Little Women -稚草物語- -2ページ目

Little Women -稚草物語-

表現豊かな人間になりたい

素敵な女優になりたい

福原稚菜の徒然日記

三日間ほど、気になって夜も寝付けない、という具合だったので、ゲームを買いました。

アンパッキングという荷解きして部屋に収納していくゲームです。他人の実況動画を見ていたら、私ならこうする!という気持ちがドバドバ止まらず、そしてひっそり存在するストーリーが気になり購入しました。






最初は子供部屋から始まり、数年経つと引っ越しで新しい部屋に変わっていきます。各年代に流行っていたゲーム機を持っていたり、成長に合わせて使っているもの、着るものが変わっていきます。そうしてこの部屋の持ち主の性格や人生を感じながら荷解きをしていくのですが、プレイしていると部屋というのは人生のヒントがたくさんあるのだなと感じました。


子供部屋→シェアハウス(大学生)→彼氏と同棲→実家に帰る、というところまでプレイしました。やはり荷解きは中々時間がかかるし、持っている量に対して収納の物足りなさを感じることもあります。自分にとって完璧な間取りや収納ってあるようで中々ないのかもしれないですね。


他人の実況を見ていると、主人公の性別を自分と同性として捉える人が多いように感じます。というのも子供部屋にはたくさんのぬいぐるみがあり、たまごっちがあり、ピンクのリュックがありますが、サッカーボールがあり、サッカーのトロフィーがあり、フィギュアがあるのです。1997年という時代で考えると、好きなものに性別は関係ない!と大きな声で言うにはまだまだ難しい時代です。


私も小学生の頃、青のランドセルを背負っている女友達がいました。彼女は男子に混じってサッカーを習い、まるで男の子のような見た目をしていましたが、私とも遊んでくれる女子でした。当時の私にとって青のランドセルにサッカーをしている彼女はとてもかっこよくて憧れでもありました。自分の好きなものを好きと堂々と言えるのがカッコよかった。それでも2001〜6年の話ですから、1997年の子供部屋としたらチクチクいう大人も多かったんじゃないでしょうか。もしかすると日本と海外での差もあるのかな?


さて、この子供部屋での悩みはフィギュアの位置とサッカーボールの位置でした。

実際に私が子供だったとしたら、多分窓際にフィギュアを置いていたと思う。今は陽に焼けてしまうからそんなことはしないけど、自分の部屋の窓際に何かを飾るのはワクワクしていたと思う。そしてサッカーボールとかは玄関に置いておくと思う。家の中で使ったら怒られるだろうし、汚いだろうし、ランドセルを玄関に置いてそのまま遊びに行っていた時代を考えると玄関が1番適切。

けれども。このゲームでは自分の部屋にしか置くことができない。仕方がないので、どうせ転がってきてしまうだろうけど棚の1番下に置きました。

フィギュアは窓際の棚の上に並べました。ぬいぐるみは全部ベッドの上。大きいぬいぐるみはベッドに置くのが鉄板な気がします。


次は大学生の一人暮らし。ぬいぐるみやフィギュア、汚れたサッカーボールを引き続き持ち込み、特に洋服が増えていました。思い出を大事にするタイプらしく、家を出るのに荷物が多い。初めての一人暮らしだと寂しくもなるしそんなものでしょうか?

あとは大きなパソコンが増えました。モニターが分厚いやつ。このステージはそんなに収納に困ることなかったです。


次にシェアハウスですが、これがとても悩みました。すでに住んでいるメンバーの持ち物は動かすことができず、それなりにものが多くて散らかっている印象。ゲームやTRPGなどはリビングに置くとして、本とかの小さい私物はなんとしても自室に収めたい。CDラジカセもリビングではなく自室に持ち込みました。ここでも思い出の品が多いこの主人公。ブタちゃんのぬいぐるみやフィギュア(は泣く泣くリビングに飾りました)、ウォークマン。サッカーボールの代わりにフリスビーとクライミングセットが仲間入り。持ち物を見るとノートや色鉛筆なんかが多くて、デザイナーなのかな?と予想。けれどかなりアクティブで趣味の多い人っていう感じがします。ここのシェアハウスなら皆好き勝手やってそうな雰囲気だし、大事なものに名前さえ書いておけばきっと大丈夫。


