「半分食べる?」
差し出されたのは
お皿にのったドラ焼きだった
「あっゴメン。九時過ぎたら
食べないようにしてるんだ」
時計を見ると九時二分だった
「あっそう」
お皿はテーブルの上に置かれた
たった二分
いや急いで食べる時間を入れると
あと三分早ければ
食べられたかも
いや
二十四時間のうちの三分は
誤差の範囲だから
食べてもいいんじゃ
いやいや
一度断ったのに
やっぱり食べるっていうほは
ちょっとアレなんじゃないのか
そんなことを思っているうちに
半分のドラ焼きは
お皿ごとラップをかけられ
冷蔵庫に入れられた
