初めてオーディションを受けた日のことを覚えています。高校一年生の時の事務所オーディションでした。
志望理由を聞かれて、
「たくさんの人と協力しあって一つの作品を作り上げるのが好きだから、私もその作品の一部になりたいです」
私がそういうと、審査員は「真面目だね」と一言添えて終わりました。
それは褒め言葉には聞こえなかったので、私はその頃から真面目でなくなる方法を考えていたと思います。だけど、13年経って、ついに私は全員が本気で取り組む座組で仕事をすることが出て、作品の一部になれたんだと感じました。まだ完成してないけど。あの時の私が求めていたのはやっぱりこれで、生きていると感じたし、何よりも楽しい時間ばかりでした。
今年は何かと
誰かにこう言われたから、それをやめて別の方法を試してみよう。変わってみよう。
としていたことが終わりとなって、昔の方法をもう一度試してみよう、となることが多い気がします。
私は私、あなたはあなた、と人は言うけれど
それでもこう思う、こうした方がいい、と同じ口で告げてくる。誰だってそんなものか、とそろそろわかってきました。
とにかくこの数ヶ月、
そしてこの濃密な1週間は宝物になりました。
29歳の今も青春を感じる人生を謳歌しています。
ありがとう