私はシェアハウスの経験がないので、共有スペース散らかりすぎじゃない!?絶対喧嘩にならない!?とかなりビックリしたのですが、実際のシェアハウスはどんなもんなんでしょうか。友達同士ならともかく、初対面でこれだと先行き不安です。ある意味大雑把で許されるという利点もあるのかな。

とにかく、できるだけ小物は収納したい派&掃除しやすい部屋作りが私の理想なので、シェアハウスは無理かもしれない。どちらかというと私も物が多い人なので、他人に迷惑かける可能性も……。そんなことを考えながら、ここはかなり時間かけてプレイしていました。

ミシン出しっぱなしじゃなくて蓋するか袋にしまって欲しいし、謎にソファに置かれているニットもちゃんと片付けて欲しい!と思ってたらニットじゃなくて湯たんぽでした。湯たんぽなら仕方ないよね。


それから数年後、私にとって大問題だらけだった彼氏との同棲ステージ!!!!

彼氏の家はモノトーンで統一されていて、それで既に完璧におしゃれに仕上がっていました。そこに持ち込まれる主人公の荷物の多いこと多いこと!!!しかも突然カブトムシ?クワガタ?を買い始めていて、こりゃ絶対別れるなと思いました。


彼氏の立場になってみたら、こんなにお洒落な部屋に仕上げているのに統一感のないハンガーや鍋が持ち込まれたり、余裕のある収納スペースに自分以上の量の服を詰め込まれたり、それはそれは嫌だろうなと。

そんな彼氏に対して私はきっちりバラバラに置かれた下着やネクタイを引き出しに収納して、空いた引き出しを全部自分の服で埋め尽くしてやりました。これはもう彼氏は窮屈な暮らしが始まってしまうことでしょう。

グラスや置き物をゆとりある空間で配置していたリビングも、私の本やゲームに占領されています。私が彼氏の立場なら発狂する。でも、主人公の立場でみると、その謎に棚に飾られたグラスはなに?ただのオブジェ?それともたまに使うの?使うとしたら絶対埃被るよね?嫌じゃない?と疑問に思う点もあったりします。

あと、シェアハウスの時もそうだったんですが、ベッドの下にものを置きたくないんです。だけどヨガマットやブランケットが大きくて置ける場所がなく、仕方なくベッドの下に配置しました。

彼氏の部屋ではシェアハウスと違い彼の荷物を移動させることができますが、こだわりを感じる部分は触らないようにしつつ、表彰状を飾りたくて壁に飾られたアートを移動しようとしたらそれは移動できないらしく、それはケチじゃない?とも思いました。自分の彼女が何かしらで表彰された大きな額縁入りのものを、飾らせないの!?私が彼氏の立場なら絶対どこかに飾るんですけど!?と双方に対して「君たちは絶対うまくいかないよ」と心の中で呟きながら荷解き完了。

苦戦するというより理解に苦しむステージでした。



同棲から2年、実家に帰ってきた主人公。

物もかなり減り、懐かしいおもちゃなどが残る部屋へ。それでも大事にしているぬいぐるみとフィギュア、ゲームもDSに進化していました。

そんなに困ることもなく収納していたら、部屋のコルクボードに飾った思い出の写真の一枚が赤く点滅しており、そこには収納できないと主張しています。よく見ると誰かとのツーショット写真ですが、相手の顔には画鋲が刺されており、あまり良い思い出はなさそう。あぁ、元彼ね。

