地球の囁き蝉の声で目覚めた朝うるさくて寝てられないと妻は一足先に寝室を出た横たわった体を通り抜けた蝉の声はずっと先のその先の人間が知らない領域に響いてるそんな気がして聴き入ると単純に思えた鳴き声は繊細で色んな音を含んでるこれは地球の囁きじゃないのかそう思うと自分で自分を抱きしめたくなる子供の頃に競って捕まえてたのを今になって後悔するあの頃は何も知らなくて今はもっと知らない