小さな嘘 | 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。

オヤスミと言って

寝室に消えた1分後


ドタドタと階段を下りて

リビングにやって来た次男は

モミアゲが気になると言う

そういう年頃だ


電動シェーバーで切っていくけど

左右の長さを揃えようと

当然のように切り過ぎていく


「ちょっと切り過ぎたかな」


「いや、いいと思うよ」


余計なことを言って

不安を煽ったりしていると

やがては世の中が歪んでいく


正直を飲み込んだ小さな嘘が

世界を救うこともある