捨てなよそんな写真、と思いながら洗面所のゴミ箱へ……は捨てられず、机の上に置いたりもできず、もしかして未練があるの?と思い枕の下に挟んでみたけどダメでした。あれこれ試した結果、扉付きの棚の中にしまうことでようやくクリア。嫌な思い出は見えないところへ、ということなんだろうけど、だからなんで捨てないの!?顔に画鋲刺すほどなのに!?不思議に思いながら、使わないおもちゃは棚の中にしまい、フィギュアは飾り棚の上へ。ウォークマンを枕の下にしまい終了しました。クワガタも引き続き共生しています。きっと主人公の「自分らしさ」は元彼には許容できない点があったのでしょう。自分の好きな物ややりたいことを否定されるのは辛いですし、モノトーンの元彼に素敵な物いっぱいな彼女はあまりにもカラフルすぎたんだと思います。残念ながらお互いの良さを殺し合う関係だったのかも。せめて自分の部屋があれば、共存できたのかな。


考察が捗るアンパッキングは、サウンドや効果音がとても心地よくて気がつけばずっとプレイしています。まだ続きがあるので、彼女が今後どのような人生を送るのかとても気になりますね。



私の部屋はどんな風に変化してきたんだろう。昔から残してるぬいぐるみもあるし、大事にしているものさしも残ってる。意外と名残はあるものかも。先日妹に「プレゼントした私が許可するからこのバッグはもう捨てていい」と言われたバッグもまだ残っているなあ。プレゼントでもらったものは特に大事に残っている気がします。


久しぶりに更新したと思えばまさかのゲームの感想を長々と……。ゲームだけじゃなくて映画や本の感想をまたぼちぼち書いていこうと思います。


よろしお願いします。



2021年も今日で終わりということで、今年を振り返ってみたのですが、私にとってはやっぱり『イロアセル』の舞台に立つための一年だったなと感じます。

昨年末に顔合わせを終えてから、カンチェラ選手という役への準備でアクロバット教室に通いました。その後、遊びで始めたスケボーで左手首を骨折して教室通いを中止し、稽古が始まるまでは大人しく体を第一に考えて適度な運動や登山に行って過ごしていました。

 

新国立劇場での稽古の日々は夢のようで、毎日が楽しかったです。そしてカンチェラと向き合うことで苦しくて、しんどいこともありましたが、何一つ嫌なことはなく、今こうして好きなことで悩んでいられる人生を幸せだと感じていました。無事に舞台の幕が上がり、変な緊張をすることもなく最後まで駆け抜けられ、たくさんのスタッフの皆様にお世話になり、先輩方に見守っていただき、学びや感謝の多い舞台でした。本当にありがとうございます。

 

毎日の稽古や公演で夜はクタクタで、殆どSNSの更新ができませんでしたが、今まで経験した舞台の中でも一番充実した日々を送らせていただきました。だからこそ、少ない発信の中、観劇に来てくださったお客様には感謝の気持ちでいっぱいですし、作品を楽しんでいただけていたら幸いです。

 

12月は身の回りで何かと忙しく、俳優としての仕事納めは『イロアセル』となりました。

頭を使いすぎた3ヵ月間の反動で、ずーっと編み物をしています。中毒のようにずっと同じモチーフを編んでいるので、この衝動は何なんだろうと調べてみたら、編み物には瞑想効果があるそうです。脳味噌が無になる時間を欲していたんですね。毛糸がなくなるたびに買い足しては同じものを編んでいます。これを何かにできる日が来たらいいんだけどね。

 

そして、ずーーーーーーーっと待ち望んでいたメガテン5は一応半分くらいまで進んでいると思います。

魔王城に入ったところで、今はサブクエを優先的に消化しているところです。ちなみに、私のレギュラーパーティは現在、イズン、アルテミス、ヨシツネ、自分という感じです。敵の弱点相性によってアルテミスを入れ替えることがありますが、昔から変わらず物理で殴り勝ちしています。ステ振りも力と速にしかふっていません。まだレベルも51くらいですが、もう少ししたらクレオパトラを倒しに行く予定です。

