君が我が子を抱いた時、君に贈る詩 -4ページ目

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。

風呂上がりの

気の抜けた妻の顔を目にして


ふと

自分の宣言を撤回して


つい

これを見てと

壁掛け時計を差し出した


「なに?」


「ここにちっちゃい蜘蛛がいる」


「ぎょえ〜」


「今から救出する」


「外でやって」


「外はもう暗いよ」


「外でやって、外、外!」


玄関先で時計の裏蓋を外すと

蜘蛛はピョンと飛び出た


僕は出所者を見送る看守のように

「もうここへは来るなよ」と

声を掛けた