雨だれ | 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。

僕が
レースのカーテンを引いたのは
雨だれを見たかったから

落ちては生まれ
育っていく雨だれを
見ていたかったから

少年の頃
雨になると

軒下に連なる
雨だれを見ていた

貧しく
毎日がつらかった少年は
何も思わず

落ちては生まれ
育っていく雨だれを
見ていた


誰かに
なんとかしてほしかったのかも
知れないし

誰からも
話しかけないでほしかったのかも
知れない

少年はいつも
雨が上がる前に窓を閉めて
次の雨を待った