私にしてはかなり進みが遅いのですが、その原因として画面酔いがあって、探索が中々進まない。あと全滅しがちというのもあります。最近はくらまし玉で逃げるようにしているけれど、知らない間に敵に襲われたりしていて、まだまだ慣れません。疲れます。

 

今年を振り返ると、登山したことと、切り絵の展示会に参加させていただいたこと、舞台、ゲームの記憶しかないです。でも一つ一つがとても濃厚で、長い一年になったと思います。来年からまたどう生きていくかを考えながら年末の大掃除をしていましたが、「より自分らしく」やりたいことをやっていきたいと思います。私にはまだまだ福原稚菜を前に押し出す力が足りず、どうしても相手に譲ってしまったり遠慮してしまう節があるので、共に前へ一歩出せるように力をつけていきたいと思っています。今自分はこんな状況で、こんな人間なんだとよく理解できるようになったのが、2021年の大きな成長です。

 

この一年で唯一寂しかったのが、切り絵の展示会や舞台の後に皆さんと面会できなかったことです。直接お礼を言えないことがこんなにも悔しいんだと改めて知りました。その分、ステージ上からぶつけていられたらいいなと思います。

 

2021年もお世話になりました。関わった方、皆さんに感謝です。来年は世界にとって良い年となりますように。身体に気を付けて、新年を迎えましょう。

 

良いお年を。

 

 

福原稚菜

こんばんは。

 

あっという間に10月も後半。『イロアセル』の稽古も日々色濃く進んでおります。

私はというと、カンチェラ選手のライ役なので、カンチェラの稽古をしています。

 

カンチェラって何?

 

と、オーディション受けるときに思い調べた一年前。全然詳細出てこなくて焦りましたが、架空のスポーツです。なので、どんな競技なのかは劇場に来た人だけが知りえます。お待ちしております。

 

さて、このカンチェラという競技ですが、私は特別運動が得意というわけではないので、毎日汗をダラダラ流しながら一生懸命、ひたすらやり練習を続けています。

架空のスポーツですから、正直正解もわからないわけで、新しい何かを生み出している作業です。脚本・演出の倉持さんと振付師の小野寺さん崎山さんと、そして小道具、照明、音響の皆さんと……とにかく皆で相談しながら作っています。そんな中で、今の私にできることは、とにかくやり続けることだ!と思って、体作りもそうですし、稽古前の時間を借りて練習しています。頑張るだけでは意味がないので、頭も使いながら、何をどうしたらかっこよく見えるのか、カンチェラとして良くなるのか、共演者の皆様にも見守られながら、アドバイスをいただいたり励ましていただいたり、たくさんの元気をもらっています。

 

1年前の自分にがっかりされないように、全力で臨んで形にしていきたいです。

 

 

 

 

これだけたくさんの人が一緒に作っているカンチェラを、やはりたくさんの人にみていただきたいのです。

 

『イロアセル』という作品は私が思っている以上に人間の欲深さや滑稽さがあらわれた、コミカルにシリアスな作品です。稽古が進めば進むほど、あの人に見てほしい、この人に見てほしいと思ってきます。

 

まだまだお席ございますので、ご都合のよろしい方はチケットの予約ボタンをポチっとお願いします。

舞台に関する倉持さんや主演の箱田さんのインタビュー記事も面白いので、是非ご覧ください♪

 

 

 

【出演情報】

 

新国立劇場 キャストフルオーディション企画第四弾 『イロアセル』

 

■公演期間

 

プレビュー公演:11月7日

 

本公演:11月11日~28日(休演日あり)

 

 

■チケット購入

アトレ会員先行販売期間:2021年9月25日(土)10:00~27日(月)

新国メンバーズ先行販売期間:2021年9月26日(日)10:00~27日(月)

一般発売日:2021年10月2日(土)10:00~

  • 通常の座席配置での販売を予定しております。
  • 政府及び東京都の判断により、イベント収容率の制限に変更が生じた場合は、途中でチケットの販売を停止する場合がございます。