時間で体験したいと思ったら、仕事帰りにでもかなりオススメです。



そんな一日を過ごした日がありました。


初めてオーディションを受けた日のことを覚えています。高校一年生の時の事務所オーディションでした。


志望理由を聞かれて、

「たくさんの人と協力しあって一つの作品を作り上げるのが好きだから、私もその作品の一部になりたいです」

私がそういうと、審査員は「真面目だね」と一言添えて終わりました。


それは褒め言葉には聞こえなかったので、私はその頃から真面目でなくなる方法を考えていたと思います。だけど、13年経って、ついに私は全員が本気で取り組む座組で仕事をすることが出て、作品の一部になれたんだと感じました。まだ完成してないけど。あの時の私が求めていたのはやっぱりこれで、生きていると感じたし、何よりも楽しい時間ばかりでした。


今年は何かと

誰かにこう言われたから、それをやめて別の方法を試してみよう。変わってみよう。

としていたことが終わりとなって、昔の方法をもう一度試してみよう、となることが多い気がします。


私は私、あなたはあなた、と人は言うけれど

それでもこう思う、こうした方がいい、と同じ口で告げてくる。誰だってそんなものか、とそろそろわかってきました。


とにかくこの数ヶ月、

そしてこの濃密な1週間は宝物になりました。

29歳の今も青春を感じる人生を謳歌しています。





ありがとう