雨だれ僕がレースのカーテンを引いたのは雨だれを見たかったから落ちては生まれ育っていく雨だれを見ていたかったから少年の頃雨になると軒下に連なる雨だれを見ていた貧しく毎日がつらかった少年は何も思わず落ちては生まれ育っていく雨だれを見ていた誰かになんとかしてほしかったのかも知れないし誰からも話しかけないでほしかったのかも知れない少年はいつも雨が上がる前に窓を閉めて次の雨を待った