ワインと絵と | Little Women -稚草物語-

Little Women -稚草物語-

表現豊かな人間になりたい

素敵な女優になりたい

福原稚菜の徒然日記


昨日、アートワイン東京のイベントに行ってきました。芸大で美術を学ぶ生徒さんが講師となり、ゴッホやモネ、様々な技法で絵の描き方を教えてくれる教室です。私たちはフラワーペインティングアートを体験してきました。



このイベントの気に入っている一つでもあるのですが、絵を描くときの題材をテーマに選ばれたワインを飲むことができます。お酒を楽しみながら肩の力を抜いてアートを生む体験ができます。あれこれ考えてしまう私には今までにない新しい姿勢。ちゃんとソフトドリンクの用意もあるのでお子さんも参加されていました。



お酒は強くありませんが、ゆっくり飲んでおやつを食べて、談笑しながら色を選ぶ。これはあれだからえっと…‥なんて考えずに、自分の好きな色を合わせていく工程を純粋に楽しめます。



絵を描いていると、ふと、幼少期を思い出して

「そういえば、小さい頃はパパと絵を描いていたよね。なんの絵か覚えてないけど」

と妹と話していました。

ナスの絵を描いた気はする……。


あの時父は太陽は赤色じゃなくてもいいんだよ、と教えてくれました。固定概念にとらわれず自分が見て感じた色で良い。そんな教えを経て、私たち姉妹はどんな絵を描く大人になったのかしら?





じゃーん!


自分たちでも仲良し姉妹だと自負していますが、思い描く世界は正反対。さらに描くこだわりも正反対。


自分から誘っておいてなんですが私は特に描きたいお花もなく、ただペインティングアートをやってみたかっただけ。なので、とりあえず背景に好きな緑系を使い、なんとなく白い小花を散らしながらピンクと水色の花を勢いで描いていました。あまりにノープラン過ぎて何を描けばいいのかわからない。とりあえず好きな色全部詰め込むか!と言った感じ。


それに比べて妹は、初手から深い黒に近い青と赤をほんのり混ぜて背景を仕上げ、彼岸花を描き始めました。花弁二枚描いたあたりで「あんた彼岸花描いてるでしょ?」と言ったら、妹はかなり驚いていました。


「これだけでよくわかったね!?」

「あんたの考えたることはわかるんだよ」


あれよあれよというまに燃え盛る彼岸花ができていた。


しょんぼり顔の金魚とカンダタの蜘蛛にも、妹の中でストーリーがあり、画家ってそういうストーリーを一枚の絵に込めて描いてるのか!と初めて理解できた瞬間でした。私の浅はかなお絵描きとは訳が違う。





絵を見て感動する人っていうのは、そのストーリーを全身で感じられる人なんだと思う。私はまだそういう絵には出会えてないかも。想像力や知識が乏しいだけかな?


他の参加者の絵もそれぞれ皆違くて、こんなに人がいるのに似ている絵がないのも驚きました。静かな配色の人もいれば、暖かい包み込むような絵の人もいたし、何にもとらわれず自由に描くお子さんの絵は、どんな大人も負けてしまう。1人で集中して描く時とは違う楽しみがありますね。


それぞれサインや日付を書いて特別な一枚の完成です。


最後はドライヤーで軽く乾かしてもらって、揺れる電車に怯えながら大事に抱えて帰りました。

今回はオリジナルの絵ですが、次回はゴッホの絵を描いてみたい。



持ち帰った絵はまだどこに飾るか決めていないけど、見ると楽しい気持ちになる。楽しい時間を思い出して、次は末っ子も従妹も連れて行きたいなって考えながら眺めています。






気になる方はこちらからどうぞ↓


artwine.tokyo