育児放棄な土曜日(「グッドナイト&グッドラック」試写会) | You★Meの今日もはっぴぃDAY

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小学校6年生と4年生、4歳児の一男二女との子育てを中心におでかけ、キャラ弁作り…自らの体験で綴る「子育て情報」ブログです♪


昨日も母、午後からある意味勉強DAYでした。チューリップ赤


来週4月29日(土)から公開される「グッドナイト&グッドラック」

のシンポジウム付き試写会(ゲスト:筑紫哲也、嶌信彦、星浩、服部孝章)

に行ってきました。


この作品は1950年代にマッカーシー上院議員の発言からはじまった

共産主義者弾圧の「赤狩り」を背景に、この事実に果敢に立ち向かう

放送ジャーナリストの物語です。


主人公は当時、CBSテレビの看板キャスターであった「エド・マロー」

多少、社会学を学んだことのある人ならご存知の方も多いかと思います。


タイトルの「グッドナイト&グッドラック」 はマローが番組に最後の閉め

の言葉として使っていたものです。


監督はジョージ・クルーニー

テレビキャスターだった「父に送るラブレター」とのこの作品は

彼にとって、長年の夢だったとパンフレットに書いてあり、

その思いは彼が制作費捻出のために自宅を抵当にいれたとの

エピソードからも理解できる渾身の映画です。



第78回アカデミー賞 の6部門(作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞

・撮影賞・美術賞)にもノミネートされました。


彼自身もエドと共に戦うプロデューサーとして重要な役どころで出演している

のも見所です。


作品は始終、モノクロ。

時代を象徴するように、タバコの煙がうまく作品中に使われています。


更に、音楽(ジャズ)がとても印象的に上手に使われているいことも注目です。


エピソードの合間合間に、黒人歌手「ダイアン・リーブス」 の映像と音楽

が挿入されるのですが、日頃、音楽に詳しくない私でも「CDを買おうかな」

と思てしまうほどGOODです。 音譜音譜



いい作品だっただけに、とても残念だったのが・・・


この映画を見たときに同じモノクロ作品として、スピルバーグの作った

「シンドラーのリスト」 を思い出したのですが、シンドラー作品に比べて

背景、1950年代のアメリカがマッカーシズム一色の時代であった

ことをわかっていることが大前提をしてはじまっていることです。


ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

シンドラーのリスト スペシャル・エディション


だから、弾圧の様子を示す具体的なエピソードはあれど、

そこにある悲惨な人たちの状況は何も見えてはきません。


1950年代を生きている人ならこの状況は「赤狩り」を体験している人も

日本にはいると思うので、理解はできるかと思うのですが全くそのことを

知らない若い人たち、しかもジャーナリズムやアメリカの歴史を学んで

いない人には「なんのこっちゃ?」というところがあるように思います。


映画が93分という比較的短い時間の映画なので、1時間長くなっても

いいから社会的背景をきちんと描いてほしかったと思いました。


それだけ「今の時代には多くの人々に見てもらいたい作品」

だと思ったからです。


母も修士論文にこの作品のことを少しでも書き記したいと思いました。(^^)


同じ業界で働いてきたものとしては・・・

50年たってもあまり変わっていない人が作るという制作現場に笑みがこぼれました。

(生でアフレコをするときに足をポンと叩いて、合図を送ったすることなど)


そして、社内結婚禁止の中で、仲間はみんな知っているが黙っていて・・・

ということなどの社会背景がチラッと垣間見えるところがお洒落でした。


映画を見たその後は、夕方から修士論文指導のゼミに出席。


帰宅は夜8時を過ぎてしまいましたが、とても充実した1日でした。


主人にとっては・・・

二人の子供の面倒で結構、大変だったみたいですけど。ヽ(;´Д`)ノ


参考文献ニュースキャスター―エド・マローが報道した現代史

       「グッドナイト&グッドラック」オリジナル・サウンドトラック


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