地球の囁き | 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。

蝉の声で目覚めた朝


うるさくて寝てられないと

妻は一足先に寝室を出た


横たわった体を通り抜けた蝉の声は

ずっと先のその先の

人間が知らない領域に響いてる


そんな気がして聴き入ると

単純に思えた鳴き声は

繊細で色んな音を含んでる


これは地球の囁きじゃないのか

そう思うと自分で自分を

抱きしめたくなる


子供の頃に競って捕まえてたのを

今になって後悔する


あの頃は何も知らなくて

今はもっと知らない